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 煌は自分にブラジャーに包まれた巨乳を見せたカオルと、フェラだけでおあずけをした匠の思惑は同じではないのかと考えた。
 なんて情けないことだろう、嘲り、そしてからかわれているのだと思うと胸が張り裂けそうだ。
しかしことの発端は自分に責任があるので、なにも言い返せないし匠への想いも消せない。
息詰まった感情は煌を疲労させていた。

 放課後になり、煌が帰宅しようとカバンを持つと匠が歩み寄ってきた。
「副委員長の件は聞いた?」
「え?」
 唐突な質問に煌は首をかしげる。
「煌がいない間に副委員長を決めなおしたんだよ。で、僕がそれになった」
「はあっ?副委員長は女子じゃないのか」
「元副委員長の彼女によれば我慢も限界、『委員長のサポートができかねます』だって。
たしかに煌は自己主張がないし、今日みたいに授業をサボり続けたら誰でもそう思うだろうね」
 匠は腰に手をあてて「でしょう?」と賛同を求めるが煌はどう対処していいのか、言葉に詰まる。
「優等生なんだから、自信を持ってクラスの連中を引っ張っていかないと評価は落ちる一方だよ」
「俺は優等生じゃないよ」
 煌がぼやくが、匠は「教師の間では高評価なんだよ?」と続ける。
「教師なんて毎日毎時間ここの教室にいるわけじゃないからね。今のうちにクラスの連中の評価を上げておかないと、ばれちゃうよ」
「キツイな…」
 匠の言い方は煌を窮地に追い込むもので、煌は目眩すら感じた。
好意を持っている相手から容赦なく冷たい言葉をかけられたら誰でも困惑するだろう。
「1人にさせてくれないか。考えたいんだ」
「そう?1人で考えていてもいい案は出ないんじゃない?僕がサポートするよ。はい、これを持って」
「は?」
 渡されたのはなんと軍手だ。
「今日はカオルちゃんが手伝えないらしいから、ピンチヒッター」
「俺が花壇の手入れをするのか?」
「そうだよ。ま、それは口実で、僕としては副委員長になったから煌と話をしたいんだけどね」
「あ、それならやるよ」 
 匠と話ができるなら花壇でもなんでも手伝おうと煌は思った。
しかしバスケ部を「体調が悪いから」と休んだのに花壇の手入れをしていたらまずいと考え直す。
「ごめん、今日はやっぱり帰る」
「それは困る。行くよ、ほら」
 匠が煌の手首をつかんで走り出した。

「あー。なるちゃん、廊下を走ったら先生に怒られるよ」
「なるちゃん、ここは運動場じゃないんだよー」
 匠の姿を見て女子が陽気に声をかけてくるが、匠は手を振っただけで立ち止まらない。
煌は匠の足が速いことに気付く。
教室から下駄箱までは階段を含めてゆうに50メートルはくだらない。
それを駆け抜ける速さはどうだ、もしかすると自分よりも早いのではないかと煌は感じた。

「…あー、苦しいっ!」
 下駄箱に着いた途端に手首は離され、匠が息を切らしていた。
「階段よりも直線コースがきつかったなー。あー、走った・走った」
「匠、あのさ」
「ん?ようやく話しかける気になった?」
「俺、バスケ部を休んでいるんだ。だから手伝えないよ」
「バスケ部の連中に悪いから?気にしないでいいんじゃない?僕たちはクラスのことを考える時間がいるんだからさ。そのついでに花壇を手入れすると思えば楽だよ」
 煌はこのままでは匠のいいように使われる気がした。
しかし惚れた弱みがある。
匠も煌を好きと言ったが、先程からの冷たい態度を受けたせいで信じていいのかわからない。
「じれったいな!僕が無理矢理誘ったって言えばいいよ」
「そ、それは」
「事実だからそれでいい。よし、花壇に行くよ」
 匠は靴を履き替えて花壇に向かう。
それを慌てて煌が追いかけて「そんな言い方をしたら匠が悪者だ」と言うが匠は見返って笑う。
「やんちゃな副委員長をおさえきれませんでしたって言うのはどう?」
 煌は負けたと思った。


 初夏の夕方は明るい。
まだ熱を持った日差しが照りつける中、2人でしゃがみこんで花壇の手入れをしながら匠は「今のままではクラスにまとまりがなくて当然」と話始めた。
「別にいつもまとまっていなくていいんだけど、一致団結する力がない気がする」
「そうかな」
「それを引っ張るのが委員長だよ?」
「うん…そうだね」
 煮え切らない態度の煌に、匠は「こら」と肩を叩いた。
「自信を持てって何回言わせるんだ。それに僕がついているから大丈夫だよ」
 匠は自分に自信があるらしく胸を張った。
しかし煌はどうしたらいいのかわからない。
「うーん…。煌がどうしたら自信を持つのか考えるべきか?」
 匠は軍手をした手を空にかざして「うーん」と唸る。
「煌、童貞?」
「えっ!」
「童貞かー。それならいまひとつ乗り切らない態度も理解できるなー」
 煌は動揺して顔が熱くなってくる。
「しかし頭がよくて容姿も文句なしの男が童貞とはねー」
 匠は煌の顔を覗き込んだ。

「僕とセックスしようか?」
「ええっ?」
「花壇の手入れが終ったらねー」
 さらりと誘いをかけられて、ますます煌は動揺した。
胸の鼓動も激しい、このまま倒れてしまうのではないかとさえ感じて落ち着かない。

「どうかした?僕が好きなんだろう?」
「え、それは、匠もそうなんだろう…?」
「好きだよ。煌は見た目と中身のギャップが面白いからね。ま、それに相性も良さそうだし」
 煌は雑草を抜きながら生唾を飲んだ。
おあずけをくらっていたものが、ようやく許可されたのだ。
「わかった、早く手入れを終らせる」
「煌?単純だなー」
 匠が「あはは」と明るく笑うが、煌は顔がひきつってしまって笑えなかった。


7話に続きます
 





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