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2009.05.23 RUSH・10
「恥かしいけどさ、櫂はセックスだけじゃないんだね」
「はあ?」
 櫂が蓮音の秘部から流れる精を拭き取り、かいがいしくスーツを着せようとするので蓮音は吹き出した。
「体がだるくて動けないだろう?だから俺がしているんだ」
「ありがとう」
 お礼を言いながら蓮音は両頬を手で隠すように覆った。
「もういいよ。服なら自分で着れる」
「そうか?」
 櫂は顔を上げて不満げな表情だ。
これは自分に服を着せたいのだなと蓮音は気持ちを読み「やっぱり着せて」とお願いをした。
すると櫂は楽しそうに鼻歌を歌いながら再びスーツを着せ始めた。
「下着は自分で」
 蓮音が下着を履こうとしたら手首をつかまれた。
「いいじゃん。俺がやるよ。さんざん見たんだし」
「そんな言い方をするなよ!」
 蓮音は顔が熱くなり、思わず櫂の頬を軽く叩いた。
「あはは。女の子とセックスするより充実するなあ」
「比べるなって」
 蓮音がため息をつくと足を上げさせられて下着を履いた。

「ねえ。今度どこに行こうか?」
 櫂が自分のスーツの身支度をしながら元気よく尋ねた。
「まるでデートみたいな言い方」
「そのつもりだけど?」
 蓮音は「本当に付き合っているんだな」と思わず笑みを浮かべた。
「公園でも行く?」
「健全だなー…」
 櫂は気に入らないらしい。
「公園なんて子供と犬の散歩で大賑わいだぞ。そんなところに行く気がない」
「ふうん。じゃあ、買い物でもしようか」
「それならいい。俺も欲しいものがあるから、そろそろ街に行きたかったところだよ」
 櫂は「2人で行くなら楽しいぞ」とまで言う。
「そうだねー」
 蓮音は同調しながら、これからの日々に幸せを感じた。



 翌朝は蓮音がメーカーに商品を引き取りにいくことになっていたので、蓮音は慌しく社用車に乗り込んだ。
 さあ、行こうとしたときに窓を誰かがしきりに叩く。
なにかと思えば後輩だ。
「営業部で取りに行くことになったのか?」
 蓮音が聞くと「同行します!」と、とんでもないことを言い出した。
「おまえ、閑なのか?人手が不足しているからとか忙しいって言うから僕たちが動いているのに」
「その引取りの商品は自分の担当するお客様のものなので、同行したいです」

「それならおまえが行け」
 
 いつのまにか櫂が駐車場に来ていた。
「商品部だって忙しいんだ。じゃあ、蓮音、部署に戻ろう」
「うん。じゃあ、よろしく」
 蓮音は車から降りると鍵を後輩に渡し、櫂の後を追い始めた。
「…どうして2人でいるんですか?」
 後輩の声に「は?」と蓮音が振り返る。
「仲がいいんですね!」
「ありがとう。おまえも早くいい人をみつけろよ。あんなエロ動画を見ていないで」
「えー!」
 後輩がガクリと肩を落として立ちすくむのを見て、蓮音は向き直り櫂の後を追った。

「あいつ、何を叫んでいたんだ?」
 櫂が不思議そうに蓮音に聞く。
「さあねー」
 蓮音ははぐらかして櫂の手首をつかんだ。
「手、つないだら?」
「櫂は人目を気にしないんだな」
 蓮音は吹き出してしまうが、手首をつかんでいた手を離し、改めて互いの手をつなぎ直した。
「会社に着くまでだよ」
「わかっているって」
 櫂は膝を折って蓮音の顔に唇を近づけた。
「こら!」
 蓮音が避けると櫂は口角を上げて微笑んだ。
「部長にでも見られたら首が飛ぶぞ」
「人の恋路を邪魔する奴はいないよ」
 櫂はそう言って指をからめてきた。
しっかりと握られたようで、蓮音は胸の鼓動が高鳴り、顔が熱くなる。
しばらく2人で歩き、いよいよ会社が見えてきた。
「さ、仕事・仕事ー!」
 いつもよりやる気が感じられる声だが、蓮音は焦る。
「櫂、そろそろ…」
「まだ離さないよ?部署に着くまでいいじゃないか」
「無理」
 蓮音が慌てて手を離そうとするが、櫂は面白がって離さない。
「離さないと別れるよ!」
「げ」
 櫂が驚いて手を離すので蓮音はツボに入り、大笑いだ。
「蓮音。笑うところじゃないだろう?」
「笑えるよ。本気で僕のことが好きに思えたから嬉しくて、さ」
 2人は照れながら歩き、会社のドアの前に来ると揃って咳払いをした。
「今日も頑張るか!」
 櫂の声に蓮音はうなづく。
付き合いだした2人は同じ部署で席が近い。
どこに行こうとも、離れることはないのだ。

「そろそろ父の日の包装資材の注文が入る時期だ。忙しくなりそうだね」
「ああ。でも急ぎの依頼は蹴ってやる」
「またか。櫂が蹴ると僕の仕事が増えるんだけど」
「蓮音も蹴ればいいのに」
 蓮音は「まさか」と笑いながら櫂の隣を歩き、自分の席につくとパソコンを立ち上げた。
櫂はFAXの受信を見ている。
「今日も頑張ろうね」
 蓮音が声をかけると櫂が苦笑いだ。
「どうかした?」
「営業部から急ぎの注文ばかりだよ。これは蹴りがいがある」
 蓮音は「そうかー」と上着を脱いだ。
そして櫂から受信紙を受け取ると「半分は受けろよ?」と櫂に釘をさした。
「3分の1の間違いだろう?」
 口の減らない恋人だが、蓮音は窓からさす日差しのように穏やかな気持になった。

「じゃあ、やりますか」
「今日もよろしく」
 挨拶を交わして2人は業務にとりかかった。
階段を下りてくる足音が響く、また営業部だろう。
今日も忙しくなりそうだが悪くないと蓮音は感じた。


終わり

読んでくださってありがとうございました
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