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 いつもは窓際を占領している女子達が席につき「暑い~」とぼやきながら、うちわで扇いでいる。
スカートを翻す隙だらけの危ない瞬間を見なくて済むのだが、
無防備に足を組んで座っているのでその姿も男子の好奇心をそそる。
「もう夏だねー」
 声をかけてきた男子にうつろな目を向ける彼女達はクラスメートには興味が無さそうだ。

「だらだらしているなあ」
 悠が思わず声をかけた。
「見ているとこっちもだらだらしそう」
 すると女子達はこぞって足を閉じ「そうー?」と明るい応対をした。
それを見て陽向は悠が女子達に人気があると改めて感じる。

 やんちゃだが男気があり、容姿も優れている悠はクラスの中でひときわ目立っていた。
女子が意識しないはずがない。
 陽向はこの和気あいあいとした雰囲気の中で、早く放課後にならないだろうかと1人で唇を噛んだ。
自分の気持ちを上手に伝える自信はないが、このままでは悠はみんなのものだ。
独占したい陽向は勇気を振り絞るしかなかった。
 そんなことばかり考えているから陽向は落ち着きがない。
常に悠を目で追ってしまう。

 悠はときどきその視線に気付いたが、目を向けないし手を振ることもしなかった。
どう扱っていいのかわからないのだ。
とにかく1人立ちさせようとは思うが、あの視線には意味がある気がしてならない。
面倒なことを相談されないだろうかと一抹の不安がよぎる。
 悠としては陽向は親友のままであってほしいのだ。
できることならずっと、親友でありたい。
しかし勘のいい悠はその思いが壊される予感はしていた。


 放課後になり、皆が帰り支度を始める中、女子が悠の席に集まりなにやら誘いをかけていた。
「合コンは興味がないんだ、ごめん」
 悠は速攻で断るとカバンを持った。
「それに用事があるし」
「なーんだ。つまんないのー」
 そういいながら悠のあとを女子達がついていくので陽向は驚いた。
これでは話ができない、どうしたらいいのかと焦り、思わず「悠!」と叫んでしまった。
 振り返る悠は「わかっているよ」とだけ返事をして、教室を出てしまった。
悠としては女子をまくつもりだったのだが、陽向にはそんな考えは伝わらない。
約束を放棄されたと思い込み、がっくりと肩を落とした。
今日こそは勇気を出すつもりだったので、告るまえに振られた気分だ。
机に俯き、自分は非力だと思い知らされたかのように悲しみがこみ上げてくる。

 諦めた陽向がカバンを持って下駄箱に向かうと、そこに悠が1人で立っていた。
「ゆ、悠!」
「何の用事だった?」
「…できれば教室で話したいんだけど」
「ふうん?」
 悠は首を傾げながらも陽向に従った。

 教室内はもはや人がいなかった。
がらんとした室内は夕方の日差しを受けて床や机がオレンジ色に染まっていた。
「僕、ね」
 陽向が声を出すがそれは震えていた。
「ん?」
「僕、悠が好きなんだ」
「俺も好きだよ?だから親友じゃん」
 これでは空回りをさせられてしまうと気付いた陽向は焦るあまりに悠の手首をつかんだ。
「わ。なに?あまりくっつくなって言っているだろう」
 しかし悠が手を振り払わなかったので、これは言うしかないと陽向は決意をした。

「好き、なんだ!」

「…は」
 悠は面食らってしまって、言葉が続かない。

「僕は悠が好きなんだ。親友だからとかじゃなくて、恋…、そう、恋なんだよ!」
「恋?」
 悠は「まず、落ち着け」と興奮気味の陽向に声をかける。
「俺を好きってこと?友人とか親友だからじゃなくてって、どういう…」
 聞き返しながら悠は自分も取り乱していると気付いた。
「セックスがしたいんだ」
「はあっ?」
「悠は言っていたよね、セックスには愛情ありきみたいなことを。今ならその意味がわかるんだ」
 攻めてくる陽向に悠は二の句が継げない。
「好きなんだ、だから抱いて欲しいんだ」
 そして悠の胸元に陽向は飛び込んだ。
思いの丈を打ち明けてほっとしたのか、陽向は目に涙をにじませた。

「陽向、どうしちゃったんだよ。俺は陽向と同じ男だぞ?」
「わかっているよ、それでも好きなんだ、抱いて欲しいんだ」
「…わからない」
 悠は戸惑いながらも陽向を拒絶しなかった。
自分の胸元から離れない陽向の髪を撫で「おまえは強姦されたことを忘れたのか?」と聞いた。
「同性にやられるなんて屈辱的だろうに」
「愛があれば、いいんだ。僕はそう思っている。それに…」
「それに?」
「あの忌々しいことを忘れたいんだ。だから、悠に抱いて欲しい。あのときの心の傷を消したいんだ」

 悠は返事のしようがなかった。
陽向を欲望の対象で見たことがないからだ。
親友として好きだが、それ以上の感情はあいにく持ち合わせていない。

「悠、お願いだから応えてほしいんだ」
 陽向の願に悠は混乱しそうだ。
正直に言えば逃げ出したい気持ちもあるのだが、この好意に男として応えるべきだろうかと悩む。
混乱したままぐいと陽向の体を離させると、陽向は悠を見上げて涙をにじませる。
「これしかできない」
 悠は陽向の頬にキスをした。

6話に続きます


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