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2009.04.09 劇的変化・9
 直は容赦なく俺の中をかき回しているのに、俺は何故か嫌な感じじゃなかった。
あのバイトのときは羞恥心と犯される怖さで、痛みしか覚えなかったが直は違う。
「くっ、うん。ミヒロぉ…」
 直のヘアーが俺の内股を擦る。
それがくすぐったいし、直は俺から目を離さなかった。
「ミヒロ…」
 突き上げながら名を呼ぶ、その表情に満たされていく思いがした。
「直っ!」
 俺はシーツをつかむと体を反って直を再度奥まで誘った。
奥を擦られるあの感触を今一度確認したかった。
「直、もっと。俺を乱していいから」
「ミヒロ…」
 直はうっすらと汗を浮かべていた。
そしてやや苦しげに眉間に皺を寄せると「たまんねえ」とぼやく。
「も、もたないんだ。ミヒロ、中に出させて」
 そういうと直は激しく数回突き上げると「ウッ!」と呻いて、見るからに力が抜けた。
俺の臀部が濡れていくのがわかる。
直の精が溢れているんだろう。
「ミヒロ、ミヒロが好きなんだ」
 息を切らしながら直が俺に何度も告る。

「ミヒロを知ったから、全部が欲しい」
 直は俺の髪を撫で、愛おしそうにそのまま首筋を撫でていく。
セックスがこんなに感じるものとは知らなかった。
あの強姦まがいのときは性欲すら感じない業務的な感じだったが、
直からは俺をそんな世界から奪い去り、包むような愛情を感じる。
「ずっと好きだったんだ。だからあの動画を見たときは怒り狂いそうだった」
「直…俺のことをそんなに」
「もう悪友なんて嫌だ。ミヒロ、俺のものになれよ」
 お互いが汗で濡れて光っていた。
俺は悪友と呼んでいた直の素直な気持ちを知らされて困惑した。
「凄く好きなんだ…」
 その搾り出すような声に俺は頷いた。
セックスが気持ちよかっただけじゃない、俺は愛される喜びを知ったんだ。
 直の背に手を回して抱き締めると、直は「わ」と言って俺の体に全身を預けてきた。
「重い!」
「そんなに体重は変わらないだろうっ」
 互いの汗が絡みつくような抱擁になった。
俺は直の体を締め付けるほどに強く抱き締めた。



 制服を着て落ち着くと、俺はバイトを断るつもりで鈴木に連絡を取ったが
『もう撮影の準備をしているからドタキャンは困る』と怒鳴られた。
 俺は一気に不愉快になり「二度と行きません」と言い返して携帯を切った。
しかし俺の動画をネットに晒されるのを止めろといい忘れ、
携帯を所在無く見ていると直がそれを取り上げた。
「ミヒロの動画を流すな!淫行で警察に訴えるぞ!」
 直は怒鳴ると携帯を切り、俺に返した。
「淫行・と言えば引き下がるって。誰だって捕まりたくないからなー」
 しかし直は「本当は訴えたいけど、ミヒロが警察で何だかんだ言われるのは辛い」とまで言う。
「そんなに…想ってくれていたのか」
「はあ?今まで俺のことを本当に悪友としか見ていなかったのか?」
 いきなり直が大声を出したので、思わず一歩退いた。
「こんなにいい男なのにさ~。酷いな」
 たしかに直は端整な顔立ちだからいい男だろうし、もてると思う。
それなのに俺なんかでいいのだろうか。
「俺が絶対にミヒロを護るから。信じていいよ」
「直。絶対って言葉は無いだろう」
「信じろって!」
 直が俺のお尻をカバンで叩くのでよろけた。
その体を直がすぐに支えてくれる。

「おまえ、なにやってんだよ」
「ミヒロを護るって感じ」
「…はあー」
 まだ悪友のイメージが抜けないが、体は直を覚えてしまった。
直の袖を引くよりも肌に触れたくて手首をつかんでしまう。
「ミヒロ?」
「いいバイトを探すよ」
「そうだなー。決まったら教えろよ。応援するから」

