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 亮輔は蒼生の濡れたヘアーをまさぐり、爆ぜたばかりの茎を撫でた。
「興奮しているなら、そう言えば?」
「…うるさい」
 蒼生は吐息をついて亮輔の胸に顔を埋めた。
「そんな仕草もできるのか。可愛いなあ」
 亮輔の声に蒼生はただ首を振る、それが亮輔には気持ちがいいらしい。
まるで子供をあやすように蒼生の髪を撫でた。

「なあ。俺が部長の管轄だった取引先を引き継ぐってこと・聞いた?」
「は?」 
 蒼生には寝耳に水の話だ。
「部長も年だからなー。遠方の取引先にはなかなか顔を出せないんで苦情が来たらしいんだ」
「ええっ!」
 蒼生は目を丸くして亮輔を見上げた。
「それでフットワークのいい俺が指名されたってわけ。これで蒼生は俺の事務担当だ」
 これは蒼生にとってまさかの展開だ。
部長は人当たりがいいので取引先から苦情が出るなんて信じがたく、ただ亮輔の目を見た。
「き、聞いていない!」
「そう?俺もさっき帰されたときに本人から聞いたばかりだけど」
「眉唾ものじゃないか」
「事実だけど?」
「それに部長は他にも取引先を抱えているから、僕が亮輔の事務担当になるなんてありえない!」
 蒼生は落ち着きを失って亮輔から離れようとした。
しかしまだ挿入されたままで2人はつながっていた。

「り、亮輔、もう」
「あー。仕事をしているときの顔になっている。俺のことはいいのかよ」

「部長に聞かなくては!」

「蒼生!」
 亮輔は怒鳴るとともに腰を大きく動かして抜き差しを始めた。
「あ、あああ!やだ、亮輔、はなれ…ううん!」
「俺だけを見ていろよ、蒼生。このまま帰すもんか」
「や、やだっ!亮輔、お願い」
「俺を見ろって!」
「ぐっ!うううん!…あ・あ・そんなに来ないで、く、ううん…」
 亮輔がぐいぐいと力強く抜き差しをするので、蒼生はもはや抵抗はできないと悟った。
「亮輔、り…」
「ようやく力を抜いたか、締まりもいいけど、俺に委ねろよ」
 蒼生は「ウンウン」と頷くような喘ぎ声を続け、その上気した頬に汗が一滴流れたときに亮輔の茎が蒼生のいいところを突いてしまった。
「あああ!」
 悲鳴を上げた蒼生に、亮輔は満足そうに微笑んだ。
「ここか」
 亮輔は遠慮なしにその角度で蒼生を攻め立てる。
「や、やだ。い、・いい・い…」
「堪えるなよ。イク顔を見せな」
「やだっ、もう、やだ!」
「やだじゃないだろう。ほら、もっと声を聞かせろって」
 亮輔は抜き差しを止めない、しかもスピードに乗ってきた。
「あ・あ・あ・あ…」
 肌のぶつかり合う音も蒼生を攻め立てる。
「や、や…ううん!」
 蒼生が声を振り絞ったとき、亮輔は蒼生の中で爆ぜた。
「は、うん…蒼生…」
 亮輔は蒼生を抱きしめると、そのまま目を閉じた。
熱く火照っていた体は徐々に落ち着いていき、蒼生はそろそろと布団を手繰り寄せて体にかける。
そして様子をみはからって亮輔から体を離してベッドの隅に腰掛けた。

 まだ蒼生の頭は混乱しているが、時間を見ると21時だ。
こんな時間に部長に電話をかけられない、明日会社で聞こうと決めた。

 そして再び亮輔の元に戻ると、亮輔はかすかな寝息をたてていた。
「1回しかさせないって怒ったのは誰だよ、まったく」
 寝ている亮輔の頬にキスをすると、蒼生は亮輔の隣で眠った。


