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黒髪のベリーショート。毛先をワックスでちょいちょいと動かしていて、時間のかかりそうなスタイリング。
あの髪型を見て、自分も髪を切ろうかなと思った日があった。でも切らなかったのは、自分の頭の形に自信がないから。
ベリーショートは頭の形がでてしまう。きれいなら髪形もきまる。
「あ・生徒会長じゃん。」
今頃気がついたのか・・と言うか、お前は黙って編んでいなさい。
貰っても着れなさそうな。セーターになるのか不安なそれを。
生徒会長をしている仁田は俺たちに気がついていない。
さっきから携帯を見ている。
あの携帯はどこのだろう。真っ白で・・仁田の爽やかなイメージにぴったりだ・・。
仁田とは同じ学年だけど口を聞いたことがない。
接点がないんだ。
部活も違うし。クラスも違うし。共通の友人もいない。どこに住んでいるのかも知らない。でもこの地下鉄に乗っているなら帰る方向同じなんだな。初めて知ったけれど。
・・やっと電車が駅に着いてくれた。「じゃ、」手を軽く振って彼女を電車に残して降りた。
ふううううううう・。
やっと一息つけた。
「市井。財布落としたぞ。」
ぎょ?
あわてて振り返ると仁田が俺の財布を持っていた。
「あ!ありがとう。」
お礼を言うと、さっと差し出された。
「一割おごるよ?」
「そんなのいいよ。俺、急いでるし。」
じゃあ、といわれてしまった。
さっさと遠ざかる背中を見つめてしまった。
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