「応援?」
「いつでも愚痴を聞くし、抱いてやるし」
 愚痴はともかく、抱くとはなんだ?
「…それは別に」
 俺は言葉を濁しつつ、体の芯に火がつきそうな高揚感を覚えてしまった。
直に惹かれているんだろうか、その答えはこれからゆっくり探してみよう。



終わり

ありがとうございました

 


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2009.04.04 劇的変化・8
 ベルトを外してボトムを下着ごと下ろすと、開脚して直を受け入れた。
「大胆じゃね?」
 直が口角を上げて微笑んだ。
「場慣れしている奴は違うんだな」
「そうじゃない、熱いんだ…」
 体が火照って仕方が無い。
この熱を冷ますには脱ぐしかないと俺は思った。
「ひゃっ」
 突然、直が俺の内股を持上げて肌を吸う。
「冷たい、やめろって」
 しかし直はそのまま内股を舐めて、いよいよ股間に顔を埋めた。
「ミヒロは可愛い顔をしているのに、俺と同じものがついているんだよなー」
「…何を今更言うんだよ」
「それが愛おしいんだ。もっと興奮させて狂わせてみたい」
「えっ」
 直は俺の茎をつかむと躊躇なく、くわえた。
「わっ!そんなこと…」
 俺の耳が熱くなった。
フェラなんてして欲しくない、俺が体を揺すって暴れても直は俺の茎を舐めて甘噛みさえする。
「ウッ!」
 体がのけぞり、俺は先走ってしまった。

「ごめん!顔にかからなかったか?」
「別に?」
 直は平然と俺の茎を親指でぐいぐいと押す。
「…直、手を離せよ。また出ちゃう」
「あ、その声で俺も我慢がきかない」
 いつのまにか荒い呼吸をしていた直が、ファスナーを下ろして茎をさらけ出した。
「中に入れてもいいよな?」
「そんな確認をするなよ」
 聞かれるだけで恥かしい。
ついさっきまで悪友だった直が、俺を抱くんだ。
そう思っただけで罪悪感を覚えるが、体は直を求めてしまう。

「奥まで来れるか?」
「いくにきまっているだろう」
 
 直は俺の先走りで自分の茎を濡らすと、容赦なく俺の秘部に突き立てた。
「あああっ!」
 体を反らして受け入れようとするが、直の茎は大きかった。
鈴木のそれとは違う、興奮しきった直の茎が俺の中で暴れだす。
「突き立てるな、苦しいっ」
「こうしないと感じないだろう?」
「そんな、直!直、頼むから…」

「もっと、しろってこと?」

「ちが…」
「抗う姿も艶かしいな。すげえ、感じてきた」

 直は無理矢理に俺の中に潜り込み、更に奥を目指して突き進んでくる。
その際に俺と触れ合う肌がパンパンと音を立てた。
勢いがある、俺はそう感じた。
そしてヘアーが触れ合うと、俺は不安よりも快楽に溺れそうなとろける感覚がした。

「奥まで、入ったぞ」
 うっすらと汗を浮べた直を見上げると、俺は胸が震えた。
「動くからつかまれよ」
 言われるままに直の背中に腕をまわして体を寄せると、直は激しく突き立ててきた。
「あっ!あ・あ・あ・あ・あ」
 揺さ振られるこの感覚がツボになりそうだ。
「あ・あ・い、いや。直、直!」
「もっと俺の名を呼べって、くうっ、ミヒロ、力を抜け」
「直、直ー!」
「可愛いミヒロ。俺のものにしてやる」
 直は抜き差しを繰り返して、そのたびに肌が音を立てる。
この淫猥な響きに俺は力が抜けていた。
「直、う、ううん」
「とろけそうな声だな」
「はあ、もっと…もっと動いて」
 俺は思考が定まらなくなった。
ただ、直とのセックスが気持ちがよくて、終わらせたくなかった。
「直ー、ん、ううんっ、あ・あ・ああんっ、そこ、そこが好き」
「ここか?ミヒロー、いい声だな」



