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「俺が慶太を抱いたんだ。」
向かい合ってパンをかじる蒼が、かなり照れながら言いました。
なんのこと・・と聞きかけて、スイッチが入ったように慶太の頭の中の記憶があふれ出しました。
あ、あわわ。
慶太は口を押さえて黙り込みます。
その慌てた様子を見て胸を押さえながら蒼が
「好きだって言ったの、あれ嘘じゃないから。」

まるでそれはおまじないの言葉。
顔の血行が良くなりすぎる、おまじない。
ヒートアップする体温と、あふれ出る昨夜の記憶。



「こんなの変かもしれないけど・・俺は、慶太を見てるとたまんない。どうしても楽にしてほしくて。・・ごめん。痛いでしょ・・?」
抱き締めてくる細い体。
お互いの骨ばった体のせいで正直抱き締められると痛いんだ。
でも。離れたくないと蒼が言うのです。
「離さないで。もう少し・・強く抱かせて。」
頬にかかる吐息が温かくて。蒼の舌が耳も舐めているのに気持がよくて。指が何処を触ろうとも、いやじゃなくて・・。
「好き。誰よりも慶太が好き。欲しくてたまんない。」
蒼がせかすようにお尻を撫でて、その奥を求めてきたときにはさすがに「怖い、」と言ったけれど。
「止めないで。お願い。慶太、」
止まらない指にいじめぬかれて、足が痙攣しそうなくらいな衝動を与えられて。
「膝が痛い、こんな格好おかしくない?」
「こうじゃないと入らないんだ・・我慢して?しがみついていいから、歯をたてていいから!」
噛み付いて、と聞こえてしまいました。
せりあがる体を受け止めるように蒼が挿入してきて、痛がって跳ね返そうとする腰を押さえ込まれます。
「我慢して、お願い。慶太、お願い。」
叫びだしそうな口を押さえて、蒼を受け容れた夜ーーーーーーー。


「あ。あの・・。」
慶太が困った顔で蒼を見つめます。
「俺のこと・・。」
「好き。すごく好き。」
蒼が真剣な顔つきで答えます。
「誰にも見せたくないし、触らせたくない。ごめん、俺はそんなことまで考えてしまってるんだ・・。」
どきどきします。
友人に告白されて・・いえ、そのまえにいたしてしまいましたが。

「今日から、・・一緒にここで住まない・・?」
「蒼はお願いばかりなんだから・。」
顔の赤いのがひかないまま、慶太が苦笑します。
「そんなにお願いばかりされるとかなえられないよ。たまには俺のも聞いてくれる?」
「なにかあんの?」

「下着貸してくれる?・・思い出したら気になって。」
蒼が珈琲を噴出しそうになりました。
「ごめん。気配りできなくて。」
「いいよ、そのときも自分ばっかだったからよくわかった!でも・・」

「たまには俺もよくしてね。」
慶太はどきどきしながらお願いしてみました。
もうふたりとも遅刻ですよ。学校に行くの?行かないの??


おしまい。ありがとうございました。







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洗面所に、真新しい歯ブラシが置いてありました。
用意がいい子ですね蒼は。
慶太は、ぼ~っとしながら歯を磨きます。
「あ、やっぱり朝ごはんの前にも歯を磨くタイプ?」
蒼が乳白色のコップを持ちながら微笑しています。
「うん・蒼は。」
「俺もそう。でも俺の親はそうじゃなくてね。起き抜けでもご飯をそのまま口に入れる人だったんだ。おっかしいな~と子供心に思ってた。」
「ふ~ん・・。」
よくしゃべるなあ・・。
学校ではクールで寡黙な感じの蒼なのに、よく笑うし話してくれる。
慶太は途惑いながらも、この蒼のほうが高感度高い!と感じます。
元々、楽しい事が大好きな慶太です。

タオルで顔を拭きながらキッチンに来ると、焼きたてのトーストと目玉焼きが並べてあります。
なぜかリンゴまでむいてある。
「早く食べよう。遅刻してしまう。」
蒼に言われて「いただきます」してトーストをかじります。
「朝はしっかり食べるんだね。」
慶太が聞きました。
「いいや?いつも食べないな。」
「へ?じゃあ。これは・・?」
「慶太がおなかすいてそうだから。慌てて作ったんだ。」
にこっと笑う蒼に、なんだか感激です。
「ありがとう!」
「そんなお礼を言われることじゃないよ・・。」
蒼はパンをかじって珈琲を飲みました。

「昨日のことだけどさ。誰にも内緒にして。」

「は・・?」

蒼の言い方に、何が昨日あったのか思い出せないことが言いづらいのです。
「・・あ、忘れてるのか?」
「ごめん、なんだった?」
「忘れてるなら丁度いいよ。気にしないで。」

気にしますよ~!そんな言い方されては!!

