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2006.10.15 流れ星。3
「あ、でもいいです。またあとで!」
理真が逃げるように走り出した。
なんだよ、あれ・・。
「どうかしたのかな。あ、あれが同じバイトの・・。」
隣の久実に紹介しようと名前を言いかけて、ひきつった。
ずっと理真の後姿を睨んでいる、そのものすごく不細工な顔ときたら・・。
「どうかした?」
「ああいうのが好き?」
「ああいうって・・?」
「今の子、絶対杏のことが好きだ!俺にはわかる。」
なにを言い出すんだ。ふざけるにもほどがある。
「いい加減なことを言うもんじゃないよ。理真は真面目な子なんだよ、そんなわけがあるか。」
「・・・真面目だからこそ危ないよ。」
今度は俺が睨まれた。
「どうして人を睨むの?よくないよ。」
「杏がわかっていないからだよ。いつも一緒にいるのに、なにもわかってくれていないんだ。」
なにをそんなに怒れるんだろう。
「・・・口にコロッケが付いてるよ・・?」
こわごわ注意したら
それを舌で舐めながら、「本当にわかってないんだね。あんな子供に捕られる位なら・・我慢している場合じゃないな。」
「なんのこと?」
「俺・・。」
じわじわと久実がからだを寄せてきた。近い、なんだろうこの嫌な感じ。
嫌な汗をかきそう、コロッケで光る口元が怖い、なんだか・・近付いてるの??
もう突き飛ばさないと、怖い!
手に力をこめたときに、

「杏さん!」

いきなり大声を出されて驚いた。
久実も水をさされたように、呆然としている。
動かないうちにさっと離れた、助かった。
「な、なに?理真、」
俺も大慌てだったけど、理真も・はあはあ息を切らせて、戻ってきた様子。
よくわからない奴がもうひとりだ。
「どうした・・?」
「俺じゃダメですか?」
「なにが?」
「俺では役不足でしょうか?」
「だからなにが??」
「・・俺、杏さんが好きなんです。」

そういうのって、少しは顔が赤くなるものじゃないの?
ふざけてるよね?そうだよね?

「あのさ、理真?」
「はい!」
元気な返事だ。バイトしてるみたい。
「俺、男なんだよね。」
「はい、知っています。」
そうだよね、知ってるよね・・昨日今日の知り合いじゃないもんね。
じゃあ、
「・・どうして?」
「なんでだか・・杏さんがすきなんです・・。気になるんです。
傍にいたくて、あの・・・昨日の件のせいじゃなくて、前から。
前からずっと、そう思っていたんです。俺じゃあ、役不足かもしれませんが、杏さんが困ったときに・・力になりたいし。
その・・なんていうのか・・すごく好きなんです!」


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