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2007.10.01 真夏と桃。3
お店のテーブルに行儀よく並べられたスイーツを撮影しては、
一口食べて感想を綴る集団がいます。
「雑誌の取材と聞いたが、あんなに時間がかかるのか。
大変だねえ、あの人達も」
お店のスタッフが気を利かせて、コーヒーの差し入れをしました。
「ありがとうございます!」
唇にクリームをつけたまま微笑む女性に笑いをこらえながら、
スタッフが帰ろうとすると。

「このスイーツを作られた黒木さんにお会いできませんか?」


スタッフが貰った名刺を見て
「冬至に聞いてみる?」と顔を見合わせた頃。

冬至は携帯に出られない状況でした。


真夏の耳を甘噛みし、そのまま首筋に舌を這わせています。
「と、冬至。立ったままって、キツイ…」
真夏が甘えて冬至の腰に手を伸ばすと、
「ん」返事をしながら、まだ立たせています。
「限界まで揺らしてみたい」
意地悪なことを言って、真夏の頬を真っ赤にさせてしまいました。

もう真夏の膝は震えています。
感じやすくなったのか、それとも気候のせいなのか、
いつもより早く息が上がるのです。

「あ、」
口の中に溜まる唾液を飲み込むと、冬至が服を脱がせます。
胸を撫で、おへそまでゆっくりと指を下ろすと、
きつくなっている股間に忍び寄ります。

「も、無理」
真夏が冬至にもたれかかると「はい」冬至がひょいと抱き上げて、
ソファーの上にやさしく乗せてくれました。

「狭いけど、ごめんね」
「このほうがいい、体が離れないから」



→続くのだ。




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2007.08.14 真夏と桃。2
「来るのは真夏くんと聞いていたが」
立秋が果物用の小さなフォークをぎゅっと握り締めています。
「なんだい、パンダくん!そして鞠香ちゃん!」
瑞々しい桃にかぶりついているのは、パンダ。
そして真夏の妹の鞠香ちゃん。

「どうかしたの、陸奥くん。暑いせいかな?そんなに苛立って」
パンダの口から桃の果汁がこぼれています。
ああ、まるで野生動物のよう。
立秋のご機嫌は斜めになるばかりです。

「おいおいおいおいパンダくん。
この空気を読めないのかな、
僕は真夏くんに会えるのならばと我が家の玄関を大量の桃に提供したんだよ!」
「お兄ちゃんも来ているじゃない」

鞠香ちゃんが指した先には、確かに立秋の大好きな真夏がいます。

この夏の日差しを全身に浴びたいのか、
黒いタンクトップに白いボトム。
腰にはチェックの長袖シャツを結んで、
いかにも夏を楽しんでいるようないでたちです。

「お兄ちゃんのああいう格好、陸奥さんも好きでしょう?」
理解のある妹君です。
「なのに、なんで機嫌が悪いのかな~?」
「わかった、鞠香ちゃん。
陸奥くんはね、真夏くんのあの笑顔を独占できないからイライラしているんだ!」
図星です。

冬至の隣で楽しげにしている真夏。
あの様子、恐らくは冬至がレシピを見せて「何が食べたい?」などと聞いているのでしょう。
真夏の指が動いてばかりなのは「あれも食べたい、これもいい」、
スイーツ大好きな真夏にとっては至極の時間。

「気のせいか、瞳が輝いているようだ」
立秋がぼうっと真夏を見ています。
「最近、またロールケーキにはまったって言っていたから、
きっとおねだりしているんじゃないかな?
桃のロールケーキなんて、鮮度が試されそうだよ。
水分が多いから難しそうで、なかなかスイーツのお店に並ばないもんね」
パンダがべたべたの手を拭いています。

「ただでさえ桃は甘いから、クリームも甘いと耐えられないよね~。
お兄ちゃん、きっと作らせるよ。冬至さんに!
私も食べたいな~」
瞳が輝いているのは兄だけではなく妹もでした。

「きみたちは思う存分、桃を食べたじゃないか!
見てごらん、この種の山を。
一般の人は食欲の落ちるこの季節に、
どうしたらこんなに食べられるのか教えて欲しいくらいだ。
これ以上食べたらお腹を壊すよ!」
立秋が呆れています。

