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 クラスの女子が腿をむき出しなミニスカ姿で窓際を占領し、楽しそうに会話をしている。
女子は男子よりも成長が早いと言う、その言葉どおりに女子は皆、制服の胸元がきつそうだ。
しかも日差しを背に受けて、髪が輝いている。
 彼女達は自分がどうすれば綺麗に見えるのかを熟知しているようだ。
隙のある襟元、そして生足が男子には眩しい。

 しかしこの姿を見ても陽向は何も感じなかった。
ぼんやりと見ていると「杉本ちゃん、どうかしたの?」と甘い声がかかる。
 陽向は小柄で黒目がちだ。
その容姿から女子には「ちゃん」づけで呼ばれてしまうのだが、陽向は構わなかった。
女子に対して興味が湧かないからだろう。
「なんでもないよ」
「そうなのー?」

 陽向の興味の対象は常に悠だった。
自分よりもやんちゃで、ケンカが強い。
それなのに自分をかばう優しさに惹かれてしまったのだ。
 この気持ちを伝えるべくゲイに関心があるか知りたかったが惨敗だ。
陽向は悠の気持ちを知ろうとして遠回りをしているし、何より悠の不安を煽ったのだ。
 

「心に傷を受けたままだと、何かの拍子でフラッシュバックでもするものですかねー」
 その頃、悠は職員室にいた。
「なんだ、いきなり」
 担任が面食らっても構わずに悠は口を開く。
「と、言うのか、怖いもの見たさなのかなー」
「おい、小松。何が言いたいのかわからんぞ」
「あ、すみません。杉本なんですけどね」
 杉本・と聞いて担任が真顔になり腕組をした。
まだ担任も石原の件を忘れてはいなかったようだ。
「あいつ、どうかしたのか?カウンセリングに行けとは言ってあるんだが」
「様子がおかしいんです。例の件で心に傷を受けたんじゃないかと思って、相談しているんです」
 悠のため息に担任もつられた。
「はー。そうかー。具体的にどうおかしい?」
「ゲイサイトとか見ているみたいで」

「まずいな。それはきっと、自分の受けた行為が別の人間のことだと思い込みたいんじゃないか」
「えっ」
 担任は悠に「強姦されたショックがあまりにも強くて、その記憶から逃げたいんだろう。脳内で別の人格を作って、受けた傷も全部その人格に押し付けようとしているんじゃないか」と続けた。

「そんなことってあるんですか」
「あるらしい。小説で読んだ」
「小説ですかー」 
 悠が信憑性に欠けるなと思ったとき、担任は「悪い意味でやばい」と言う。
「心の病になりかけているぞ。カウンセリングに行かせろ」


 悠は教室に戻る途中、色々と考えてみた。
陽向が女子に興味を持ったのは1年生のとき以来で、それからは彼女がいない。
 元より陽向から女子の話題を振られたことがない。
クラス内には男子と同数の女子がいる、それなのに興味がないのはおかしい。
 やはり心の傷だろう、そう思いつくと丁度教室に着いた。

「悠、どうかした?眉間に皺が寄っているよ」
 駆け寄ってくる陽向におまえのせいだと言いたいところだが、悠はこらえた。
「難問があるんだ。1人にして」
 そう言って陽向を遠ざけようとするが、何故かついてきてしまう。
「あのなー。2度も言わせるなよ。俺なりに悩みがあるんだから」
「僕に聞かせてよ。解決できるかもしれないよ?」
 すがりつくような目に、悠は呆れた。
「最近やたらとくっついてくるなあ。それが悩みの1つでもあるんだけど」
「僕?」
「あー、そうそう。近いうちにカウンセリングに行ったほうがいい。担任もそう言ったし」
「僕には必要ないよ」
「そうかー?」
 悠は腰に手を当てて陽向を見た。

「おまえ最近変わったよ。それがいい方向なら結構なことだけど、俺にはそう思えない」
 陽向は失策したと気付いた。
悠に余計な心配をかけているのだ。

「あらー。仲のいい2人がケンカ?杉本ちゃん、止めておきなよ。小松は強いから」
 女子が茶々を入れてきたが反応したのは悠だけだ。
「ケンカじゃないよ、そんなことはしない」
 笑顔を見せると女子が色めき立つ。
悠は女子に人気があるのだ。
陽向はライバルが多いと知り、どうしたら悠を独占できるのかわからずに頭を抱えた。
「頭痛?」
 悠の声が遠く感じるのは何故だろうか。
「あのさ、付き合ってやるからカウンセリングに行こう。な?」
 悠に肩をぽんと叩かれて、陽向は顔が熱くなった。


3話に続きます







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