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「言うことをきかせるなら家出少女だろうなー。寝る場所を与えたら自分から開脚しそう」
「年下は無理だよ。やっぱ年上。キャバ嬢でもいいな」
「キャバ嬢を騙して撮影部屋に連れ込むか?そのほうが無理っぽい」
 ひひひと下卑た笑いをしている煌の元仲間に姿に「静かにしろよ」と叱り飛ばす声がした。
彼らが声の主を探すと、目の前に匠が立っている。

「な、匠か。そんなに怖い顔をしないでくれよ」
「怖い顔なんてしていないよ。おまえたちが僕を怖がるからそう見えるんじゃないの?」
 匠は腕組みをしながら彼らを見渡した。
「今から郊外学習の班を決めるんだから、騒ぐんじゃない」
 そして匠は「始めて」と煌に合図を送った。
「ありがとう」
 煌は壇上に立ち、各列に<郊外学習の件>と題したプリントをまわさせた。
昨晩作ったプリントだ、そこにはわざわざ郊外に出て学習する意義を説いていた。

「真面目だねー、上原」
「しかしこんなことをするなんて初めてじゃね?」
 女子が先に関心を持ち「なにこれ、哲学?」と周りに聞いている。
煌は郊外学習で集団行動をとることによって、社会でも通じる協調性を育むためだと書いたのだ。
「固いな。でもわからなくもない」
 男子はうなづくものが多々だった。
元々、男子は女子のように群れないので集団行動が苦手な子もいるのだ。
これを克服すると説いた煌の意見は賛同を得た。
「学校は集団活動ありきだもんな」
「社会に出ても、そうなんだろう?慣れるべきかな」
 同時に「お飾りの委員長じゃなかったな」と、ようやく信頼も得そうだ。

「じゃあ、班を決めるから」
 いい頃合に匠があみだくじを皆にまわす。
皆は興味を持ち、率先して自分の名を書き始めた。

「いい感じだね」
 匠が煌を見上げた。
「煌ならきちんとできると僕は思っていたよ」
「いや、これは匠のおかげで…」
 煌は昨日念願叶った匠とのセックスで自信を持ったのだ。
自分よりも世間に通じた匠を思うように喘がせたことが男としての自信につながり、
おかげで匠をはじめクラスメートは煌がいつもよりも精悍な顔立ちに見えた。

「今日の上原はどこか違う」
「ああ、頼れる感じ」
 男子の言葉が煌の耳にはくすぐったい。

「聞こえただろう。僕じゃない、今日はいい顔をしているよ」
 匠が煌の肘を突き、吹き出した。
「立派な委員長さんだ」
 匠はご機嫌らしく足元も軽やかに騒いでいる皆のところへ行った。
そしてあみだくじをひろげて「班が決まったぞ。黒板に貼るから確認して」と皆を誘導する。
 それを見て煌は委員長は匠のほうが適役ではないかと思う。
自分のサポートというよりも全面的に動いているからだ。
そんな匠と付き合える自分が誇らしくも思える。
胸を張っていられそうだ。

「なるちゃんと一緒の班だー!」
「あ、私も」
 女子の嬉しがる声に匠は笑顔を見せながら「あー、うるさい。確認したら帰れよー」と追い立てる。
「匠、俺は?」
 煌が気になって匠に聞くと「ちゃんと見ろよ。僕と同じ班」とうるさがる。
「へえ、凄い偶然だ」
「そんな偶然はないよ。誰がこれを作ったと思うんだ?」
 煌が「あ」と声を出すと匠が口角を上げて微笑む。
「ありがとう!俺、匠と一緒がよかったんだ」
 思わず煌が匠の手を握ろうとすると、その手をはたかれた。
「大きな声を出すなよ!」
「あ、ごめん」
 首をすくめた煌に、匠は「勘違いをしていない?」と聞いた。
「え、どういうこと?」
「同じ班にしたのは、いい体をしている煌にかばん持ちをさせたいからだよ」
「えっ?」
「僕たちは楽がしたいからねー」
 匠が同じ班になる女子と一緒になって「あはは」と豪快に笑った。
煌は舐められた気がするが、しかしこんな爽やかな気分は初めてだ。
「いいよ、もってあげるよ」
「…少しは断れよ」
 ツボだったのか、匠はなかなか笑いがおさまらなかった。



「今日はいい感じだった」
 園芸部の部室で軍手をはめながら匠が煌を誉めた。
「やればちゃんとできるんだから、自信を持っていればいいんだよ」
「ありがとう」
 煌はお礼を言いながら匠が気になってしかたがない。
しかし放課後はバスケ部に行かなくてはならないので時間がない。
「匠、あのさ、セックスがしたいんだけど今日は無理?」
 すると匠が目を丸くした。
「あ、やっぱダメかな。普通に付き合いたい気持ちもあるけどセックスがしたくて」
 肩を落とした煌のお尻を匠が叩いた。
「…だから!自信を持てって言っているだろう!」
「なんで怒るんだよ」
「付き合うって言っただろう?練習が終ったら部室に来いよ」
「あ、ありがとう!」
 煌は胸を弾ませながら軍手をはめた匠の手をにぎり「必ず来るから待っていて」と念を押す。
「わかったから!」
 匠は照れたのか頬が赤く染まった。
それを見て煌はますます匠が愛おしくなる。
 しかし匠の思惑は少し違うようだ。
手を離させると両手で払った。
「待つけどさ。遅いようなら帰るよ」
「えー!」
「変な声を出すな!…もう、面白すぎる」
 匠は吹き出して「煌といると楽しいや」と言った。
それが煌にとって、最大の賛辞だった。