9話に続きます
2009.04.01 劇的変化・7
「待てよ。俺が強姦されている姿を見て興奮したんじゃないだろうな!」
「さかりのついた担任と同じだと思うのか?」
 直は俺から離れようとしない。
「あんな下種とは違う」
 そんなことを言われても、にわかに信じがたい。
なんといっても担任に襲われたあとだ、たとえ直でも警戒してしまう。
「ミヒロを襲った奴や、カメラを回した奴とも違う」
「どうしてそういいきれるんだ」

 すると直が唇に指をつけた。

「ああいう動画やさかった奴ほど、キスはしない」

「えっ」
「愛情があればキスをして気持ちを伝えたいと思うさ」
 それはわからないでもない。
俺だって、多分そうするだろう。
「相手をその気にさせたいし」
 直が悪戯を思いついたかのように口角を上げた。
「俺はミヒロを抱きたい」
「…友人だろう?俺たち」
「もっと深く付き合いたいんだ。ここまで言わせてお断りは無いよな」
「わっ」
 俺は直に腕をとられてドタドタと足音を鳴らしながら部屋に連れ込まれた。

 俺のベッドは朝起きたときの状態のままで、布団がめくれていた。
乱れた部屋見られて恥かしいが、直は何も言わずに俺をベッドに押し倒した。
そして俺を組み敷くと、また唇を重ねてきた。
 しかしこのキスはさっきとは違った。
直の舌が俺の中に入りたがり、唇を開けさせて歯列をなぞる。
 この衝撃だけで肩が震えた。
「怖くないよ、ミヒロ。愛情のあるセックスを教えてやる。そうしたら二度とあんなバイトをしなくなるだろう」
 直は俺の唾液を吸うと頬を撫で、耳を軽く引っ張った。
「な、なんだよ」
 鼓動が激しくなってきた。
きっと耳たぶは真っ赤だろう。
「わ!」
 直に耳たぶを甘噛みされてしまい、体が跳ねる。
「な、なんだよ。くすぐったいよ!」
「ミヒロの全部を知りたいんだ」
「俺の全部?」
「愛しているってこと。相手の全てを知りたいのは普通だろう。あんなエロ動画とはわけが違うんだ。
セックスは欲望を満たす行為じゃない、愛情を知る行為だ」
 俺を篭絡しようとしているくせに、何が愛だ。
信じられなくて圧し掛かっている直を押そうとしても、手首をつかまれた。
「暴れるなよ。縛りたくないんだ」
「だって、直!おまえは正気なのか」
「正気だよ。ミヒロが好きでたまんないだけ」

 直は俺の首筋を舐めると、シャツを脱がしにかかった。
俺は覚悟を決めて直の手に触れた。
「恥かしいから俺がやる」
「脱がせる喜びを奪う気か?まあ、じっとしていろって」
 そしてベルトにも手をかけ、ボトムをおろして下着姿にさせられた。
「綺麗なものだなー。この体をいくらでいいようにさせたんだ?」
「時給2000円」
「やすっ」
 直は吹き出すとすぐに表情を変えて再び俺に圧し掛かった。
「いいようにだまされたな。普通なら10万もらってもいいくらいだろうに」
「えっ?」
「エンコーの女子みたいに」
「俺はエンコーじゃない」
「いいようにもてあそばれたんだろう?もう二度とするなよ」
 直は前髪をかきあげた。
「ミヒロは俺のものなんだから」
「はあっ?」
 直を見上げたがふざけている様子はない。
「本気か」
「当然」
 そして直は俺の体を撫でて、乳首を突いた。
「…んっ!」
 思わず漏らした声に、直が反応する。
「ここも経験済みだったな。悔しいからもっとよくしてやる」
 直は俺の乳首を舐めるとそのまま口に含んで吸った。
「あ!く、うううん!や、やだっ…!」
「この程度で啼くなんて、先が楽しみになりそうだ」
 直は執拗に乳首を吸い、もう片方の乳首は指先で突き続ける。
これがたまらない。
体の芯に火がついてしまいそうだ。
ゆっくりと愛撫される喜びを、俺は知ってしまった。


