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2009.06.02 室内の湿度・1
「カバンどころか上着とシャツを脱いで見せているでしょう?まだ疑っているんですか!」
 福永杏樹(ふくなが あき)が憤慨しても、目の前にいるコンビニの店長は疑いの目を向けている。
 ここはコンビニの事務所だ。
客の杏樹はあろうことか店長に万引きの疑いをかけられて、ここに押し込められたのだ。

「若い会社員は威勢がいいな。しかしどこに商品を隠したんだ?」
「何度も言いますけど僕は万引きなんてしていません!これ以上、どこに隠すって言うんですか」
 すると店長が杏樹の下半身を指した。
「下も脱げよ」
 店長は携帯を持ちながら杏樹にとって屈辱的な命令をした。

「下って」
 杏樹が動揺すると「やっぱり下着の中にかくしてあるのか!」と店長が息巻く。
「何か入っているわけがないでしょう」
 常識で考えればわかることだ。
サラリーマンの杏樹はスーツを着ているのだから、商品を下着の中に隠す事はできない。
しかし店長は杏樹をにらみつけながら歩み寄ってくる。

「先日、ブラの中に商品を隠していたJKを捕まえたばかりなんだ。脱がなきゃ信用できない」
 杏樹は不本意だったが身の潔白を証明するため、意を決して腰掛けていた椅子から立ち上がり、
スラックスを脱いで下着姿になった。
しかし店長は半裸状態の杏樹に「全部脱げ」と言う。

「隠しているものなんて無いのに?」
「抵抗すると、こうなるぞ」
 言うが早いか、店長は携帯で杏樹の裸体を撮った。
「ちょっと!何をしているんですか!」
「顔をよく見せろよ。あー、いい感じだ」
 杏樹は『なにがいい感じだ』と心の中で毒づいた。
「失礼だ!その画像を消してください!」
「下着も脱いだら消してもいい」
「見ればわかるでしょう。何も入っていませんよ!」
 明らかに冤罪だ、しかし店長はまだ納得がいかないのか「ふん」と鼻で笑う。
「脱げないってことは隠しているんだろう?」
 この店長にはなにを言っても無駄だ、そう悟った杏樹は屈辱を感じながら下着も脱いだ。
「…何もないな」
「さっきから何度も言いましたよ!まったく失礼極まる人だ!」
 疑いの晴れた杏樹はシャツを羽織、ボタンをはめようとしたが店長にそれをめくられた。
「は?…なにをするんですか」
「いいじゃないか」
「なに…」
 この瞬間に杏樹は貞操の危機を感じ取った。

「触るな!」

 慌ててシャツを羽織ったままボトムを履こうとしているが、店長の動きは早かった。
杏樹の腕を強引に引っ張り、事務所の奥にある仮眠用のソファーに押し倒すと、
強引に股を開かせて秘部に指を入れた。
「嫌だ!触るなー!」
 杏樹は力の限りに叫んだが、誰も助けに来ない。
ここはコンビニだからバイトがいるはずなのに、聞こえていないのだろうか。
「離れろ!この野郎!」
 杏樹は店長の顔を拳で殴ったが、体格のいい店長には効果がなかった。
それどころか「おっ。経験者だな?楽に指が入る」と秘部に夢中だ。
 店長が秘部に入れる指を増やしてにんまりと笑うので、杏樹は体を震わせた。
このまま犯されてしまうのかと下唇を噛んだとき、事務所のドアが開いた。

「店長、いい加減に店にでてもらわないと人手が足りないんですがー」
 バイトだろうか、男の声がした。
そして声の主は「入ってくるな!」と店長の怒鳴り声を無視して突き進んできた。

「あー。やっぱり。また罪を犯しましたねー、店長」
 上からものを言う彼は、このコンビニの制服を着ていた。
茶色くて肩にかかる長さの髪と、背の高さが印象的な彼は名札に『杉本』と明記している。
「このまえのJKだけでも公表すれば警察沙汰なのに。今度は可愛い顔をした男の子ですか」
「僕は会社員だ」
「あ、そうなんですかー。童顔ですね、失礼しました」
 杉本は杏樹に軽く頭を下げると体の向きを変え、腕組をして店長をにらみつけた。
「性欲処理ならなんでもありなんですねー。警察を呼びましょう」
「な、なんだ杉本!僕はこの店の店長だぞ!そんな言い方があるか!」

 店長が杉本の襟首をつかもうと杏樹からようやく離れたので、杏樹は股間を隠しながら下着とボトムを履いた。
乱されたシャツのボタンを急いでかけると、カバンを持ってドアに向かって小走りした。
するととおりすがりに「警察を呼ばなくていーの?」と杉本が杏樹に聞く。
「えっ」
「店長にやられっぱなしじゃ、気分悪いでしょう?」
 その店長はいつのまにか杉本の足元で腹を抱えてうずくまっていた。