「じゃあ、また後で」
 煌が手を振ると匠が手を振りかえした。
「後でね」
 その声を心の支えに、煌は体育館へ急いだ。
匠のおかげで煌は変わりつつある。
離れていても、もっと積極的に・もっと自信を持ってと匠の声が聞こえてきそうだ。
「早く会いたい」 
 ふと独り言をつぶやいてしまい、額に汗をかいた。
それを拭いながら煌は体育館に駆け込み、部活に励んだ。




「カオルちゃん、あいつらのことを言わなかったんだって?」
 匠が花壇の手入れをしながらカオルに確かめた。
「言ったほうがいいのに」
「あの件は終わり!と言うか恥かしくて言えないのよ」
「そんなに気が弱かった?」
 匠がカオルの顔をまじまじと見た。
「体をどうされたとか、何をされたとか、話すのがおっくうなの。はー、私も女なのねー」
「僕が付き添うから言いな」
「そういうことじゃないのよ」
 乱暴されても恥かしくて泣き寝入りをする女の子は多いことだろう。
その気持ちはわからないでもないが、匠はカオルにかける言葉を見失った。

「でも委員長さんは許す」
「あ、煌?」
「悪い人ではないし。私を見て興奮しなかったから」
「それって…女としてどうなの」
 匠が笑い出して、カオルもつられて笑った。
「あー。あと1時間ってところかな」
「誰かと待ち合わせ?」
「まあね。手のかかる子なんだ」
 匠が楽しそうに鼻歌を歌うので、カオルはなにも聞かなかった。
一緒に花壇の手入れをしながら、ふと「うらやましい」とこぼしたカオルに、
匠は「早くいい人を見つけな」と声をかけた。

 初夏の夕方は明るくて日差しもある。
「今日も暑かったねー」
 カオルの声に匠はタオルで汗を拭きながら「これからもっと暑くなるけど悪くないな」とつぶやいた。


終わり

読んでくださってありがとうございました






 匠がポトスの世話をしていると廊下を走ってくる足音が聞こえてくる。
そんな目立つような行動を取るなんて、と匠が腰に手を当ててため息をつくと同時にドアが開いた。

「よかったー!まだいてくれた」
 かなり走ったのだろう、汗を浮かべた煌がいた。
「…もう帰ろうかと思ったよ」
 匠がぼやくと部室に飛び込んできた煌は、その勢いのまま匠を抱き締めた。
「こら!汗くらい拭け」
「ごめん、でももう限界感じて…」
「はあっ?」
 煌の股間が固いのを匠は足の感触で悟った。
「煌はそればっかりだ」
「違うんだ。本当は一緒に街を歩きたいし、カフェに行ってお茶もしたい。そう思うのに体が疼くんだ」
「はー。先にセックスを教えちゃった僕の罪だな」
 匠は「離れろ」と体を押しのけ、シャツを脱ぎ始めた。
「それ、俺がやってもいい?」
「脱がせたいの?」
「うん、できれば…」
「やらせろって言えよ。やっと男らしくなったかと思ったのに躊躇するな」
「あ、ごめん」
 煌は膝を折って匠のシャツのボタンを外した。
そしてベルトにも手をかけ、ボトムを下ろすと下着姿の匠に興奮し始めた。
「あ、あのさあ!」
「脱がせたいんだろう?もう、はっきり言えよ」
「い、いい?」
「その聞き方が気に入らない」
 匠は自分で下着を下ろして、片足を上げて器用にボトムごと脱いでしまった。
ボタンを外したシャツだけをはおり、煌をにらみながら「早く脱げ」と命令をする。
「時間がないんだから」
 煌は焦ってシャツを脱ぐが、目の前の匠が気になってしかたがない。
「あ、お・下りない?」
 股間が膨らみすぎてジッパーがスムーズに下りないのだ。
「脱げばいいじゃん」
 匠がベルトを外してやると、煌はおずおずとボトムを下ろした。
「はー。今日もまた一段と大きいな」
 匠は中腰で煌の下着から顔を出している勃起した茎をつかむと、そのまま口にくわえた。
そして濡れた舌を使って丹念に舐め「くうう…」と煌をうならせた。

「どうしてフェラが上手なんだ」
「過去は聞かないものだよ」
 煌の問いかけを見事にスルーして匠が微笑んだ。
「おいでよ。楽しくなるからさ」
 そして両手を煌に差し出した。


これで本当に終わりです
ここまで読んでくださってありがとうございました
 
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