8話に続きます

2009.03.30 劇的変化・6
『なあに?今日はやけにゆっくりしているのね。時間外料金をもらうわよ』
 画面にはクラスメートの女子がベッドに横たわり、覆いかぶさる男にブラジャーを押し上げられているところだった。
『あははは、くすぐったい』
 黒い髪を揺らして笑いながらベッドの上であおむけになり、膝をたてる。
その足首には脱がされた下着が丸くなっていた。

 俺もこんな感じで撮影されたのか。
しかし同意ではないし、この女子のように喜んではいない。
――俺は担任に襲われかけてから教室にカバンを残したまま帰宅していた。
あんなことをされた後、教室に戻ることはできなかった。
 
 クラスメートがセックスをしている動画を見ていると、嫌な気持になる。
早々に画面を消して、溜息をついた。
 すると携帯が鳴り出した。
また鈴木からかと思ったら、直だった。
『家にいるのか?懸命な判断だな』
「ああ、何か用?」
『カバンを届けてやるよ』
「悪いね」
『ミヒロに用事もあるから気にすんな』
 俺に用事?
何の事か見当がつかないが、直の厚意に甘えることにした。

 1時間後に直が家に来た。
「学校は?」
「俺も逃げてきた」
「えっ?」
 差し出されたカバンをもらいながら、俺は直を見つめた。
「何かあったのか?」
「担任がしつこくおまえを探しているんだ。あんなの見たくもないよ」
 そして直はずかずかと家に上がりこみ「パソコンを借りるよ」と言う。
「いいけど、何か見るのか」
「おまえの動画」
 直は意外なことを言った。
「…見たくない」
「見ておいたほうがいいぞ。ミヒロは危ない世界に入り込んだんだから、その自覚をしろ」

 直がゲイサイトを開くと俺の画面が1番に出てきた。
「面がいいし体の具合もよさそうって、な。変なコメントが沢山きているんだ」
「気持が悪い」
「わかったら、すぐに手を引けよ」
「どうしてそこまで心配してくれるんだ?」
「悪友だから」
 そういうと直は笑った。
「世の中は金で動くけど、そのために自分を売るのはどうかと思うぜ。俺は昔からおまえを知っている。無茶はさせたくないんだ」
 直の気持は有難いのだが、俺はまだ迷っていた。
「悩んでいるのか」
 不意に直が顔を近づけた。
「近いな!」
「バイトをするなら他にいろいろあるだろう。ミヒロが知らない誰かの玩具にされるなんて、腹立たしい」
「はあ?」
 直が俺のモデルのバイトを辞めさせようとしているのはわかる。
だが、どうして腹立たしいのかわからない。

「直が苦労しているのはわかる。だけどゲイサイトのアイドルにされているのを黙ってみていられない」
 
 急に直の息が俺にかかった。
そして、唇が重なった。

 俺は何故か抵抗ができなかった。
まだ子供の頃に、ふざけて頬にキスをしたことがあるせいなのか驚きもしなかった。

「好きなんだ。だからミヒロがいいようにされるのが嫌なんだ」
「は?」

「抱きたい」
 直の低い声に俺は体が硬直した。


7話に続きます
2009.03.29 劇的変化・5
 援助交際をしたあの女子が教師に呼び出され厳重注意を受けたと教室で聞き、
直だけでなく、俺がゲイサイトのモデルだと知っている人がいるのだろうかと震えた。
 もしもそんなことで呼び出されたら恥だ。
母にだって知られたくないことをしている事実が、俺に羞恥心を覚えさせた。
 それに時給2000円とはいえ、内容が厳しすぎる。
通り魔に強姦。
これは売春そのものだし、俺の知らない誰かが俺のとんでもない姿を見て興奮すると考えただけで虫唾が走る。
 直の言うようにこのバイトから足を洗うべきだろうか。
悩んでいると携帯が鳴り、鈴木からの着信と気付いて廊下に出た。

