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2009.03.29 劇的変化・5
 援助交際をしたあの女子が教師に呼び出され厳重注意を受けたと教室で聞き、
直だけでなく、俺がゲイサイトのモデルだと知っている人がいるのだろうかと震えた。
 もしもそんなことで呼び出されたら恥だ。
母にだって知られたくないことをしている事実が、俺に羞恥心を覚えさせた。
 それに時給2000円とはいえ、内容が厳しすぎる。
通り魔に強姦。
これは売春そのものだし、俺の知らない誰かが俺のとんでもない姿を見て興奮すると考えただけで虫唾が走る。
 直の言うようにこのバイトから足を洗うべきだろうか。
悩んでいると携帯が鳴り、鈴木からの着信と気付いて廊下に出た。

「丁度よかったです。もうバイトを辞めようと思います」
『時給が安いからか?』
 鈴木は驚きもせずに、淡々とした口調で聞いてくる。
場慣れしている、そう感じた。
『5000円でどうだ』
 急に時給が上がって、俺は声を詰まらせた。
完全に俺は足元を見られている。
『ミヒロは人気があるから撮りたいんだ。今日の夕方、うちの事務所まで来い』
「また、撮るんですか」
『5000円なら文句は無いだろう?それに手当ても出してやるよ、セックスのね』
「はあ」
 曖昧な返事をすると鈴木はアクセスが増えたことで儲けがあったと言う。
それで俺に少し還元すると言い出したのだ。
『制服で来いよ』
 鈴木は勝手に電話を切った。
俺は断りきれずに、放課後にまた事務所へ向かうことになるだろう。


「ミヒロー。遊びに行かねえ?」
 教室に戻ると直が誘ってきた。
「何処に?マンキツか?」
「マンキツでもいいけど、ゲーセンに行きたいんだ。クレーンで欲しいものがある」
「へえ」
「乗り気のない返事だなー。ちょっと来いよ」
 強引に窓際に連れられて、直は急に声のトーンを落とした。

「おまえ、ばれているよ」
「はっ?」
「うちの担任、ミヒロのことを知ったぞ」
「どうして」
 直に聞きながら俺は思い当たることがあって、ぞくりとした。
担任は35歳にもなって独身で、元々生徒の間でゲイの噂のある奴だからだ。
「さっき、教室に来る前にすれ違っただろう?あのときの奴の眼は尋常じゃなかった」
「は」
「値踏みするような目つきで、ミヒロを見たぞ」
「そんなの…気のせいじゃないのか」
「俺はミヒロの知るとおりに真面目じゃないけど、嘘をつかないぞ」
 直が俺の腕を引いた。
「なんだよ」
 
 文句を言おうと顔を上げると、なんと担任が俺の目の前に立っていた。
「西田。話があるから職員室まで来い。皆は自習していろ」
 その言い方で俺は直が事実を話したと悟った。
俺はあの女子のように厳重注意で済むのだろうか。
「突っ立っていないで、ついて来い」
 担任は先に歩き出した。
俺は行くしかないかと歩き始めると、直が腕を離さない。
「おい、直」
「何かあったら携帯にかけろ。すぐに助けにいくから」
 俺の耳に囁くと「な、ミヒロ」と言って腕を離して背中を押した。


 職員室には誰もいなかった。
静かな室内で戸惑うと、担任が俺の襟首をつかんで持上げた。
「何をするんですかっ」
「いい体をしているじゃないか。昨日はおかげで退屈をせずにすんだぞ」
「ぐっ」
 やはりそうなのか。
「もうあのバイトは辞めますから、いいでしょう?離してください」
「辞めるのか?それは惜しいな。じゃあ私の相手になるか」
「はあ?」
「試してみたいんだよ、その具合を」
 俺はデスクの上に体を乗せられ、担任が馬乗りになった。
「前から可愛い顔をしていると狙ってはいたんだ、しかし先に誰かに穴を空けられるとはねえ」
 下種な言い方に虫唾が走る。
「止めてください!」
「ここはまだ柔らかいな。すぐに固くしてやろう」
 担任は俺の股間をボトムの上から撫でて、ファスナーを下ろした。
「ああ、若い香りがする」
「へ、変態!」
 俺は膝で担任を蹴ると、身を起こしてデスクから飛び下りた。
しかしすぐに担任につかまった。
「おとなしくしていろよ、なあ」
 顎をつかまれてキスをしようと唇を近づけるので、今度は腹を殴った。
「ぐふっ」
 担任が腹を押さえたその隙に俺は職員室から逃げ出した。



6話に続きます


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