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2006.12.22 傾城の微笑。4
江戸は広大な武蔵野が広がる河川や沼地で構成された過疎地でした。
そこに幕府が街を作り、商売の匂いをかぎつけた商人と、
遊女屋を生業とした業者が多数流れ込んできました。
街を作るために集められた土木作業の男たちにおおいに歓迎された遊女屋は盛況。
ところ構わずに店を構える遊女屋に頭を抱えた幕府に、
遊女屋を営む甚右衛門なる男から「遊廓の設置願」が届きます。
点々と散らばる遊女屋を一箇所に集めて営業したいとのこと。
不審者が隠れぬよう幕府がすぐに取り締まれる体勢を整えたいと体裁のいいことを言いますが、本音は幕府のお墨付きが欲しいだけ。
幕府はこれを公認します。
甚右衛門らに与えられた場所は葦の生い茂る湿地帯でした。

のちの吉原です。



吉原に小船で向う女衒と高尾。
土手の上は宿籠がひょいひょいと走っています。
「こんな昼間から遊ぶんだ」
高尾が他人事のように呟きます。
「花魁は朝から晩まで働きどうしさ」
舟のこぎ手が教えてくれました。
「おまえさんらは見物かい?」
「売られてきたんですよ」
高尾は相変わらず、飄々としています。
「へえ?どこの見世に行くんだい」
「松葉屋に」
女衒がご機嫌。
もうすぐ大枚が手に入るからです。
「ほお。あんなに大きい見世にかい。たいした上玉なんだねえ」
こぎ手は、その気のないひとのようでした。
高尾はだんだん近づく岸の上に興味がありました。

けばけばしい装飾は、島原による途中の荒れた羅生門を思い出します。
まさに魔界への入り口かもしれません。

「気をつけてな。お兄ちゃん、よう働くんだよ」
こぎ手が手を振ります。
「働けって」
苦笑しながら大門に向います。
じゃりじゃりと草履を滑らせながら歩くと
「この門をくぐったら、生きて帰ることもままならぬ苦界。気をたしかに持ちなさいよ」
女衒が言いました。
「ありがとう」
高尾は聞き流しているようでした。さっさと大門をくぐると
「松葉屋は何処?」
後からくる女衒に振り向きながら聞きます。
怖くないのでしょうか。
未練もなにもないのでしょうか。

「おまえさんは、きっと上級花魁になれるなあ」
「そうだね」
微笑するその姿。
近いうちに金襴緞子を着るだろう。
女衒は確信しました。



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