「丁度よかったです。もうバイトを辞めようと思います」
『時給が安いからか?』
 鈴木は驚きもせずに、淡々とした口調で聞いてくる。
場慣れしている、そう感じた。
『5000円でどうだ』
 急に時給が上がって、俺は声を詰まらせた。
完全に俺は足元を見られている。
『ミヒロは人気があるから撮りたいんだ。今日の夕方、うちの事務所まで来い』
「また、撮るんですか」
『5000円なら文句は無いだろう?それに手当ても出してやるよ、セックスのね』
「はあ」
 曖昧な返事をすると鈴木はアクセスが増えたことで儲けがあったと言う。
それで俺に少し還元すると言い出したのだ。
『制服で来いよ』
 鈴木は勝手に電話を切った。
俺は断りきれずに、放課後にまた事務所へ向かうことになるだろう。


「ミヒロー。遊びに行かねえ?」
 教室に戻ると直が誘ってきた。
「何処に?マンキツか?」
「マンキツでもいいけど、ゲーセンに行きたいんだ。クレーンで欲しいものがある」
「へえ」
「乗り気のない返事だなー。ちょっと来いよ」
 強引に窓際に連れられて、直は急に声のトーンを落とした。

「おまえ、ばれているよ」
「はっ?」
「うちの担任、ミヒロのことを知ったぞ」
「どうして」
 直に聞きながら俺は思い当たることがあって、ぞくりとした。
担任は35歳にもなって独身で、元々生徒の間でゲイの噂のある奴だからだ。
「さっき、教室に来る前にすれ違っただろう?あのときの奴の眼は尋常じゃなかった」
「は」
「値踏みするような目つきで、ミヒロを見たぞ」
「そんなの…気のせいじゃないのか」
「俺はミヒロの知るとおりに真面目じゃないけど、嘘をつかないぞ」
 直が俺の腕を引いた。
「なんだよ」
 
 文句を言おうと顔を上げると、なんと担任が俺の目の前に立っていた。
「西田。話があるから職員室まで来い。皆は自習していろ」
 その言い方で俺は直が事実を話したと悟った。
俺はあの女子のように厳重注意で済むのだろうか。
「突っ立っていないで、ついて来い」
 担任は先に歩き出した。
俺は行くしかないかと歩き始めると、直が腕を離さない。
「おい、直」
「何かあったら携帯にかけろ。すぐに助けにいくから」
 俺の耳に囁くと「な、ミヒロ」と言って腕を離して背中を押した。


 職員室には誰もいなかった。
静かな室内で戸惑うと、担任が俺の襟首をつかんで持上げた。
「何をするんですかっ」
「いい体をしているじゃないか。昨日はおかげで退屈をせずにすんだぞ」
「ぐっ」
 やはりそうなのか。
「もうあのバイトは辞めますから、いいでしょう?離してください」
「辞めるのか?それは惜しいな。じゃあ私の相手になるか」
「はあ?」
「試してみたいんだよ、その具合を」
 俺はデスクの上に体を乗せられ、担任が馬乗りになった。
「前から可愛い顔をしていると狙ってはいたんだ、しかし先に誰かに穴を空けられるとはねえ」
 下種な言い方に虫唾が走る。
「止めてください!」
「ここはまだ柔らかいな。すぐに固くしてやろう」
 担任は俺の股間をボトムの上から撫でて、ファスナーを下ろした。
「ああ、若い香りがする」
「へ、変態!」
 俺は膝で担任を蹴ると、身を起こしてデスクから飛び下りた。
しかしすぐに担任につかまった。
「おとなしくしていろよ、なあ」
 顎をつかまれてキスをしようと唇を近づけるので、今度は腹を殴った。
「ぐふっ」
 担任が腹を押さえたその隙に俺は職員室から逃げ出した。



