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2009.05.28 mellow・11
 バスの中でショートカットのJKが5.6人の男に囲まれてスカートをまくられ、股間を撫でられている。
JKが助けを呼ぼうと叫ばないように男が口にハンカチをかませて、慣れた手つきでシャツを脱がす。
そして露出した胸を男たちがこぞって揉みまくる。
いつの間にか外されたブラジャーが足元に落ちていた。

「接写ばかりで、たいしたカメラマンだなー」
 呆れた健が立ち上がった。
「な、いいだろう?この動画」
「どうして僕を誘うんだ!こんなもの昼間から見たくもない!」
 健が怒ると動画を見ていた連中が肩をすくめた。
「直江が元気になるようにと思ったのにー」
「その気持ちだけもらっておくよ。ありがとう。次は本当に猫の動画を見せてくれ」
 
 これで2度も『猫の動画』と嘘をつかれてしまった健がため息をつきながら席につくと、振り向いていた光と目が合った。
 どうしたものかと健は苦笑いで手を振ったが、光はなにもせず、ただ健を見ていた。
責めているのか、それとも健という人間を理解できなくなったのか複雑な表情を浮かべている。
「…はー。困ったな」
 その独り言を聞いた隣の席の女子が「悩み事ー?相談に乗ろうか?」と無責任なことを言う。
ただ閑なんだろうと、健は首を振って相手にしなかった。
 
 1人の友人を失ったと健は思った。
しかもそれは大事にしてきた幼なじみだった。

 今日までのことを思うと寂しくて泣けそうだが、意外にも涙が出なかった。
光に告ってふられる覚悟はとうに出来ていたらしい。
強くなったものだと、健はまるで他人事のように落ち着いていた。



 放課後になり、クラスメートが帰りだすと健は光に呼ばれた。
「何の用事?」
 ごく普通に話を振ったつもりだが、光が首をかしげた。
「返事を待っていたんじゃないの?」
「は?返事?」
 健は目を丸くした。
あの告白の返事なんてありえないと思っていたからだ。
しかも振られたと受け止めている、これ以上なんの言葉があるのだろう。
「俺は、健に担任と付き合って欲しくない」
「はー。その話か。それは終ったから気にしないで」
 健が手を振ろうとしたら光が「まだ話がある。俺は返事をしていない」と言い出した。
光は真面目なのだ、返事をしなければ健に対して失礼だと思っているのだ。
「俺は、健が好きだよ」
「…うん。聞いたよ」
「違うんだ。健と同じ感情の『好き』だと思う」
「はあっ?」
 健は途惑って二の句が継げない。
 しかも教室内にはまだ帰り支度途中のクラスメートがいる。
聞かれたらいけないと、健は光を廊下に連れ出した。

「結局エアコンはまだ直らないんだなー」
 健はわざと世間話をして、廊下を歩く子たちに注目されないよう気遣った。
しかし空気を読めない光は「そうじゃなくてさ」と続けようとする。
 ここもダメだと、健は屋上に光を連れて行った。


 屋上に立つと吹き抜ける風が涼しくて、うだうだと悩んでいた心が洗われるようだ。
健は深呼吸をして「光は一時の感情に振り回されているんだよ」と言いはじめた。
「僕が光を好きだと言ったから、混乱しているんだろう?ごめん」
 しかし光は首を振った。
「混乱していないよ。俺は気がついたんだ」
「何に?」
「側に健がいないと困るんだ。また俺の知らないことを1人でフォローしそうで、そんな気遣いはしなくていいのに…そう思いながら頼ってしまう俺自身が情けない」
 光は混乱していると健は確信した。
こうなると言いたいだけ言わせないと、ますます混乱して1人相撲になってしまう。
「健じゃなきゃダメなんだ」
 そう言われても健は腕組をしたまま動けない。
目線は光を見れずに屋上のコンクリートの地面に注いでいる。
 光は自分の思いに気付くような子ではないと思っているからだ。
「俺は、昔から健が好きだった。これは友情だと思っていたけど恥かしいことがあったんだ」
「は?」
「健が出てくる夢を見て…その、夢精したんだ」
 こう言われて言葉をすぐに返すことができる人が果たしているだろうか。
さすがの健もこれには顔が熱くなり、思わず手で扇いだ。
「光、それは…子供じゃないんだから…」
「俺、健が好きだよ」
 光が1歩、また1歩と健に歩み寄る。
「だから健に告られて嬉しいんだ。俺たち、同じ気持ちなんだよ?」
「は、同じ気持ちって…」
 すると光が膝を折って、赤い顔をした健に目線を合わせた。
「キスしたい」
「そんなの、承諾がなくてもいいんだよ」
 健は目を閉じて顎を上げた。
そこに光の唇が重なる。
しかし光は体勢がきついのか・もしくは不慣れなのか舌を入れてこない。
 健は薄目を開けて光を見た。
こんなに近くで光を見たことがない気がするのだ。
見れば見るほど男前で、健は自分を好きだと言うのはにわかに信じられなかった。
「…健」
 ようやく離れた唇が濡れていた。
光も舌を入れたかったのだ、しかし体勢が苦しくて出来なかったのだろう。
健はそれと知ると「ちゃんと立って」と促した。
「じゃあ、健も俺を見てくれよ」
 健は誘われるままに光を見上げると、光が健のお尻をつかみ、つま先立ちにさせた。
「凄く好き」
 光はそう言いながら再び健を抱き締めた。
「誰の誘いにも乗らないで欲しい、俺の側にいてくれたらそれでいいんだ」
 
 その言葉を健は夢でも聞いたことがなかった。
ランドセルを背負って一緒に通学路を歩いた日々、そして堅苦しい学ランを来てカバンをたすき掛けにしていたあの頃。
それに受験する高校が同じだと知った日、そして今のこの時間が健の脳裏を駆け巡る。

「ずっと好きだった!」

 健は光の背に腕をまわして、思いのたけを口にした。
そしてこの激情にとらわれ、視界が歪んできた。
「は…もう…光が見えないよ」
「ここにいる。側にいる」
 互いの体温を感じながら、しばらく2人は離れようとしなかった。

12話に続きます
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