「違うよ~陸奥さん!冬至さんのスイーツは美味しいもん!
別腹だもんね」
その別腹の存在を信じるあまりに、真夏とは逆の体型になっている鞠香ちゃん。
今こそ誰かが止めなければならないでしょうに。
「ああ、真夏くん!どこへ行くんだい」
立秋が呼び止めたのは真夏です。

「立秋、俺も厨房に入れてもらうんだ」
嬉しそうな真夏の笑顔、ようやく自分に向けられましたよ。

「ど、どうしてだい。将軍のアシスタントでもする気かい?
それなら僕たちも!」
「厨房は暑いですよ、坊っちゃん」
冬至が笑いながら真夏の手を取りました。
「じゃあ、また後で」
駆け出した二人を追いかけようとして床が滑りました。

「大丈夫かい?陸奥くん」

「パンダくん…もしかしてこれはきみの涎かい?」
「まさか!桃の果汁だよ!」
あはははと笑うパンダよりも、真夏の笑顔が好きだと自覚した立秋です。



「珍しい。追いかけてこないんだ」
真夏がびっくりしていると、冬至がぐいっと手を引っ張りました。
「暑いところへなんて、誰も行きたくないでしょう?」
唇の先が触れ合います。
「…俺も暑いのは嫌だよ」
「慣れさせてあげる」



→→そして3話へ~。

時間を取りすぎたのでエロ投入。













2007.07.26 真夏と桃。1
ガラスのケースに行儀よく並んだスイーツたち。
銀紙に包まれた中にはふわふわのスポンジの上に淡い色のムース、
そしてこの季節ならではの瑞々しい果実をあしらい、
真っ白いクリームを絞り、薄くゼリーで光沢を出した可愛らしさは、
食べるのが勿体無くて眺めていたいものです。
勿論、定番のショートケーキやレアチーズケーキもつやつやした姿を惜しみなく見せて、お客様の微笑を誘っています。

「どれを食べても美味しそうですね。綺麗で、見ていて飽きません。
このスイーツを作られた方はどなたですか?」
上品な奥様がスタッフに尋ねると、
「黒木と言うパティシエです。
まだ若いのですが、丁寧な仕事をする子です」
スタッフが笑顔で答えました。
「はあ、黒木さん。雑誌とかではお見かけしない名前ですね…」
「表には出たがらないんですよ。自分は裏方だからって。
表に出るのは、自分が作ったスイーツであるべきだと」
「まあ」
職人気質のパテイシエと聞いて、奥様が興味をもたれたようです。
「お顔を拝見したいのですが、お願いできますか」
「はあ、それが…今は厨房で仕事中でして。すみませんが」


「どう思う、冬至」
「そう言われても、見た目ではさっぱりわかりませんね」
パテイシエの皆が、届いたばかりの桃を見ながら汗を浮かべています。
ここは厨房、気温が30度を越す猛暑の日でも冷房はエコスタイルを強いられている灼熱地獄です。

「こうも暑いと思考が定まらない。冷房をガンガン入れましょう」
黒いブーツを履いたパテイシエの黒木冬至が早足で冷房に向います。

「やめろ、冬至!
今はスポンジを焼いているんだ、微妙な膨らみ加減に影響が出るだろう!」
慌てて仲間が止めに走ります。

「でも、この室温では折角の桃も腐りますよ」
後ろ髪をダッカールで止めながら、ぴぴっと室温を下げています。
「大体、そんなに桃が届くからいけないんだ」
厨房の巨大な冷蔵庫にも入りきらない、大量の桃。
業者のミスで届いてしまったのです。

冬至が腕を組んで壁にもたれると、ため息ひとつ。
猫のような瞳で、台に置かれた桃を見ています。
「うーん、どうしようかな」
日持ちのするものではありません、鮮度が命の果実です。
「冬至、どうする?」
皆の視線はすがりつくよう。

「とりあえず、少し貰います」

バイクに跨り、飛ばした先は坊っちゃんのお屋敷でした。
玄関に並べた桃を見て、立秋が騒ぎます。
「待ちたまえ、将軍!
我が家は物置き場では無いぞ、
この甘い香りを早く何とかしてくれないか。
僕はこのままでは悶々として、眠れぬ一夜を過ごしてしまいそうだ!」
「玄関で寝ているんですか、坊っちゃん」
冬至が携帯を取り出します。
「さあ、早くどこかに売りに出したまえ!」
「ごめんなさい、坊っちゃん。うるさいです」
その生意気な言い方に、立秋がヒートアップしかけたとき。

「今から真夏ちゃん、来ますから」





→真夏のお祭り、トップは冬至です。
こそこそ更新。

無事に原稿が上がりましたので…
見守ってくださってありがとうございました! 