「起きろ、亮輔!」
「んー?」
 亮輔が目を覚ますと身支度を整えた蒼生がいた。
「始発の電車に乗れるぞ。帰宅して着替えなければ」
「そんなの、いい」
 亮輔はまだ眠いらしく、ぼんやりとしている。
体を起こす気配が無い。
「よくない!おまえは三日も同じシャツを着る気か?」
「あ、そうだ!まずい!」
 亮輔は慌てて身支度を整えると、2人揃って駅まで走った。
ここで2人は帰る方向が違うので一時お別れだ。
「じゃあ。また会社で」
「ああ」
 手を振るとすぐに蒼生が別のホームに駆け出していった。
それを見送りながら亮輔は大きなあくびをした。
 今日から亮輔が担当する取引先が増える。
それに伴って、蒼生が亮輔を事務面でサポートすることになるだろう。
これは亮輔の願が叶ったようなものだ。
「いつでも一緒・か。悪くないな」
 亮輔は独り言をつぶやくとホームに入ってきた電車に乗り込んだ。



終わり

読んでくださってありがとうございました

 
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 亮輔はしたり顔で蒼生の秘部に指を2本差し込むと、中をかき回した。
「はあっ!やだやだ、んーっ!」
 刺激を受けて蒼生の声が独特の甘さを持ち始めた。
「や、やだっ!亮輔早すぎるっ…」
「早いか?それにしてはこの腰はよく動くなあ?」
 亮輔は蒼生の腰をゆっくりと撫でた。
その体温に蒼生が体をびくりと震わせる。
「つめた…」

「指が冷たい人は心があたたかいんだ」
「…亮輔に限ってはそんなことはない」
「はあ?」
「あたたかいなんて、思ったことがない」

「言うなあー。俺に蒼生の全部を見せながら、まだ意地を張るのか?」
 亮輔は蒼生の中をまた指でかき回すと急にそれを抜いた。
「はっ…ううん」
 抜けた感覚に蒼生は喘いで体を投げ出した。
うまくはまっていたものが取れたような感じがするのだ。
もう少しで快楽を得られたかもしれない、そう思うと焦れてくる。
「はあ、は…」 
 蒼生は不満げに吐息をつく。
そして開脚していた足をおずおずと閉じようとする。

「なに。もっと欲しかった?」
「…指でイクもんか」
「ふふ」
 亮輔は吹き出すと蒼生の足をつかんだ。
そしてまた開脚させると「んっ!」と蒼生が身をよじる。
「また指なら許さない」
「へえ?挑発できるんだ?これは…面白い」
 亮輔は我慢のできない茎を蒼生の秘部に突き立てた。
「アアッ!」
 途端に蒼生が体を反らす。
気丈なことは言えても、この衝撃だけは慣れないようだ。
「や、やだっ。まだ進まないで」
 亮輔が先端だけを挿入していると蒼生からストップがかかる。
「どうして?」
「もっと…撫でろよ。…なにもなしに受け入れられるか」
「ふうん?」
 亮輔は好奇心をそそられたように、挿入は続けながら蒼生と唇を重ねた。
「身長差があると便利なものだな」
「…るさい」
「なにか言った?」
「別に」
 蒼生は亮輔の背中に腕をまわして肌を密着させようとする。
「わ、キツイって。なにがしたいんだ」
「ここがさっきから…うずくんだ。擦ったらいいかなと思って」
 ここ・とは乳首だ。
既に隆起したそれは赤みを帯びていた。
「自分でしても、なにか物足りないんだ…」
 恥かしそうに小声で言う蒼生に、亮輔は駆り立てられた。
「擦るよりも吸うものだよ、ここは」
 そして乳首を指で転がしながら腰を振り、挿入を続ける・
「あ、あ、ううんっ。あ・あ・入ってくる、亮輔!熱い!」
「そうか?もっと入るぞ」
「くっ、ううん!や、やだ、なんか困る!乳首をいじりながらあっちもなんて」
「蒼生がして欲しいって言ったんだぞ」
 亮輔は挿入してしまうと、満足げに腰を動かした。
ぐいぐいと中に茎を押し込まれる感覚と、皮膚のぶつかる音に蒼生は我を忘れそうだ。
「は、なんか、気持ちい・い…あ、もっと、そうして」
「蒼生っ」
「んんっ、あ、ううん、ん、ん」
 蒼生は動かされるたびに喘ぎ、亮輔を更に燃えさせる。
「この声がいいんだよな、んっ、蒼生ー、昨日よりも奥に進めた感じ」

