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久しぶりに触れた唇はリップで滑ってしまいました。
鼻の頭がこすれて、思わずお互いの目を見て笑います。
「・・お疲れ様」
真夏の笑顔に、冬至は頷くとコートの上から抱き締めます。
ファーの付いたトレンチコートを翻す冬至に抱かれながら、
真夏はドキドキが治まりません。
本当は、このあともずっとふたりで過ごせるはずが・・

「こらこらこらこら~!!離れないか~!!
天下の公道で破廉恥な!通行人の皆様のお邪魔だよ!」
ああ、立秋の声がします。
「陸奥くん、僕たちがお邪魔なんだよ?」
パンダがのしのし歩きながら軽い突っ込み。
「真夏くん、ようやく冬至くんに会えたんだから」
「腹立たしい。そうは思わないかい?だって真夏くんのあの笑顔、
僕には見せてくれないんだよ!」
「当たり前じゃない。冬至くんにしか見せないよ・・」
パンダが呆れます。
そしてがさがさと紙袋から箱を取り出しています。
「食べていいのかな」
「いかん!それは真夏くんに食べさせるケーキだよ」
「大きいねえ~・・重いし」
「ふふふ。無理を言って、あの将軍に徹夜させてつくらせたケーキだよ」
「ひどいな陸奥くんは」
「何がひどいか!ひどいのは将軍さ。僕の真夏くんを横取りして、あげく・・あげく」
「あげく?・・陸奥くん。あのさあ。・・ふたりともいないよ?」
ひいいいいいいいと立秋の悲鳴が夜の街に響きました。



「家に帰ると鞠香がいるし」
真夏が帰りたくなさそうです。
「冬至、」
思い切ってお泊りをお願いしたいのです。
せつなそうな真夏の表情に「部屋、散らかっているけど・・いい?」
本気で汚いので、本当はホテルに行きたいのですが満室ばかりでしょう。
「そのまえに、ちょっと」
冬至が知らないビジネスビルの中に連れて行きます。
「これ」
ちいさな紙袋の中から出てきたのは
チョコを塗ったコーンのワッフルを台座にした中にバニラアイスをのせたスイーツ。
「溶けないうちに食べて?」
「うわ・・」
真夏は未知なるスイーツに目を輝かせます。
こんなに寒いのにアイスを食べれるなんて、女の子でもしないのに。
食べだした真夏の風除けのつもりか、外側に冬至が立ちます。
「寒くない?」
「へーき」
がしゅがしゅ食べている真夏は、アイスに夢中です。
「真夏ちゃん、ほれ」
あわてて食べるからコーンのかけらが口についています。
とってあげるとそのまま真夏の口に。

真夏は指ごと舐めました。
偶然と思われますが、冬至はびくつきます。

「・・あのさ、」
「なに」
真夏は食べ終えたので、ハンカチを探しています。
手を拭きたいのですね・・。
「・・どきどきさせないで」
「なにが?」
真夏はよくわかりませんが。
「すこし・・触らせて」
冬至が真夏の腰に触れます。
「・・落ち着かないよ」
真夏が腰をひきました。
「じゃあ、キスで我慢する」
冬至が真夏を壁に押し付けて、唇に覆いかぶさるようなキスをしました。
「んっ・・」
真夏の息が苦しそう。
舌がお互いを求めて押し合います。

「どうにかなりそう・・」
真夏の囁きに、冬至も理性が吹っ飛びそう。

外はだんだん静かに夜が更けていきます。
ブルーのネオンと真っ白い光が入り乱れるイルミネーション。
もう子供の声が聞えません。
夢見る子供はベッドの中。
今からは大人の時間なのです。



「ヒロガルセカイ。」にこのお話の前の部分がありまする。「すきなんだよねえ。」
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