春の向かい風が強くて自転車がなかなか進みません。
それでも重いペダルをぐんぐん漕いで、
桜並木を目指すのはそこに待つひとがいるからですね。
遠くから見ると真っ白い桜も、
近くで見ると花びらが沢山重なり合って何事かを囁いているようです。

ふんわりと、花びらが舞い降ります。
その風の吹く方向に、
ぼんやりと座り込んでいるアッシュブラウンの髪の男の子が見えてきました。

「真夏く~~ん!」
パンダの声に、ひょいと振り返ります。
「パンダ」
にっこり笑って立ち上がりました。
「今日は風が強いのに、どうしたの? 
自転車は進まなかったでしょう」

はあはあ、と息を吐きながら。パンダは照れています。

「この桜並木を自転車で潜り抜けてみたかったんだ、真夏くんと」

「へえ? 楽しそうだね。でも、俺は歩いてきちゃったよ」

パンダは後ろを指します。
「真夏くんを乗せて走りたいんだ」
「風が強いのに?」
真夏が首を傾げています。
「まあ・・折角だから、お願いしようかな」

真夏がちょこんと座りました。
「このまま、冬至くんのお店まで駆けて行くよ!」
「あはは。無理しないで」
真夏がパンダにしがみつきました。
「じゃあ、運転手さん。お願いします」

パンダが真夏を乗せて、桜並木を駆け抜けていきます。
途中ですれ違う親子連れやカップルに、
軽くお辞儀をしながら、2人とも笑顔です。
「すごいね、パンダ! 桜の下を通ると花に触れそうだ」
触るどころか、髪にいくつも花びらがついていますよ?
真夏の楽しそうな声はパンダの元気の源です。
ぐんぐん漕いで、もうすぐ大きな家が見えてきます。

「あれが陸奥くんの家? 大きいねえ」
「あいつはお坊っちゃんだからね。で、その隣が冬至の仕事場」

向かい風に髪を弄ばれながら、桜並木を駆け抜けて。
大好きなひとと楽しい友人に会いに行きます。


続くのだ。

寒さが戻ってしまった3月です。
つぼみを膨らませていた桜の木が、きっとこの寒さに動揺していることでしょう。
「寒いねえ」
吐く息が真っ白です。
教室の窓ガラスが、真夏の息で曇りました。

「おいおい君たち!暖房の温度をもっとガンガン上げたまえよ!
真夏くんが寒がっているじゃないか!」

地球にやさしくない男がやってきました。

「・・立秋。おまえはCO2削減とか考えないのか?
ストップ地球温暖化だぞ」
「何を言っているんだい、真夏くん。
僕はね、大事なきみが寒さに凍えて病気にならないか心配なのさ。
地球規模でものごとを考えるなんて、
真夏くん・今日のきみはいつになく眩しいよ」

近寄ろうとしたら、パンダに突き飛ばされました。
「うおい!何をするんだい、パンダ!」
「あ、ごめんね陸奥くん。そこにいたんだ?」
落としたカイロを拾っていたようです。
「真夏くん、カイロをひとつあげるよ」
パンダが暖めていたカイロを真夏にあげました。

「ありがとう、わ~あったか~い」
「早く春が来るといいねえ」
にこにこしているふたりを邪魔したい立秋ですが、

「あ、お迎えだよ」
パンダが冬至の車に気がつきました。
「あ、本当だ。じゃあね」
急いでカバンを持って教室を飛び出します。

「おのれ将軍、あいつこそ地球にやさしくないじゃないか!
車の排気ガスもCO2の原因だぞ!
これからは歩いて迎えに来いといってやろう!!」
激怒しながら携帯をかけると