「ん…亮輔。ここ、ここを吸ってよ」
 蒼生は胸を張り、乳首を亮輔の体にこすりつける。
「も、限界なんだ、ここが。早く、早くして?」
「おねだりもできるようになったな。悪くない」
 亮輔は茎を動かさないで乳首に集中した。
舌で舐め、口に含むと蒼生の希望どおりに吸った。
「あああん!」
 蒼生の喘ぎも亮輔には心地いい。
「あ、やだ、もっとしてよ?やめないで」
「あー、うん」
 亮輔は操られているような錯覚を覚えたが、蒼生のぷっくりとした乳首は嫌いではない。
再び口に含んで吸うが、甘噛みをしてみた。
「くっ!うううん!り、亮輔?は、はあ…そんなことはしないっで・・・」
「感じちゃう?」
 蒼生は何度も頷いた。
声が出ず、吐息ばかりが亮輔にかかる。
「なら、いいじゃないか」
 亮輔はもう片方の乳首も舐めて舌で転がし、甘噛みをした。
「いっ!やだやだ!なんか…辛い!」
「辛い?」
 思わず亮輔が蒼生の下半身を見ると、爆ぜていた。
ヘアーが白く濡れていて、それが部屋の照明に輝いていた。


22話に続きます

「蒼生とセックスをすると凄く興奮する。仕事で疲れた体がいい具合なんだ」
 書類を片付けて会社を出た蒼生を亮輔が玄関前で待っていた。
そして開口1番に、これだ。
「体が目的かよ、僕は亮輔をセックスをすると疲労感が漂うんだけど」
「あれ。愛情は無いのか?」
「それは僕が聞きたい」
 蒼生はぶつくさと文句を言いながらも、亮輔と連れ立って歩き出す。
数秒の沈黙の後、亮輔は蒼生の顔を覗き込んだ。
「仕事は片付いた?」
「あと半分ってところだったけど残りは明日やる。それにしても少しは黙れないのか」
「沈黙が怖い」
「話していないと落ち着かないのか?泳いでいないと死んじゃう回遊魚みたいだ」
 蒼生は呆れながら「近いし」と亮輔を跳ね除けた。
「俺たち、付き合うんだろう?」
「ああ…撤回したくなる」
「はあ?それはないだろう?俺をその気にさせておいて。勝手だな」
「勝手はおまえだ」
 疲れた体に自己中な亮輔との会話は疲労を増幅させる。
しかし蒼生は従順に亮輔と一緒に歩き、歓楽街に向かっていた。
連日使用しているホテルに行くのだろう。
「いつもここだとマンネリ?」
「別に構わないよ」
「そうか。女相手だとホテルをいちいち変えないと機嫌を損ねるんだけど、楽でいい」
 亮輔の言葉に蒼生は気分を害した。
「あのな。僕と女を比較するのを止めろ」
「なんで?まずい?」
 王様な亮輔には蒼生の中で芽生えた気持ちがわからないのだろう。
全ての人が自分の思いどおりになると信じている残念な男だ。
少し繊細さがあれば、こんな不用意な言葉は言わないだろう。
「付き合うんだろう?それなら僕にもプライドがあるんだよ」
「あ、そうか。悪い、ごめん」
 蒼生は素直に謝る亮輔に驚いた。
思わず足を止めて亮輔の上着の袖を引く。
「なに?」
「いや、ちゃんとしたところがあるんだなと思った」
「へ?」
「わからないならいいよ」
 蒼生は袖から手を離して歩き出した。
亮輔のことを知っていくと本人に興味がわく。
少しずつだが亮輔に惹かれている、それは自覚した。


