FC2ブログ
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2007.08.14 真夏と桃。2
「来るのは真夏くんと聞いていたが」
立秋が果物用の小さなフォークをぎゅっと握り締めています。
「なんだい、パンダくん!そして鞠香ちゃん!」
瑞々しい桃にかぶりついているのは、パンダ。
そして真夏の妹の鞠香ちゃん。

「どうかしたの、陸奥くん。暑いせいかな?そんなに苛立って」
パンダの口から桃の果汁がこぼれています。
ああ、まるで野生動物のよう。
立秋のご機嫌は斜めになるばかりです。

「おいおいおいおいパンダくん。
この空気を読めないのかな、
僕は真夏くんに会えるのならばと我が家の玄関を大量の桃に提供したんだよ!」
「お兄ちゃんも来ているじゃない」

鞠香ちゃんが指した先には、確かに立秋の大好きな真夏がいます。

この夏の日差しを全身に浴びたいのか、
黒いタンクトップに白いボトム。
腰にはチェックの長袖シャツを結んで、
いかにも夏を楽しんでいるようないでたちです。

「お兄ちゃんのああいう格好、陸奥さんも好きでしょう?」
理解のある妹君です。
「なのに、なんで機嫌が悪いのかな~?」
「わかった、鞠香ちゃん。
陸奥くんはね、真夏くんのあの笑顔を独占できないからイライラしているんだ!」
図星です。

冬至の隣で楽しげにしている真夏。
あの様子、恐らくは冬至がレシピを見せて「何が食べたい?」などと聞いているのでしょう。
真夏の指が動いてばかりなのは「あれも食べたい、これもいい」、
スイーツ大好きな真夏にとっては至極の時間。

「気のせいか、瞳が輝いているようだ」
立秋がぼうっと真夏を見ています。
「最近、またロールケーキにはまったって言っていたから、
きっとおねだりしているんじゃないかな?
桃のロールケーキなんて、鮮度が試されそうだよ。
水分が多いから難しそうで、なかなかスイーツのお店に並ばないもんね」
パンダがべたべたの手を拭いています。

「ただでさえ桃は甘いから、クリームも甘いと耐えられないよね~。
お兄ちゃん、きっと作らせるよ。冬至さんに!
私も食べたいな~」
瞳が輝いているのは兄だけではなく妹もでした。

「きみたちは思う存分、桃を食べたじゃないか!
見てごらん、この種の山を。
一般の人は食欲の落ちるこの季節に、
どうしたらこんなに食べられるのか教えて欲しいくらいだ。
これ以上食べたらお腹を壊すよ!」
立秋が呆れています。

「違うよ~陸奥さん!冬至さんのスイーツは美味しいもん!
別腹だもんね」
その別腹の存在を信じるあまりに、真夏とは逆の体型になっている鞠香ちゃん。
今こそ誰かが止めなければならないでしょうに。
「ああ、真夏くん!どこへ行くんだい」
立秋が呼び止めたのは真夏です。

「立秋、俺も厨房に入れてもらうんだ」
嬉しそうな真夏の笑顔、ようやく自分に向けられましたよ。

「ど、どうしてだい。将軍のアシスタントでもする気かい?
それなら僕たちも!」
「厨房は暑いですよ、坊っちゃん」
冬至が笑いながら真夏の手を取りました。
「じゃあ、また後で」
駆け出した二人を追いかけようとして床が滑りました。

「大丈夫かい?陸奥くん」

「パンダくん…もしかしてこれはきみの涎かい?」
「まさか!桃の果汁だよ!」
あはははと笑うパンダよりも、真夏の笑顔が好きだと自覚した立秋です。



「珍しい。追いかけてこないんだ」
真夏がびっくりしていると、冬至がぐいっと手を引っ張りました。
「暑いところへなんて、誰も行きたくないでしょう?」
唇の先が触れ合います。
「…俺も暑いのは嫌だよ」
「慣れさせてあげる」



→→そして3話へ~。

時間を取りすぎたのでエロ投入。













スポンサーサイト
FC2公認の男性用高額求人サイトが誕生!
稼ぎたい男子はここで仕事を探せ!
[PR]

デリヘルもソープもイメクラも気に入った子がきっと見つかる
超大型リニューアル中の大好評風俗情報サイト!
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。