「真夏ちゃんのためなら、歩いてでも来ますよ?」
平然と言い切られて、さらにお怒りです。
「・・そんなことより。早くパンダと一緒に降りて来て下さいよ。
今日は寒いから、送りますよ?」

「わかった、すぐに行こう!」
「え、なになに~~」理解していないパンダを引張って、白い息を弾ませながら立秋が真夏の後を追いかけました。

早く春が来るといいですね。


2007.02.14 真夏の友情。
「なんだい、きみたち。
僕の未来への道を閉ざすつもりかい?どきたまえ!」
立秋が廊下で足止めを食らっています。

「陸奥くんは黙っていたら、いい男なんだよ~」
「勿体無いよね」
どうやら、真夏と同じクラスの女子ですね。
「はい!これ」
「来月、期待してるね~」
明るい笑顔が添えられた赤い包みの箱。

「おや?これは本命チョコかい?」
「そんなわけないじゃん・・」
女子が大笑いしているところに、ふらふらと真夏が歩いてきました。

「おお~!真夏くん!」
喜んで手を振っていたら、先の女子が真夏のところに駆け寄ります。

「おいおい?」
真夏には、紙袋ごと渡していますよ?
「そこの女子共!待ちたまえ。
きみたちは華奢な真夏くんに荷物持ちをさせる気かい?許せないな」
鼻息も荒くずかずか近寄ると、ばっと紙袋を奪い取ります。
「ちょっと、なにすんの!」
「なんだい、これは!デメル・・デメルだと?!」

とっても高級なチョコレートですね・・。

「立秋。それは俺が貰ったの!返せ」
くれた女子の想いとかよりも、とにかくチョコが食べたい真夏。
「真夏くん。デメルが好きだったのかい?早くいいたまえよ。
なんなら、今からでも店に向おうか。
お店で食べるザッハトルテは、また格別なのだ。
濃いチョコの味を甘くほどくような、白いクリームが添えられるのだよ?」

「ひとりでどうぞ」
真夏が、自分に酔ってる立秋から紙袋を取り返してしまいました。

女子に「ありがとうね」と笑顔を振りまいて、どこかに歩いていきます。

「待ちたまえ、真夏くん」
へこたれない立秋の前に、見知らぬ男子が立ちはだかります。
「すみません。あのう・・」
「なんだい?」
「これを」
またしても、デメル!
「真夏先輩に渡してもらえますか」

「あいにく僕は、そこまでお人よしではないのだよ!」
ぴっと人差し指を立てて
「自分で渡すべきだ」
クールに決めながらも、大急ぎで真夏の後を追います。

「真夏くん、待ちたまえ!
きみはいつからデメルが好きだと吹聴して歩いていたんだ?」
「一昨日かなあ」
平然と言い切る真夏・・。
「僕は初耳だよ?」
「立秋には言って無いから当然でしょう」

「どうして言ってくれないんだい」

「友チョコで、デメルは重いでしょ?」

「え。
僕から渡すのは、友チョコと決め付けないでくれるかい?真夏くん」
「本命なら、さらに重い。受け取りたくない」
「さっきの女子とかはいいのかい?!」
「好意はありがたいよ」
「どうして女子はよくて、僕は・・」

「あ、立秋!誰かが呼んでるよ?」
真夏に言われて振り返れば
「あのう」
差し出されたのは、もう見たくないデメル・・。
「真夏くん。きみ宛てだよ・・あれ?」
真夏がいませんよ。
「陸奥先輩、これを真夏先輩にお願いします!」
「・・きみたちは間違っているよ。真夏くんにそれをあげても食べちゃうだけだ」
「真夏先輩が喜んでくれたら、それでいいんです」

ああ。そうか。

立秋はなにか、大事なことを思い出したような気がしました。
走りながら携帯を取り出して「将軍?・・忙しいのはわかってるよ!そこを何とかして、今すぐ持ってきてほしいものがあるんだよ!
将軍が持ってきてこそ、意味があるんだ!」

真夏の喜ぶ顔が見たくなりました。




●折角、バレンタインだから何かあるといいなあ。と思いました。
SSにしては長いかなあ・・












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