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2009.05.23 RUSH・9
 歓楽街では胸の谷間を鮮やかなドレスで強調させたキャバ嬢や、清潔感のないホストなどの客引きが歩道を占拠している。
 更けていく夜でもまるで昼間のように明るいのはいかがわしい照明のせいだろう。
 酒を飲んで上機嫌のサラリーマンを客引きがつかまえては店内に押し込む。
ふらふらとした足取りの女性にホストが声をかける。
 その光景を眺めながら、蓮音は自分たちは場違いではないかと思う。
共にブランドのスーツを着た2人はこの淫猥な雰囲気から浮いていると感じるのだ。
蓮音がふと隣を歩く櫂を見上げると「どうかした?あ、そういえば」とカバンを脇に挟んでポケットを探り始めた。

「今日はプレゼントがあるんだ」
 櫂がポケットから小さな布の袋を取り出した。
「なに?」
 蓮音は受け取りながら不審顔だ。
「プレゼントって言っても、僕の誕生日はまだ先だし」
「いいから、開けてみろって」
「ふーん」
 蓮音が歩きながら袋を開けるとシルバーのピアスが入っていた。
「わ、これ!もしかしてあのブランドの?」
「そう」
 櫂が満足げに微笑んだ。
蓮音の『あのブランド』とは若者に絶大な支持を受けているデザイナーのものだ。
<生と死>をテーマにかかげており、ドクロもあれば十字架・百合の紋章を主に扱っている。
蓮音に渡されたのは百合の紋章だった。
これもなかなか入手困難なアイテムで、しかも値が張る。
「耳に穴を空けなくちゃ」
 蓮音はこのプレゼントに興奮した。
「ありがとう、櫂。凄く嬉しい」
「その笑顔が見たくて奮発しちゃったよ。失くさないでよ?」
「大事にする」
 
 櫂が照れているのを見て、蓮音は『櫂でよかった』と思う。
男同士で付き合うなんて世間からはみ出しているようだが、蓮音は後悔していない。
自分も櫂が好きだからだ。

「お返しは何にしよう」
 ピアスを袋の中に大事そうに戻しながら蓮音がつぶやくと「いらないよ」と櫂は言う。
「付き合えるだけで俺は嬉しいの」
 蓮音は今どきこんな男気を見せる同世代がいるとは思わなかった。
お返しを期待しない懐の深さが、蓮音は気に入った。
「ありがとう。…凄く照れるんだけど」
 蓮音が耳まで赤く染めてうつむくと、櫂がふと立ち止まった。
「え、なに?」
「あはは。素直だね、俺にはもったいない子だけど出会いに感謝したい。あー、告ってよかった」
 そして再び歩き出し、2人はこの先にあるホテルに向かった。


