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「皆藤ー。帰宅したら巨乳の女子高生がお出迎えなんてシチュエーション、よくない?」
「何の話だよ」
「これこれ」
 引越しの手伝いに来たはずの友人は理仁のパソコンで遊んでいた。
「巨乳の女子高生が『おかえりなさい』って言ってブラウスのボタンを外すんだぜ?ほら、揉まれまくり」
「はー…」
 ダンボール箱に服を詰めていた理仁が友人の興奮さに呆れながらパソコンをのぞいて見ると、
そこには「くぅん」と甘い声で啼きながら胸を揉まれて笑顔を見せる女子高生の姿があった。
「お金をもらっているんだろうなあ」
 理仁は冷静に判断をした。
「だろうね。だけど燃えない?」
「俺は興味がない」
「相変わらず草食系だなー」
 友人は「全裸の女が側にいても、手を出さない感じがする」と理仁を分析した。
「全裸なんて燃えないな」
「本当に変わっているよ、おまえは」
 年中発情している友人とは違うと言いかけたが、理仁は口をつぐんで引越し作業を再開した。
「なあ、皆藤。引越し先でもバイトをするんだろう?」
「うん。学費を稼がないといけないからね。でもコンビニの夜勤だけは、もう勘弁だなあ」
「あー、わかるわかる」
 友人は適当な同意をして、またパソコンの動画を見始めた。
「お。キャバ嬢を騙して部屋に連れ込んだのがあるぞ。結構可愛い顔だなー」
「…おまえ、帰っていいよ」

 理仁が黙々と作業を進めて段ボール箱を10個も作り上げたとき、携帯が鳴った。
「はい」
『理仁、もう作業は済んだか?』
 崇の声だ。
理仁は年のわりに渋い声を出すこの崇に心を奪われているので、電話越しなのに赤面した。
「あ、はい。丁度終りました。箱が10個もあります」
『そのくらいならバンでも運べるな。社用車だが近くまで来たから載せてあげよう』
「ありがとうございます」
 携帯を切ると理仁はタオルで汗を拭った。
外は冷たい風の吹く冬だが、ハードな作業のおかげでいい汗をかいていた。
風邪をひかないように汗を拭き取り上着を着ると、玄関口までダンボール箱を運んだ。

 理仁は引越しをする際、親には「友人と住む」とだけ伝えてある。
親は理仁の意思を尊重してあれこれと詮索はしなかったが、心配なのだろう、
マメに連絡を入れるように・とだけ言ってきた。
 自由にさせてくれる親に感謝しながら、理仁は玄関のドアを開けて崇を待った。
吐く息が白く、風に流されていく。
ふと頬に触れるとコンビニの冷蔵庫の中のように冷えていた。
「さむっ」
 寒さは厳しいが心の中は温かく、そして期待に胸を躍らせている。
新しい生活が始まるからだ。
 理仁は崇の部屋の近くで適当なバイトを見つけて働こうと思う。
バイト探しも苦ではない、崇と住めるなら努力をいとわない。

 やがて白いバンが見えてきた。
理仁が手を振るべきか迷ううちに、バンは理仁の家の前で停車した。
「お疲れ、理仁」
 崇が車から降りてきて、理仁の冷えた頬に触れた。
「冷たいな、一体何時間ここに突っ立っていたんだ?」
「ものの数分です」
「そうか?体が凍りそうだぞ、中に入っていなさい。箱は私が積むから」
「え、俺もやりますよ」
 理仁は箱を持上げようとしたが崇に「任せなさい」と言われて、素直に車に乗った。
車内から崇を見ていると、スムーズに積んでいる。
「重い物は持上げ慣れているんだ。仕事上でね」
「はあ…」
 理仁は崇のスーツが汚れないかと心配だった。
崇はいつもTPOを考えてか仕立てのいいスーツを着こなしているので、
理仁は憧れとともに手を煩わせているのが申し訳ない気持ちになった。

「じゃあ、行くぞ」
 理仁がぼんやりしているうちに積み込みが終わり、崇が運転席に戻ってきた。
「ん?なんて顔をしているんだ」
「俺ですか?」
 崇は理仁が寂しそうな顔をしていると指摘した。
「親御さんと離れて暮らすのは不安か?」
 首を傾げる崇に、理仁は「俺で、いいんですか?」と尋ねた。
「理仁しかいない」
 崇はそう答えながら、ふと真面目な顔つきになった。
「私も聞きたいな。どうして私に興味を持ってくれて、しかも同居することに同意したのか」
「あー。それは…」
「今でも、何に大しても興味がなさそうな感じなのに」
「あなたが守ってくれると言ってくれたからです。俺はあなたに惹かれているし」
 すると崇が吹き出した。
「笑うところではありませんよ!」
「いや、すまない。あまりにも素直なことを言うのでつい、嬉しくなってしまった」
 崇は車を発進させた。
ハンドルを握りながら「学費はどうするんだ?働くのか」と聞くので、理仁はそのつもりだと答えた。
「出してもいいぞ」
「いえ、これは俺の決めたことだから」
「そうか。男気もあるんだな。会うたびに理仁のことを知れて嬉しい」
 崇は口角を上げながら「だがコンビニの夜勤はだめだぞ」と念を押した。
「どんな輩が来るか知れたものではないからな」
「あ、はい」
 
 理仁が子供の時分から育った街をどんどん通り過ぎ、やがて見知らぬ街に車は走っていく。
「近くにカフェがあるから、そこで働くもよし。スーパーでも構わない。だが18時にはあがれ」
「…俺が出迎えるためですか?」
 理仁はついお出迎えの女子高生を思い出してしまった。
出迎えてそのままセックスに持ち込まれるのは…。
「悪くないですね」
「はは。なんだか私が翻弄されそうだな」
 崇は赤信号で車を停め、助手席の理仁の顎をつかむとそっと唇を重ねた。


終わり

読んでくださってありがとうございました










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