「お兄さん、これは冤罪ですよね。罪を犯した人間を放置できませんよ」
 杉本の言うことはもっともだが、杏樹は屈辱を感じているので一刻も早くここから立ち去りたい。
しかし一泡吹かせたい気持ちもある。
「ま、俺らもそんな店長に使われたくないし」
 杏樹の返事を待たずに杉本が店長の横腹を蹴り、携帯を取り上げて「店長がお客に暴行しました」と通報してしまった。
 ただの冤罪では警察は動かない、それを知った上で通報したのだろう。
杏樹は杉本がなかなか頭のいい子だと思った。

「お兄さん、事情聴取はキツイかもしれませんが、俺らも証言しますから」
 杉本は口角を上げて微笑んだ。
年下の割りに度胸がある、杏樹はそう感じて杉本の茶色い瞳から目を離せなかった。
こんな騒ぎの場数でも踏んでいるのだろうか、妙に落ち着きがある。
 それにこの背の高さときたら、杏樹よりも年下だろうに10センチは差があった。
背の高さは男のプライドでもある。
杏樹はいつの間にか杉本を見上げ続けて首が痛くなっていた。

「ところでお兄さん。カバンのファスナーを開けたまま店内にいると疑われるから、これからは気をつけたほうがいいですよ」
 杉本に言われて杏樹は、はっとした。
たしかに通勤用のポーターのカバンのファスナーを開けたままで来店していたのだ。
「そのことは黙っていたほうがいいですよー。両成敗にされそうだから」
「あの、杉本くん」
「はい?」
「…色々、ありがとう」
 杏樹が頭を下げると「お客さんなんだから頭を下げないでくださいよー」と膝を折って杏樹の顔を覗き込んだ。
 いきなり顔を覗き込まれた杏樹は慌てて顔を上げた。
杉本の端整な顔立ちを間近で見てしまったので「近い!」と思わず1歩退いた。
余程焦ったのか、杏樹のその頬は赤く染まっている。

「俺、杉本凱(がい)って言うんです。お兄さんの名前を聞いてもいいですか?」
「…福永。福永杏樹」
 杉本凱が「あ…」と言いかけたとき「おーい、店を手伝えよ!杉本!」と他のバイト仲間らしい子に呼ばれて「悪い、悪い」とレジに駆け込んでいく。
 
 杏樹は警察が来るのを外で待とうかと思い、コンビニを出ると空はすっかり暗くなって星が瞬いている。
 仕事を終えて会社を出たのは18時。
このコンビニに立寄ったのは恐らく18時半、そして今は19時20分。
「随分と無駄な時間を過ごしたな」
 杏樹がぼやくと「杏樹さーん」と凱の声がする。
「はっ?」
 いきなり下の名前で呼ばれたことに驚いて振り返ると、凱がコンビニから出てきた。
「外にいたら寒いでしょう?」
「寒くないよ。まだ夏前だぞ?」
 変なことを聞くなあと杏樹が見上げると凱は「あはは、そうですねー」と笑った。
「じゃあ、俺もここで警察を待ちます」
「なんで?仕事は?」
「今は仕事になりませんよー。杏樹さんが気になっちゃうんですから」
 そんなことをさらりと言われてしまい、杏樹は二の句が継げない。

「杏樹さん、俺みたいな男は好きですか?」
「はあ?」
 何を言い出したのかと杏樹は目を丸くする。
「まあ、これだけ可愛いから相手はいると思うんですけど。俺、頑張ってもいいですか?」
 杏樹は「なにを?」と聞き返せなかった。
からかっているんだろう、そう思って聞き流したのだ。

「なにか言ってくださいよ」
「…警察はまだかな」
 杏樹はカバンを抱えるとうつむいた。
年下にからかわれるのが恥かしいのだ。
 まったく今日はさんざんだと杏樹は思う。
店長に襲われるし、バイトの子にからかわれている。
「俺とつきあえばいいことがありますよ」
 まるで胸のうちを読んだかのように凱が言う。
「俺、金はないけど、杏樹さんが可愛くて仕方ないんです」
 それだけ言うと凱は耳を澄ませて「あ、ようやく警察が来ますよー」と杏樹の肩を揺さ振った。
「こら、触るな!」
 杏樹が怒ると「あ、ごめんなさい」と凱が手を上げる。
その様子がおかしくて杏樹は吹き出した。
「あー、ようやく笑顔が見れた。任せてくださいね、俺らがあなたを守りますから」
 凱が杏樹の鼻の頭を指でちょんと突いた。
それだけのことなのに、杏樹は胸の鼓動が高鳴ってしまった。


2話に続きます
 
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