 ホテルは昨日の車内とはうって変わって広い部屋だ。
蓮音は大きなベッドに腰掛けながら戸惑ってしまう。
「場慣れしていないのか」
 櫂が珍しいものを見るかのように蓮音の顔を覗き込むので「悪いか」とその頬に触れた。
「いつもセックスはどこでするの?」
 櫂は蓮音のその手に自分の手を重ねた。
この行為だけでも蓮音の心拍数が上がってしまう。
「いつもって…学生時代は自分の部屋だったよ」
「あ。過去に嫉妬しそうだ」
 櫂がそのまま蓮音に顔を近づけてキスをした。
蓮音は目を閉じてそれを受け入れ、2人は互いの舌を絡ませあい、こぼれそうな唾液を吸った。
「脱げよ」
 櫂に言われて蓮音は指先が震えるのを認めながら上着を脱ぐ。
そしてシャツに手をかけると櫂がそれをまくりあげて、蓮音を押し倒した。
「焦らすのが上手いなー」
「えっ、そんなつもりはないよ!櫂が辛抱強くないからだろう!」
「言うね」
 櫂は蓮音の胸元をゆっくりと撫でて、乳首を指で擦った。
「昨日は陥没していたのに立っているじゃん。これも慣れなのかな」
「変なことを言うな」
 しかし蓮音は早くも息が上がっていた。
乳首をいじられるのも悪くないが、もはや体が疼いて仕方がないのだ。
「そんなところより、あのさあ…」
 苦しげにぼやくと櫂が微笑んだ。
「わかっているって」
 櫂は素早く蓮音のベルトを外し、スラックスを下ろして下着も脱がせてしまう。
「早い…」
「慣れてきたからね」
 櫂は得意げに笑顔を見せ、固くなっている蓮音の茎を手で扱き始める。
「あっ、そ・そこが…」
 蓮音はぐいぐいと扱かれるよりも、先端を攻められると弱いらしい。
「勃起したー。蓮音も慣れたな」
 櫂はその茎をさらに扱いて攻め立て、爆ぜさせた。
「は、はあ…」
 早早に精を放出した蓮音は、昼間のこともあって放心状態になってしまった。
このままでは寝てしまいそうだ。
「う…ん」
 眠そうに目を擦り始め、体がシーツに沈んでいる。
「蓮音、寝るな!」
 櫂が慌てて叫ぶので、蓮音は目を見開いた。
「な、なに?」
「起きていろよー。俺はまだなんだから」
 蓮音は「うん」とうなづきながら、もぞもぞと足を動かしている。
かなり眠いのだろう。

「蓮音!」
 櫂は自分の茎を取り出して蓮音の顔に近づけると「フェラをして」と言ってきた。
「あー、うん」
 蓮音はゆっくりと起き上がると櫂の茎をつかみ、そこでようやく目が覚めた。
自分のものより大きい茎・しかもすでに勃起しているものをつかんで、その熱さに驚いたのだ。
「すご…」
 つぶやきながら蓮音は茎を舐め始め、そして先端を軽く押して放出させようとした。
「あ、そこまででいい!」
 櫂は体勢を変えると蓮音に開脚させて、その秘部に茎を挿入した。
「アッ!ちょ、ちょっと早くない?」
「でも昨日よりスムーズに入るよ?」
「そんな…」
「蓮音が濡らしてくれたからね」
 櫂にそんなことを言われて蓮音は顔が熱くなる。
思わずシーツを引き寄せ、挿入されるこの刺激を甘受しようとするが、櫂の茎は中で暴れた。
ぐんぐんと蓮音の中を進みながら中を突くのだ。
「ぐっ…」
 蓮音はこの衝撃に耐えながら腰をひねる。
すると櫂も感じるらしく一瞬目を閉じて体を反らした。
「いい。凄くいい…」
 櫂は目を開けると蓮音を見つめた。
「虜になりそうだ」
 そして唇を舌で舐めると、腰を動かし始めて蓮音を揺さ振る。
「あ、あ・あ・も。もう!キツイよ!」
 蓮音は腰が揺れるたびに茎が奥へ進むこの感触に悶えた。
「そう?俺はご機嫌だけど」
「櫂!櫂ー!」
「ここにいるよ。何度も呼ぶなって」
 余裕を見せながら櫂が蓮音に突き立てる。
そして中を擦りながら蓮音の膝を曲げさせ、さらに密着すると遠慮無しにぐんぐんと突き上げた。
「わ、あああん!櫂、いい加減にっ…」
「いいだろ?これだけ密着していると凄く感じちゃう」
 それは蓮音も同じだが、抜き差しをされるとたまらない。
体の力が抜けてしまい、櫂にもたれた。
「もうちょっと、させろよ」
「櫂ー。も、無理」
「ねえ。俺のことが好きでしょう?」
「は」
 蓮音が顔を上げるとしたり顔の櫂と目が合う。
「好きだよ」
「やっぱりね」
 櫂は「ふふ」と笑うと、また真面目そうな顔に戻って蓮音を突き上げ、中で爆ぜた。

10話に続きます
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