 ホテルの部屋に入ると背後から亮輔が蒼生に抱きついてきた。
「ああ、凄く焦らされた感じ」
「焦らしていないよ、どけ。歩けないだろう!」
 蒼生が抗っても亮輔は体を離そうとしない。
ドア付近で2人は段々呼吸が苦しくなっていく。
「も、このままここで…」
 亮輔は抵抗する蒼生の顎をつかんで強引に見返させると、唇を重ねた。
そして蒼生に苦しい体勢を強いながら舌を這わせて唾液を吸う。
この間も亮輔は時間をおろそかにしない、
片手で蒼生の顎をつかみ、空いている手で蒼生の全身をスーツの上から撫で回した。
「いい、凄くいい感じ…」
 ようやく離された唇は唾液でつながっていた。
蒼生はそれを見て頬を紅潮させながら指で唾液の糸を絡め取る。
「は…キツイ体勢にさせやがって」
「でも凄く感じた」
「おまえはな!」
 蒼生は気丈に振舞うが、亮輔は笑顔を見せる。
「蒼生もそうだろう?」
「は」
 たしかに蒼生はキスと軽い愛撫で感じてしまっていた。
亮輔に「ほら」と体を離されると足元がよろける。
「危ないよ?」
「わっ」
 途端に蒼生は床に尻餅をついてしまい、中腰で「いてー」と尻をさすりながら起き上がると亮輔に抱きかかえられてしまった。
「軽いなあ」
「男に言う台詞か?」
「言うよ。誰でも言う」
 そしてベッドに運ばれると「早く脱げよ」と命令された。
「もう、俺だってもたないんだ」
 亮輔はベッドの脇に立ち、スーツを脱ぎ始めた。
何のためらいもなく堂々と勃起した茎を蒼生に見せ付けて、手を腰に当てている。
「でかい」
 蒼生も脱ぎ始めていたが亮輔の茎の大きさに声を失い、手が止まった。
「はーやーく脱げよ」
 もはや待てない亮輔が蒼生の体にのしかかる。
そして「手伝う」と言い、スラックスを脱がせて下着を下ろすと満足げな表情になった。
「蒼生も感じているから早くしないとなー」
 そして勃起していた蒼生の茎と自分の茎をあわせてつかみ、同時に扱き始めた。
「あ、ちょ、ちょっと、こま…ううん!」
 亮輔の扱きは半端な力ではない、同性だからこそわかる強い刺激を与えてくるのだ。
「あ、あ。も…」
 ぐりぐりと扱かれてしまい、蒼生は腰を揺らす。
こうすれば更に感じることができると知ったのだ。
「やだ、もう」
 蒼生は気付いていないが、明らかに今までのセックスよりも感じていた。
亮輔に体を委ね、自らも感じようと思うのか、声を殺すことなく喘いだ。
「あん、亮輔、出ちゃう・出ちゃう!」
「その声っ、いい感じっ。出せよ、全部出しちゃえ」
 荒い息を吐き、うっすらと体に汗を帯びながら亮輔は蒼生の先端を指で押した。
「ぐっ!い、いやだ、そこは…」
「ここは嫌か。じゃあ、こっちは」
 亮輔は茎から手を離すと蒼生の内腿を撫でてそこにキスをした。
まるで皮膚を吸うようなキスに蒼生は焦らされ「んー!」と体を反らし、足を震わせながら先走る。
「あ、もう出ちゃった?」
「ちが…」
「感じやすい体だよなー。凄く好きだ」
 獲物を狙う動物のように目を輝かせて亮輔が蒼生を開脚させた。
そこには濡れたヘアーと、先端を濡らして雫を垂れる茎・そして亮輔を待つ秘部しかない。
「そんなに見るなって」
 蒼生が手を伸ばしてヘアーを隠した。
その初々しさに亮輔は生唾を飲む。
「可愛いなあ、意地張って。体は従順なのに」


21話に続きます



 