6話に続きます


2009.03.28 劇的変化・4
 帰宅すると直が言っていた無料の動画サイトにアクセスをしてみた。
 『本日のおススメ』と題された動画には、間違いなくクラスメートの顔があった。
クリックすると盗撮されているとは知らないのか、時折笑顔を見せるのが俺には辛かった。
まるで自分を見ているようだからだ。
 この子は援助交際だから、俺よりも大金をもらっているんだろう。
 だが、こうして勝手にサイト上に載せられてしまっては、後悔しているに違いない。
甘いえさの後には裏切りがあるんだ。
 俺はどうなのかと、ゲイ専用のサイトをクリックした。
『本日更新!』の知らせとともに、喘ぐ俺の姿があった。

「いやだ!」

 反射的にサイトを閉じた。
こんなものは見ていられない、それに誰にも知られたくない。
 昨日と今日で稼いだのは16000円。
これが安いか高いかの判断さえ、動揺している俺には判断ができなかった。



「ミヒロー。今日も遅刻を免れたか、頑張っているなあ」
 校門を過ぎたところで直につかまった。
「あれ、肌が荒れているなあ。夜更かしは美容の敵だぞ」
「女子じゃあるまいし」
 しかし直の指摘は当たっている。
 俺はこの二日間、まともに眠れていないのだ。
おかげでニキビができてしまい、悩みが増えた。
「ところでさ、話があるんだよ」
 直が俺の肩に手をまわしてきた。
「なんだよ?」
 こんなことをされたのは初めてなので、すぐに手を外させた。
「無料の動画サイトのことだけどさー」
「ああ、見たよ。クラスメートに間違いがなかったな」
「見たんだ?」
「お気の毒としか言えない感じ」
 俺が溜息をつくと、直が「ふーん?」と声を半音上げた。
「なんだよ、その声」
「俺、もっと凄いものを見つけたんだ」
 そして俺の制服の袖をぐいと引っ張った。

「アクセスが一晩で1000を越えた某サイトのアイドルさん?」
「はあ?」

 聞き返しながら俺は嫌な予感がした。
まさかと思いたいが、直は腕組をして俺から目を離さない。

「あれ、本当に強姦されたのかよ」
「…!」

「顔がひきつっているぞ、ミヒロ」
「何を見たんだよ」
「おまえだよ、西田ミヒロ。おまえが犯されている動画を見たんだよ!」

 万事休すだ。
俺は何を言えばいいのか、この窮地に立たされても上手い言い逃れができそうに無い。
思わず立ち止まってしまい、顔を伏せた。
「ミヒロ、なんであんなことをしたんだ?」
 直は俺の背中を押して、歩くように言う。
「エンコーなのかよ」
「違う。…モデルだよ」
「モデルぅ?あんなことをされるモデルなんているのか?」
 直が大声を上げたので「うるさい」と後頭部を叩いた。
「人に知られたくないことなんだから、少しは察してくれよ」
「あのさあ。そうはいってもネット上にあるんだから、見たのは俺だけじゃないぞ。なんたってアクセスが1000だからな」
 俺は気分が悪くなってきた。
 まさか悪友の直に知られるとは思わなかった。
「ミヒロの名前はでていなかったけど<男子高校生18歳>となっていたな。せいぜい外を歩くときは気をつけるんだな。その手の趣味の奴がいるってことなんだから」
 直に言われなくても覚悟をしていた。
 今の所は無事だが、1人歩きはまずいかもしれないと思うのは自意識過剰だろうか?

 直は突き放す言い方をしながらも「お母さんを助けるためにモデルを始めたのか?」と聞いてきた。
「そうなんだけどね」
 俺は言当てられて余計に具合が悪くなりそうだった。
「止めたほうがいいんじゃないのかー?ミヒロがいいようにされていくのが目に浮かぶよ」
「えっ」
 直は俺の肩を叩き「たまには友人のいうことを聞けって」と言って笑った。


5話に続きます




 
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