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一度ロビーに引き返すと、茶色い髪で白いシャツ、ギャルソンエプロンつけた男の子が立っていた。手に大きな紙袋を持って。
「まーなつちゃん。」手を振ってる・・。
真夏くんも急ぎ足で駆け寄っていった・・。
僕ものそのそと近寄ってみた。

猫みたいな大きな目、耳にピアスをしてる・・ああ唇にもだ。痛そう。
にしても、かっこいい顔してるな。
短い茶色い髪がワックスで毛先はねさせて。雰囲気がクールだ。
いいなあ。真夏くんとすごく楽しそうに話し込んでるよ。うらやましい。かなり・・仲がいいのかな。
「?あの子は?」
あ気づかれた。
「立秋のクラスの子で大熊くん。今日は一緒に美術館見て回ってんの。」
「へえ?・・よろしく。黒木です。真夏ちゃんの・・なんだろう?」
言いながら首をかしげている。・・なんだろうって?なに?
すると真夏くんが頬をさっと赤くした。
え?ええ?

「・・もういいから冬至。」
真夏くんは黒木くんの耳にささやいてる。
そのやり取りが親密すぎるよ?
「ふふ・・。だって真夏ちゃんと今日一日デートしてる相手なら。ちゃんと挨拶しなくちゃね。」
にこにこしている黒木くん。
「もしかして・・?」
思わずつぶやいてしまった。
「カンのいい人で助かります・大熊くん?」
黒木くんが楽しそうに微笑んだ。
「俺のだから、とっちゃ やーよ?」
「冬至。何いってんの・・。」
真夏くんが女の子みたいに黒木くんのシャツを引張っている。
なんだかとてもかわいい・・。
「ま。一緒にケーキはいかがですか?俺のはおいしいよ。食べてね。」
真夏くんと同じで、とても輝きのあるひとだ・・。
オーラがちがう。笑顔もものすごく魅力がある。

そうか、このひとが真夏くんの・・。

黒木くんが持ってきたケーキを外でいただいた。
シナモンのきいたアップルパイ。
甘さをおさえてあって、もうひときれ食べれそう。
「どんどん食べていいよ。冬至はいつも1ホール持ってくるんだ。ほらね。」
・・・・ほんとに1ホールだよ。
「いつもって。いつもまな・・宮元くんは1ホール食べてるの?」
「うん。おいしいもん。」
たしかにさっきから口が動き続けてるよ・・。
「あー。大熊くんさあ。」
「なに、宮元くん。」
「まなつ。でいいよ。みんなそう呼んでるから。さすがに最初からは・きついけど。ね。」
食べながらだけど、嬉しいことを言ってくれた。
「ありがとう・・。」
「お礼言われることじゃない。ほら食べなよ。気分よくなったらおなかすくでしょ、食べな。」
たしかにおなかがすいていた。
ほおばるアップルパイの煮詰めたリンゴの甘さと、距離が近付いた嬉しさは。酔い止めの薬よりも僕の心を癒してくれた。

「これからもたまにはしゃべってくれるかい?」思い切って聞いてみた。
「真夏くんと呼んでくれたらね?」
真夏くんが指についたリンゴをなめながら微笑んだ。
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