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「おまえと話しているだけで時間の無駄だ。後悔に匹敵する」
 蒼生は亮輔が膝を折っている隙に、亮輔のネクタイをつかむとぐいっと引っ張った。
「僕は浅尾に用事は無い!」
「俺はあるんだ」
 亮輔も半端な気持ちでは無いらしい。
蒼生の肩をつかみ、力任せに揺らした。
「わ、わわ!」
「大声を出すなよ。人に見られるだろう?」
 確かにこの2人は帰宅を急ぐ人達の視線を集めていた。
大の大人が・しかも男がケンカをしかねない様子に、人々は遠巻きながら様子を伺っている。
「離せよ、浅尾!」
「蒼生が先に離せよ」
「だから、下の名前で呼ぶなって!」
 苛立ちが頂点に達した蒼生はネクタイから手を離すと、亮輔の胸を押した。
「わ」
 亮輔は足元がぐらついたので、蒼生から手を離した。
「…やけに抵抗するんだな」
「当たり前だ。僕は帰りたいんだから」
「俺の気持ちは汲んでもらえないわけ?」
 蒼生は「はあ?」と亮輔を見上げた。
「おかしなことばかり言う奴に関わりたくない」
 溜息混じりに蒼生が自分のスーツを手で払った。
裾の皺が気にかかり、益々嫌な気分で顔をしかめた。

「じゃあ、実力行使だ」
「へっ?」
 なんと亮輔が嫌がる蒼生を脇に抱きかかえてしまった。
「小さいから運びやすそう。最初からこうすればよかった」
「なにを言っているんだ!降ろせ!」
「うるさいなあ」
 亮輔は足を引きずる蒼生をそのまま歓楽街に運んでしまう。
当然、その間も蒼生は抵抗を試みたが、亮輔から逃げられる術がなかった。
細すぎる体の蒼生では、鍛えている亮輔には敵わない。

「どこまで行くんだよ」
「お。ようやく折れたか」
「…なんのことだよ。話なら聞くから降ろせ」
 蒼生はここまで来たら腹を決めるしかないと悟った。
歓楽街で働くホストやキャバ嬢の視線を浴びながら、亮輔はホテルの前まで蒼生を運んだからだ。
男とホテルに入る趣味は無いが、ここで抗っても仕方が無い・
それに好奇心で自分達を眺めている視線に耐えられないのだ。

ようやく降ろされた蒼生は俯いて「話だけだろうな?」と亮輔に聞いた。
「ここまで来て、初心な台詞を吐くわけ?おっかしーの」
 そう言われて蒼生は寒気がして亮輔の尻を軽く蹴った。
「蹴るのは反則」
 亮輔はかつてないほどの真剣な眼差しで蒼生を見つめた。
「謝れ」
「そんな必要は無い」
「営業部のエースを蹴っておいて、なんだよその態度は」
 蒼生は容易に襟首をつかまれて、ホテルの中に連れられてしまった。



「意味がわからない」
 憮然とした表情の蒼生はベッドに腰掛けた。
「こんなところで話をするつもりか?浅尾の思考が読めない」
「だから。好きだって言っているだろう」
「好きだからここに来たのか?」
「ここまで来て気付かない振りかよ。場慣れしていないな、意外なことに」
 亮輔は得意げに口角を上げて微笑んだ。
「今まで男に言い寄られた経験くらいあるんだろう?でも体は許さなかった、ってところ?」
「体って」
「セックス」
 蒼生は亮輔の視線にとらわれた。
自分を思うようにしたいと欲情に燃えた目が怖いのだ。
「脱げよ」
「はあ?」
「脱がされるほうがいい?面倒だから自分で脱いで欲しいけど」


6話に続きます




夏日が続きますね~

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