 
「出し惜しみをして、1回しかセックスをさせないからだよ。抱きたくてたまらない」
 まるでさかりのついたネコのように、亮輔は蒼生を見つめて目を光らせている。
周りが全く見えていない証拠だ。
「こんなところでなにを言うんだ!ひと晩1回で十分だろう!それにもう好きにさせない」
 蒼生は亮輔の頬を打つと、急いで助手席から逃げ出そうとしたが腕をとられる。
「好きにさせないって、どういうことだよ」
「不毛だからだよ!」
「…俺が蒼生を好きだって言っているのに、か?」
「セックスするだけしか能がないみたいだ」
 すると今度は亮輔が蒼生の腕を引っ張り、無理矢理自分のほうを向かせて頬を叩いた。
「暴力かよ、今度は」
 蒼生は叩かれた頬を手で覆いながら、亮輔を睨み付ける。
「最低だ。本当は好きでもなんでもないんだろう?手短なところで処理したいんだろう」
「違う。どうしたら理解してくれるのかわからなくなった」
「は」
 亮輔は蒼生の腕を離して頭を抱えた。
「どうしてわかってくれないんだ?」
「わかるって、なにが?」
「好きなのに、気持ちを受け入れられないなんて初めてだ」
 蒼生は急に力をなくした亮輔に驚いた。
「同性を好きになったのも初めてなんだ」
「…そうなのか」
「蒼生をどう扱っていいのかわからなくて今まで誰かにしてきたようにプレゼントもしたし、食事もした。それなのに、俺のものにならないなんて」
 肩を落とした亮輔に蒼生は何も言えなかった。
ようやく本気で好かれていると理解したのだ。
蒼生自身もこんなに王様気取りな亮輔が気になりだしていた。
 亮輔は俯いてしまい、肩を震わせる。
「男が泣くなよ」
「泣いていない。ちょっと鼻水が出ただけだ」
「子供だなー…」
 蒼生は亮輔に手を伸ばし、その体を抱き締めた。
「え、蒼生?」
「泣かれるのは困るから」
 蒼生はそう言いながら亮輔の胸に顔を埋めた。
「セックスだけじゃなくて付き合うなら、僕も覚悟を決めてもいい」
「蒼生、マジで?マジでそう言ってくれるのか?」
 亮輔は蒼生の髪を撫でて、ぐいっと顔を起こさせた。
「…この距離で顔を見られるのは恥かしいんだけど。近いし」
「やった!蒼生、付き合ってな!」
 歓声をあげる亮輔をまじまじと見ると泣いたあとがない。
蒼生は雰囲気で騙されたような気がした。
しかしもう引き下がれない。
「俺の部屋で一緒に暮らさない?」
「嫌だ」
「はあ?どうして?」
「プライベートは別にしてほしい。会社で嫌になるくらい顔を見るんだから勘弁して」
「嫌だよ!一緒に住もう!」
「無理を言うな!」
 蒼生は亮輔の背中を叩いて体を離した。
そして車から降りると台車を転がしながら背中を向けて会社に戻った。


 定時になると、皆が帰り支度を始めてぞろぞろと会社を出て行く。
珍しくその波に乗れない蒼生はパソコン入力を進めていた。
「戸田さん、私でもできることなら助けたいのですが」
 声をかけてきた新入社員に蒼生は笑顔を返した。
「部長の指示なんだ。気にせずに帰りな」
「は、はい。ではお先に失礼します」
 事務員が全員帰っていくのを見届けると、室内は蒼生1人になった。
部長が指示した表の作成は時間がかかった。
しかし本来なら定時で上がれたはずが、亮輔と口論をしたせいで時間を取られたのだ。
 部長が帰社するまえにどうしても作成しておかなければ自分の評価が下がってしまう。
蒼生は焦りながら作業を進めていた。
 喉が渇いたがとてもコーヒーを入れている余裕は無い。
溜息をつきながら急いでいると電話が鳴った。
「はい、●●商事です」
『蒼生?まだ社内にいるのかよ』
 亮輔の声だ。
「ああ、まだ仕事が終わらなくて。何か用事?今はもう誰もいないよ?部長の帰社待ちだな」
『手伝おうか?』
 意外な言葉に蒼生は耳を疑う。
王様な亮輔が誰かの仕事を手伝うなんて、有り得ないのだ。
「いいよ、自分でやるから。じゃあな、お疲れ」
 電話を切った10分後、なんと亮輔が部署に戻ってきた。
「はあああ?なんの用事だよ?」
「手伝うって。早く帰ろう」
 亮輔は慌しく資料をつかむと、空いている席のパソコンを起動させた。
「あのさ…亮輔は伝票が切れるのか?」
「やったことがないけどできると思う」
「…いいよ、手伝わなくて。僕1人で十分だ」
 蒼生は資料を返させると、またパソコンに向かう。
それを亮輔はおとなしく待っていた。
「側にいられると集中しづらいんだけど」
「一緒に帰りたいんだ」
「はあ?」
「言うと怒るかもしれないけど、俺はセックスがしたい」
「またか!今日は付き合えない、遅くなるから」
 蒼生が拒むと亮輔はなにを思ったのか椅子ごと近寄ってくる。

