FC2ブログ
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2009.05.30 mellow・13
 健は手繰り寄せていたシーツから手を離して、光の背中に腕をまわした。
「いいよ、動いて」
「うん」
 光がゆっくりと腰を動かして抜き差しを始めると、健は未知なる感覚に体が貫かれると思った。
かなり奥まで茎が入り込んでいるので挿入されるときのタイミングに上体を反らす。

「あ、ああ…体が熱い」
 
 のけぞる胸元を見て、光はいよいよ興奮を抑えきれなくなる。
健の中に茎を入れたまま健のシャツを脱がせ、胸を揉んだ。
「あのさ、女じゃないんだか…」
 言いかけて健は口を抑えた。
光が健の乳首を指で扱いたからだ。
薄茶色のそれは固くなっており、光に愛撫されるたびにきりりと立った。
「可愛い…」
 光は健の乳首を甘噛みして、舌先でちろちろと舐めた。
「やっ!」
「ここも感じるんだ?健、もっとよくしたい」
 光は健の乳首にも興味を持ったようだが、健は自分の中で再度大きくなろうとする茎がじれったい。

「…母さんが帰ってきちゃうよ、光!」
「遅番だろう?」
「もう、焦らさないでくれよ!」
 
 耐え切れない健は光の肩を噛んだ。
「やだ!」
「うん、わかった」
 光は健の腰をつかむと引き寄せて、自分が動くのではなく健を動かして抜き差しを再開した。
これには健も慌てて「つ、貫かれる!」と叫び「やだ、こんな奥まで」と涙を浮かべた。
「することが無茶だ、光は!」
「でもスムーズに入るよ?あ、いい感じ。俺ももうもたないかも」
「じゃあ、出して。楽にさせてよ」
 健が首を振ると腰から手を離した光が「愛しいんだ」とその頬を撫でる。

「このままつながっていたい」
 
 そして光は今までに無い激しい突き上げを始め、健はそれに振り回されてしまう。
「や、やだっ」
「どこがいい?教えて」
「そんな…わかんないよ!」
 同性とのセックスが初めてな健はいつもの勝気さを失い、ただ光に「く、ううん」と甘い声で喘ぐ。
「凄く気持ちがいいよ、健。もっと突かせて」

「…好きにして」
 
 荒い息を吐きながら、健は光に身を委ねた。
すると光はさらにスピードを上げて突き上げ始め、「健が、好きだ」と叫ぶ。
「好きなんだ」
「何度も言うな…」
 健は光の突き上げを受け入れて、蕩けそうな目で光を見た。
「おなかに…出して」
「中じゃダメ?」
「僕を汚してよ」
 健の誘いに光は乗り、茎を抜くと健のおなかに精をかけた。
思いのほか量があり、健の胸までそれは届いてしまった。

「気持ちよかった…」
 光も息を荒くしながらつぶやいた。

「健の中、俺は好きかもしれない」
「中だけかよ」
「い、いや違う。俺は健が好きなんだ。健の全部が欲しいんだ」

 慌てる光に、健は身を起こしてキスをした。
「僕も気持ちよかったよ」
「健、嬉しい!」
 光は健を抱き締めてしばらく何も言えずにいた。
ただ鼻をすすり、健の髪に顔をうずめる。
 しかし健は鼻声が聞こえたので「泣いているの?」と光に聞いた。
「泣くようなことかなー」
「感激したんだ。俺は健を愛している、間違いないと思う」
「…好きからいきなり愛に変わったのか。いい加減だなー」
 健は苦笑しながら挨拶のように光の唇を吸った。
「あのさ。僕は光の特別な存在になれるのかな?」
「当然だよ。俺は健しか見えていないんだ」
 ここまで言うとはと、健は驚いた。
そして恥かしそうに光の手をにぎると「これからも一緒だな」と言ってその手にもキスをした。


「まるで熟れるまえの果実みたいだ」
 光が身支度を整えながら健のことを絶賛する。
「おじさんみたいなことを言うなよ」
「だって、そう思ったんだ」
「熟れるまえの果実なんて固い。食えないじゃないか」
「誰にも食べさせない。そういうつもりなんだけど」
「あ、そうなんだ」
 健はそれを一応誉め言葉と記憶して部屋着に着替えた。

 光は「泊まって行けば?」と健に誘われたが「泊まるとまたセックスがしたくなるから」と赤面しながら出て行った。
 あの初心さには程遠い手馴れたセックスだったと健は思うが、先の行為を思い出すと自分も取り乱しそうで、健は頭を振って「はあ」と一息ついた。
 そして冷蔵庫に入れていたお茶を出して一気に半分ほども飲んでしまう。
なんだかやたらと喉が渇くのだ。
 濡れた唇を手で拭うと、光が触れた自分の体を撫でてみる。
自分の手では興奮しないどころか何も感じない。
相手がいないと体は疼かないようだ。
「はー」
 健は長いため息をつき、キッチンの流し台に寄りかかるとその冷たい感触に心地よさを覚えた。



 翌朝、どうも体がだるい健を元気な光が迎えに来た。
「おはよう、健。一緒に行こうよ」
 はつらつとした笑顔に負けた健は上着を着ながら門を出た。
「おはよー…」
「健、あれから体は平気?」
 光はいきなりそんなことを堂々と聞く。
まだ自宅前だ、空気を読めと健は言いたくなるが腰をおさえて光を見上げた。
これで少しは黙るだろうと思ったが、光は「あ、やっぱり腰が痛い?俺もそうなんだ」と、
とんでもないことを言い始めた。
「慣れていないからかなー」
 そして健の前で腰を揺らしては「右に回すと痛い」などと言う。
もはや目も当てられない状況だ。
「それ以上は言うな!」
 健は口をとがらせて光の腕を取った。
「な、なに?」
「学校へ行くに決まっているだろう!急ぐぞ」
 早歩きでも走っても腰に響くが、ここは我慢だと健は耐えた。
光も同じ気持ちなのか文句を言わずについてくる。
 しばらく駆け足で歩道を抜け、駅に着くと2人は呼吸を整えるためにもゆっくりと歩き始めた。

「健、日曜日は空いてる?」
「光に誘われそうだと思ったから空けてある」
 健は熱い頬を手で扇いでいる。
その様を見て、光は嬉しそうに微笑んだ。
「じゃあ、どこかに行こうよ」
「どこだよ」
「一緒に決めようよ」
 やたらと近くに来る光を、健は「近すぎ」と体を押した。
昨日は並んで歩き、しかもセックスをしたのだが、かえって意識してしまうようだ。
 しかし光はひるまない、なにが『近すぎ』なのかとまた近寄っていく。
「どこがいい?」
「光と一緒ならどこでもいいよ」
 健は近寄る光に諦めを感じて、そうつぶやいた。
「この話はここまでだからな。電車の中で言うなよ?」
「え、なんで?まだ場所が決まっていないよ」
 光はこの話がしたくてたまらない様子だ。
まるで遠足前の子供のように目を輝かせている。
身長の高い大きな子供だ、そう思うと健は笑いがこみ上げてきそうだ。
「…あのさ。急ぐ事はないだろう。日曜日まであと2日もあるじゃないか」
「そうだけど決めておきたいよ」
「2人だけのときに、な?」
 健は光のお尻を軽く叩いて、駅のホームに入ってきた電車に2人揃って乗り込んだ。


終わり

読んでくださってありがとうございました!
拍手とコメントをくださった皆様、ありがとうございます!
書いていてよかったなあと感激しました。
次のお話は準備中ですが、
今後ともよろしくお願い申し上げます。

柊リンゴ
スポンサーサイト
[PR]

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。