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「姫路の殿様の甥っ子が、吉原にいたなんて。いい恥さらしだ」
「そうかな?殿様なら笑い飛ばすさ」

吐く息の白い12月。
この郷にも雪がちらつきます。
吉原にも同じく白い雪が降るでしょう。
縁側で庭の景色を眺めていると、三毛猫が擦り寄ってきました。
「なんだい。昨日は知らん顔したくせに、いい気なもんだな」
喉を撫でてやると膝に乗りたがりました。
「ほおらよ」
持上げて膝の上で抱きます。
暖かい。
この体温が、生きていると実感させてくれます。
冷える足元。
あの遊廓ではずっと裸足でしたから、そのまま習慣になってしまいました。

「あの子も寒いだろうな」
膝の上で丸くなる三毛猫を撫でながら呟きます。

「あの子?」
聞き逃さない弟が問いました。

「なんでもないよ」
あの子を、この三毛猫のように抱き締めていたときがありました。
そして、自分を見つめてくる濡れた瞳を思い出します。

「幸せになるんだよ」
その呟きを届けるために、一陣のつむじ風が吹きます。
遠い遠い空に舞い上がり。

あの子に届くといいな。



「その柔肌に触れもせず。」は、夕映が主人公でした。

ここでは高尾太夫を主人公で始めます。
まじめにBLで花魁です。

柊リンゴの年末年始リレー6番手は 高尾太夫です。

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