「近いって!」
「俺より部長の指示のほうが大事?」
「子供みたいなことを言うな!これは仕事だ」
 蒼生は呆れて亮輔の座っている椅子の足を蹴った。
すると車輪がついているのでくるくると回る。
「おおー。怖い怖い」
 亮輔がデスクにしがみつくと回転が止まった。
それと同時に部長が帰社して「まだいたのか、戸田」と驚いている。
「すみません、まだ表ができていなくて」
「おまえにしたら珍しいな、規定の時間の枠内で仕事が終わらないなんて」
 部長は驚くと共に「なにかあったか?」と勘繰った。
「いえ、浅尾の仕事の補佐をしたものですから時間をそれに取られまして」
「…戸田。おまえは私の部下だ。浅尾の仕事を手伝う理由はないはずだ…浅尾?」
 部長はようやく亮輔の存在に気付いた。
「なにをしているんだ?丁度いい、きちんと言っておくぞ。戸田は私の部下だ、いいように使うな!」
 部長の覇気にさすがの王様な亮輔が頭を下げた。
「さ、帰れ帰れ」
 亮輔は部長に追い出されてしまい、その部長も「続きは明日やれ」と蒼生に声をかけて出て行った。


20話に続きます
 蒼生は勃起した茎をつかまれただけでなく、亮輔の目に射抜かれた気さえした。
「口でしてやろうか?」
 いつでも亮輔は上から目線なことを言い、追い詰められて苦しい蒼生を翻弄してしまう。
「く、口ぃ?」 
 興奮してしまい、息も絶え絶えの蒼生は体が熱くてたまらない。
苦しげに髪をかきあげながら亮輔の唇を見た。
「蒼生ならしてやるよ」
 亮輔は蒼生の返事を待たずに茎を舐めて口に入れた。
「あっ!」
 蒼生は反射的に股を閉じるが、なんの効果も得られなかった。
それどころか亮輔に再び開脚させられ、汗を帯びたヘアーが覗く。
「ぐ、んっんっ」
 亮輔はわざと音を立ててフェラを続ける。
蒼生の茎には唾液が流れて淫猥な状況だ。
「か、会社に戻らないとっ…」
「戻るためにしてやっているんだぞ」
 亮輔は茎を口から出すと、わざと先端を指で強く押した。
途端に蒼生は爆ぜ、ぐんと体を反らす。
「は、はあ…」
 目に涙を浮かべた蒼生の目に、唇を白く濡らした亮輔の姿が映る。
「かかったのか!ごめん!」
「いーや。これは先走り」
 亮輔は口角を上げると蒼生と唇を重ねた。
「気持ちよかった?」
「あ、まあね…」
 蒼生は今まで付き合ってきたどの女性よりも、亮輔のフェラに興奮した。
同性だからこそ、感じるツボをおさえていたのだろう。
 蒼生はだるい体を起こして身支度を整えると、ゆらりと体を揺らしながら車から降りた。
「そんな状態で仕事ができるのか?」
「…しなくちゃいけないだろう!」
 蒼生は自分の発した大声にさえ、頭が痛くなり足元がぐらついた。
「僕にも仕事はあるんだ」
「そんなことはわかっているよ」
 亮輔は「ほら」と蒼生に手を差し伸べた。
「…大の男が手をつなげるか」
「会社に着くまでだよ。手をつながないとまっすぐ歩けないぞ?」
 たしかにだるい腰を動かすのは至難の業だ、蒼生は亮輔の手を見ながら迷った。
「行くぞ!」
 悩む蒼生の手を強引に取ると、亮輔は蒼生を引きずるようにして会社に向かった。
靴がアスファルトの上を引きずるのを見て、蒼生は手をふり払おうと試みたが無駄だった。
亮輔は蒼生の手を離す気はなく、それどころか強く握り締めていた。