「蒼、なんだった?」
「いいから、ほらリンゴ食べるか?」
ウサギさんにきってあるリンゴを渡されました。
「こんなリンゴは小学生の遠足以来だよ!嬉しい!!」
「慶太の喜ぶ顔が見れて俺も嬉しいわ。あと5分で食べろよ?」
「あ、うん。」
ごまかされた感がしますが・・。
いいのかな?

「ねえ蒼。俺さあ・・昨日何かした?」
思い切って聞いてみます。
「ん?したのは俺のほうでしょ。」
「え?」
「痛くないの?・・色々と。」

痛い?
言われて見れば、実は体の節々が痛いのです。
それにだるい・・これは毎朝のことですが。
自分の部屋ではないからかな~?と思っていたのですよ、動きづらいのは。
でもそうでも無さそう。

考え込む慶太に、蒼が顔を赤くして言いました。
「抱いたんだよ、俺が。」

朝の冷え込みに、布団から脱け出すのがイヤになります。
いつまでもぬるーいお布団に包まれていたいものです。
でも綺麗なお姉さんが起こしてくれるなら起きるかも?
そんな妄想を布団と一緒に抱き締めていたら、爽やかな香りと太い声。
「慶太。起きてよ。」

は!っと眼が覚めました。

「蒼?・・なんで??」
慶太が起きたのは、蒼の部屋でした。
「なんでって。昨日遊びに来たまま寝たじゃないの。」
制服にカフェエプロン姿の蒼がため息をつきます。
「早く顔を洗っておいで。ご飯作ったから。」
言いながら慶太の髪をぐしゃぐしゃと撫でます。
「ん~~・よく眠れたみたいでよかったね。」
自分の部屋で寝てるつもりでしたが、蒼の部屋。
ということは?蒼のベッド??

「ごめん。俺がベッドを独占したんだね、」
ぼーっとしながら慶太が謝ると

「何いってんの。一緒に寝ただろうが。」

「あ。そうなんだ・・?は??このベッドに?俺と?」
シングルベッドですよねえ。

「無理。」
「無理、の意味がわからない。寝れたんだから。早く顔を洗え!遅刻するよ?」

はいはい、と返事をしてシャツを着ます。
お母さんより煩いかもしれない・・と感じながら。
シャツのボタンをかけていたら、後ろからばふっと頭に何かを乗せられました。
「そのシャツ。袖のボタンがとれてたから、今日は俺のを着ていけよ。」
「蒼の?」
蒼のつけているドルガバの匂いがかすかにしました。
「うん。いいから着ろって。」
「あれ?どうしてめがねなの。」
慶太は蒼の眼鏡姿は初めて見ました。

高校に入学してから慶太は友達が沢山出来ましたが、その中でもなぜか一緒にいるのは蒼でした。
慶太のようにおしゃべりでも、ばかっぽくもない。
どちらかと言うと、しゃべるのが面倒くさいととらえる節のあるようなタイプです。
アッシュグリーンのミデイアムレイヤーの髪に黒い二重の瞳。
背も慶太より15CMばかり高くて、すらっとしています。
端整な顔だちで背もあるから、女子がいれば相当な人気者になれたでしょうが・・いかんせん、ふたりの通うのは男子校。
慶太もブラウンベースにオレンジのメッシュを入れたミディアムウルフ
で、くっきり二重の茶色い瞳。
蒼よりも背が低いとはいえ、愛嬌のある顔だちですから目立つのですが、男子校では・・ねえ。


「いつもはコンタクトだけど、今日は入れてる余裕がなかった。」
蒼が眼鏡を指でくいっとあげて応えます。
「なんで?」
「御飯作ったから。」
「ふ~ん。でも、蒼、似合ってる。」
慶太が笑うと、蒼が苦笑して頬をつまみました。
「はやく。顔を洗いなさい。」


→新婚さんいらっしゃい。ではありませんよ・・。続くのだ。


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