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 大貴は隼がネクタイはそのままに、シャツのボタンを外してセックスに耽る姿を想像した。
なんともやりきれない、行き場のない怒りを含んだ気分だ、
大貴は隼を自分のものにしたいと考え始めたころに他人の・それも社長のものと知ったからだ。
 女系家族で育った大貴は相手が女性ならば贈り物をするなりして自分を意識させればいいとわかるのだが、同性が相手ではなんの知識も経験も無い。
 ましてや社長から隼を奪うてはずも考えられない。
行き詰った大貴は軽い疲労を感じた。

 昼休みが終ると皆が仕事を始める。
経理部では10日〆のお得意様への請求書を作成し始める。
伝票との照らし合わせで、誤入力がないように細かいチェックを入れていた。
「瀬田くんの顧客が増えたらしいなあ」
 部長がふいに独り言をつぶやいた。
「瀬田くん1人でどれだけの会社を抱えるんだろう。あの子は若いからいいけど、少し無茶だな」
 部長の言葉に課長をはじめ、皆がうなづいた。
もちろん、大貴もだ。
「サポートが必要じゃないか?今度営業部の部長に話してみよう」
 そんなことを話していたとき階段を駆け上がってくる足音が聞こえてきた。
「お?瀬田くんか?」
 大貴はパソコンのキーボードから手を離してドアを見つめる。
するとまた3回もノックをして「失礼します!」と隼が入ってきた。
「瀬田くん、今日はどうした?」
「10日〆のお得意様なんですけど、15日〆にしてほしいと言われまして」
「はあー?営業部の部長はご存知なのかね?」
 〆日を変更するのは異例のことだ。
取引を行う際に、必ず〆日を決めておくのがルールだが、どうやら隼は舐められたらしい。
こんなことを言い出すのは資金繰りに困った会社に違いないからだ。
「その会社、やばいんじゃないのか?営業部の部長はなんて言っている?」
「今の所は心配ないから15日〆にしろ、と」
「甘いなー!倒産して逃げられたらどうするんだ、まったく」
 経理部の部長は課長を引き連れて「営業部に行く」と言い出した。
「僕も戻ります」
「瀬田くんはここにいなさい。話がややこしくなる」
 隼は経理部に残され、2人を見送った。

 偶然にも経理部には隼と大貴の2人だけが残った。
これはチャンスとばかりに大貴はドアを見つめて立っている隼に「まあ、座れよ」と声をかけた。
「長丁場になりそうだから、立っていると辛いぞ」
「いえ、これは僕の仕事ですから」
 隼は今どきのスタイルをしている割に仕事に対して真剣だった。
「10日〆か15日〆、はっきりさせないといけない問題です。しかし僕では相手が悪い」
「そうだな」
「まだ僕は駆け出しだと、思い知らされました」
 大貴は真面目な隼の発言に舌を巻く。
 それにこうして椅子に腰掛けながら隼を見ると、いつもとは違う角度のせいか真剣なまなざしに惹かれそうだ。
 そして何気なく上着で隠れそうなヒップラインを見た。
毎月末に自分の茎を飲み込むあの尻がすぐ近くにある。
だが欲情している場合ではない、大貴は確かめたいことがあるのだ。
「瀬田。社長と仲がいいのか?」
 その声に隼が見返った。
「どうしてですか?」
 隼の目は真剣なままだ、それはどうしてそんなことを聞かれるのか根拠がわからないといった風情で、大貴は失言だったかと迷ったほどだ。
「いや、失礼。社長がスイーツを食べさせてくれると聞いたからだよ」
「スイーツなら僕だけじゃなくて総務や商品部、営業部の女性にも配られたはずですよ?」
 これではとりつくしまがない。
社長に可愛がられているのは確かだが、まさか聞き耳を立てていたとは言いづらい。
「瀬田。俺はきみと付き合いたいと考えている」
「は?僕ですか?」
 隼は目を丸くした。
「返事は待つ。だから考えてみて欲しい」
 大貴の言葉に隼はむせたのか、咳払いをした。
そして大貴のほうに向き直った。
「…マジですよね?」
「ああ、真面目だ」
「どんな風の吹き回しですか?僕は男なのに。それに南さんとはあまり会話をしたことがない」
「セックスはしただろう」
「ええ、はい」
 大貴はずれそうな眼鏡を直しながら「惹かれているんだ」と告白した。
「なんだか、断られないと自信を持っているみたいですね」
 隼が腕組をして首を傾げる。
「僕は愛してくれる人としか付き合いません」
「ん?だから俺は…」
 言いかけたときにドアが開いた。
「瀬田くん、15日〆でいくぞ。万が一の場合は営業部の部長が会社に乗り込むそうだ」
「わ、ありがとうございます」
 隼は部長に頭を下げて経理部から出て行った。
なにごともなかったかのように、軽い足取りで階段を下りていく。
「あの子は社長のお気に入りだからな、多少の事は目を瞑らないといけない」
 奇しくも部長が発した言葉に大貴は胸を突かれた気がした。
隼の後ろ姿を見ながら、大貴は自分がどうあがいても手に入らないものがこの世にはあるのだと知った。

5話に続きます


 

 

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