 

 午後からの事務作業は混乱を極めた。
それは亮輔がお得意様のところで新情報を得たからだ。
「この不景気に新店を出せるんだから、あの会社は凄いな~」
 のんきなことを言いつつも、大量の発注書を持ち帰り、それを事務員全員に配ったのだ。
「今日中に済ませておいて」
 この一言で事務員総出で伝票を切る羽目になった。
「ここできっちり納品して、信頼を得たいんだ」
「随分早い納期だな」
 蒼生が聞くと「ライバル社が現われたんだよ」と話し始めた。
「ライバル社に横取りされたくないから、すぐに納品してこっちのものにしたいんだ」
 その気持ちはわかる、と蒼生は頷いた。
力になろうと思った矢先「明日朝1番に納品するから、商品を車に積んでおいて」と亮輔は言う。
「はあ?それは納品担当に言えよ」
 蒼生が目を白黒させると「戸田にやってほしい」と念を押す。
今は部長が外出していていないのをいいことに、亮輔は蒼生を独占しようとしているのだ。
 当然蒼生はそれに勘づいたが、先のフェラを思い出してしまい亮輔の顔をまともに見れない。
「わかったよ」
 蒼生が折れると亮輔は嬉しそうに手を叩いた。


 1時間後には伝票がすべて切れた。
事務員総出の結果だろう。
蒼生は伝票を見ながら倉庫から商品をピッキングして台車に乗せ、駐車場に向かう。
 がたがたと音を立てながら駐車場に着くと、先程フェラをされたことを思い出してしまった。
「まさかこの車に乗せる羽目になるとはね」
 独り言をつぶやいていると、急に後ろから誰かに抱き締められた。
「わっ!だ、誰だよ!」
「俺」
「…亮輔?」
 見返ると亮輔の姿があった。
「ふざけるなよ、僕は亮輔の言うとおりに荷物を積んでいるんだから!」
「うん、ありがとう」
 しかしまだ抱き締められたままだ。
「離せ」
「そんなに冷たくあしらうなよ」
「仕事ができないだろう?」
 蒼生は手をまわして拳を握り、亮輔の尻を叩いた。
しかし何度叩いても亮輔は離れない。
「誰かに見られたらどうする気なんだ!」
 蒼生が叫ぶと今度は抱き上げられた。
そして社用車に押し込められてしまい、ドアが閉まった。
「な、なんのつもりだよ!」
「セックスがしたい」
 運転席に入ってきた亮輔は真面目な顔をして、蒼生の頬を撫でた。


19話に続きます


「そろそろ蒼生から俺を誘ってもいいんじゃないの?好きだろう?俺の体」
 亮輔は相当、自分に自信があるようだ。
蒼生は亮輔が1人暮らしと知っていて、そのせいなのか無駄な肉がついていないと感じた。
聞けば朝食と夜食は取らないらしい。
1人暮らしなんてそんなものかと蒼生はぼんやり考えた。
「腹が割れていたらな。少しは感動する」
「鍛えろってことか?その前に蒼生はちゃんと飯を食え。細すぎる」
 亮輔はコーラを飲み干した。
「肘が当たると痛いんだよ」
「…またその話題か」
 2人で会うとセックスの話題になってしまうようだ。
これではバカップルどころかセフレだ。
蒼生は亮輔と交際する気も、セフレになる気も毛頭無い。
「会社に戻る」
 蒼生が立ち上がると亮輔が「一緒に戻ろう」と言い出した。
「誰かに見られたら困る」
「そんなに俺を意識してくれるわけ?嬉しいねえ」
 店を出ると一緒に歩こうとする亮輔の背中を携帯で軽く殴ると、蒼生は早歩きで会社を目指す。
「おい。送るから」
「いいよ。歩ける距離だから平気だ」
「いくつ横断歩道があると思っているんだ。遅刻するぞ~?」
 蒼生はむっとしながら振り返り、仕方なく車に乗り込んだ。

