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2007.02.14 真夏の友情。
「なんだい、きみたち。
僕の未来への道を閉ざすつもりかい?どきたまえ!」
立秋が廊下で足止めを食らっています。

「陸奥くんは黙っていたら、いい男なんだよ~」
「勿体無いよね」
どうやら、真夏と同じクラスの女子ですね。
「はい!これ」
「来月、期待してるね~」
明るい笑顔が添えられた赤い包みの箱。

「おや?これは本命チョコかい?」
「そんなわけないじゃん・・」
女子が大笑いしているところに、ふらふらと真夏が歩いてきました。

「おお~!真夏くん!」
喜んで手を振っていたら、先の女子が真夏のところに駆け寄ります。

「おいおい?」
真夏には、紙袋ごと渡していますよ?
「そこの女子共!待ちたまえ。
きみたちは華奢な真夏くんに荷物持ちをさせる気かい?許せないな」
鼻息も荒くずかずか近寄ると、ばっと紙袋を奪い取ります。
「ちょっと、なにすんの!」
「なんだい、これは!デメル・・デメルだと?!」

とっても高級なチョコレートですね・・。

「立秋。それは俺が貰ったの!返せ」
くれた女子の想いとかよりも、とにかくチョコが食べたい真夏。
「真夏くん。デメルが好きだったのかい?早くいいたまえよ。
なんなら、今からでも店に向おうか。
お店で食べるザッハトルテは、また格別なのだ。
濃いチョコの味を甘くほどくような、白いクリームが添えられるのだよ?」

「ひとりでどうぞ」
真夏が、自分に酔ってる立秋から紙袋を取り返してしまいました。

女子に「ありがとうね」と笑顔を振りまいて、どこかに歩いていきます。

「待ちたまえ、真夏くん」
へこたれない立秋の前に、見知らぬ男子が立ちはだかります。
「すみません。あのう・・」
「なんだい?」
「これを」
またしても、デメル!
「真夏先輩に渡してもらえますか」

「あいにく僕は、そこまでお人よしではないのだよ!」
ぴっと人差し指を立てて
「自分で渡すべきだ」
クールに決めながらも、大急ぎで真夏の後を追います。

「真夏くん、待ちたまえ!
きみはいつからデメルが好きだと吹聴して歩いていたんだ?」
「一昨日かなあ」
平然と言い切る真夏・・。
「僕は初耳だよ?」
「立秋には言って無いから当然でしょう」

「どうして言ってくれないんだい」

「友チョコで、デメルは重いでしょ?」

「え。
僕から渡すのは、友チョコと決め付けないでくれるかい?真夏くん」
「本命なら、さらに重い。受け取りたくない」
「さっきの女子とかはいいのかい?!」
「好意はありがたいよ」
「どうして女子はよくて、僕は・・」

「あ、立秋!誰かが呼んでるよ?」
真夏に言われて振り返れば
「あのう」
差し出されたのは、もう見たくないデメル・・。
「真夏くん。きみ宛てだよ・・あれ?」
真夏がいませんよ。
「陸奥先輩、これを真夏先輩にお願いします!」
「・・きみたちは間違っているよ。真夏くんにそれをあげても食べちゃうだけだ」
「真夏先輩が喜んでくれたら、それでいいんです」

ああ。そうか。

立秋はなにか、大事なことを思い出したような気がしました。
走りながら携帯を取り出して「将軍?・・忙しいのはわかってるよ!そこを何とかして、今すぐ持ってきてほしいものがあるんだよ!
将軍が持ってきてこそ、意味があるんだ!」

真夏の喜ぶ顔が見たくなりました。




●折角、バレンタインだから何かあるといいなあ。と思いました。
SSにしては長いかなあ・・












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