「今日はどう?」
「なにが」
「わかっているくせに言わせたいか」
 亮輔はご機嫌な様子でハンドルを切る。
「毎日セックスをして楽しいか?」
「楽しいよ。男だからね」
「…女としろよ」
「へえ?」
 亮輔は吹き出した。
「なかなか俺を見ないなあ。意識しすぎじゃないのか」
「意識っ?」
 驚いた蒼生が顔を上げてまじまじと亮輔の顔を見ると「ようやくか」と笑われた。
「蒼生は俺のことを好きになる。それくらいはわかるから、突っ張るな」
「なんだそれ…」
 亮輔は自信がありすぎだと蒼生は感じた。
さすが王様、自己中心的で我侭で、しかも圧力をかけてくる。
「2回目のセックス、凄くよかったよ?」
「はあ?」
「惚れただろう?」
「ふざけんな」
 しかし亮輔は空いている左手で蒼生の膝を撫でた。
「触るな!運転に集中しろよ。亮輔と事故りたくない」
 蒼生は手を払って、足を組んだ。
そして座席にもたれると「はあ」と溜息をついた。
「女じゃないから触られると気色が悪い」
「そこまで言うか?」

「亮輔は僕が女に見えているんじゃないのか?ピアスといい、セックスのときも…」
「セックスのときも?なに?」
「…乳首ばかりいじりやがって。女じゃないぞ、僕は」
「その割りに感じやすいよな。まあ、俺が乳首が好きなのもあるけど」
 蒼生は顔が熱くなってきた。
セックスを思い出してしまい、体のどこかが疼くのだ。
「やばい」
 頭を抱えて冷静さを取り戻そうとするが、そう簡単に治まるものではない。
「どうしたー?」
「声をかけるな」
「はあ?態度がおかしいから聞いたのに、それはないだろう」
 亮輔は無言の蒼生に苛立ったのか、会社の駐車場に車を停めると「降りろ」とあっさり言う。
しかし蒼生は動けない。
不審に思った亮輔が助手席のドアを開けた。
「…おい。どこか具合でも悪いのか?」
「僕をおいて先に会社に戻れよ。ちょっと…落ち着いてから行く」
「落ち着くって。あ。もしかして?」
 勘のいい亮輔が蒼生の足に触れた。
「わ、触るな!」
「セックスを思い出したのか?じゃあ、ここも苦しいよな?」
 亮輔は蒼生の組んでいた足を強引に開かせると、股間をつかんだ。
「わああ!」
「ふーん。わかりやすいね。で、どうするつもり?」
「…落ち着けば治まる」
「そんなにいうことを聞く場所かなあ?」
 亮輔は難なくジッパーを下ろし、手を突っ込んで蒼生の茎を取り出した。
「止めろって!」
「5分で終わらせる」
「は…5分?あ、ああっ」
 亮輔は蒼生の茎をつかむと強引に扱き始めた。
「あ・ああっ」
「声、出すなよ。誰かに見られるぞ」
「んっんー」
 蒼生は両手で自分の口を抑えて声を押し殺す。
しかし体は熱くなる一方で、息が苦しい。
「は…」
 蒼生の茎は亮輔になつくように屹立し、そして亮輔の乱暴な刺激で先走った。
「全部出しちゃえよ」
「出せるかよ、これは社用車だぞっ」
「場所なんてどうでもいい。俺に興奮しているんだろう?なら、出せよ」



18話に続きます










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