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2009.06.03 室内の湿度・3
「ん、じゃあまた別の日に誘うよ」
「もう誘うな。僕は気乗りしないんだから」
 杏樹は麻人と別れて部署に入ると、窓際で部長が煙草をふかしていた。
「おはようございます」
「おはよう、福永くん。毎度のことながら午前中は営業マンが外出するから閑だねえ」
「そうですね」
 杏樹が所属するシステム管理部は、得意先の資本金をはじめ詳細なデータはもちろん、
月度の売り上げ金額をデータ管理する部署だ。
 午前中は閑だが午後からは帰社した営業マンからの新規取引先の登録申請や訂正が相次ぎ、
一息つく時間さえ作れない状態になる。

「午後からは煙草も吸えないから今のうちに吸いだめだ」
「そんな無茶をしないでください。不健康ですよ」 
 笑顔を見せながら杏樹も今のうちにとお茶を飲んで優雅に過ごしていると、携帯が突然鳴り出した。

「おや。福永くん、部署に携帯の持ち込みはよろしくないよ」
「すみません、ロッカーに入れてきます!」
 社内では得意先からの連絡が入る営業部を除いて、携帯の持ち込みは禁止事項だ。
 とんだ恥をかいたと思いながら携帯を見ると凱からだった。
「あ…かけてくれたのか」
驚きと嬉しさが交じり合い、杏樹は凱と話をしてみたかったが今は仕事中だ。
「ごめん」とつぶやきながら携帯の電源を切り、個人のロッカーに入れた。
 しかしこの胸を締め付けるような痛みはどうしたことだろう。
昨日会ったばかりの凱に、心が揺れているのだ。
杏樹はロッカーの扉に手を触れたまま、暫く動けなかった。


 昼を過ぎると外出していた営業マンが続々と帰社し、システム管理部にやってくる。
杏樹は昼休み中に凱に連絡を取りたかったのだが、営業マンが早々と仕事を持ってくるので昼食も取れないまま仕事をこなしていた。
「これ、お願いしまーす」
 杏樹は麻人からの申請書を受け取り「お疲れ様です」と声をかける。
「本当にお疲れだよ。聞いてくれる?今頃になって『父の日の包蔵資材が足りないからなんとかしてくれ』なんて言う取引先があったんだ」
「それは…」
 
 今は梅雨に入る6月上旬で、父の日は目前だ。
麻人の得意先には大型スーパーがあり、おそらく難問をぶつけてきたのはその会社だろう。
業者にまだ在庫があるとは思えない、しかしそれをなんとかするのが仕事でもある。

「商品部にかけあってみたら?」
「どうせ門前払いだよ、俺が自分で動くしかなさそう」

「…社内の人間をもう少し信用しろよ」
 
 杏樹がそう言うと、話を聞いていた部長が「そのとおり」と大きくうなづいた。
「大島の欠点はそこだな。周りの人間に相談してみろ、おまえ1人の会社じゃないんだから」
「はあ。じゃあ行ってみます」
 素直に商品部に向かう麻人を見送りながら「反論しなかったなあ」と部長が驚いている。
「いつもなら、ああだこうだと難癖をつけるのに、今日は気味が悪いほど素直だ」
「たしかにそうですね…」
 麻人が自分の誤りに気付いたと解釈した杏樹は、入力作業を再開した。


 16時を過ぎると今度は17時の定時であがろうとする社員たちが慌てだす。
誰もが焦り、目が血走っていて、個人の業務以外は引き受けたくない思いが見て取れる。
 もちろん杏樹も必死だ。
なんとしても早くあがり、凱と話をしたい気持ちが膨らんでいる。
試しにかけた携帯が繋がらずに気になりだしたのを発端に、
『俺、頑張ってもいいですか?』、この言葉が杏樹の心を揺さ振ったのだ。
 年下で生意気そうなところがあるが憎めない子だと杏樹は思う。
それに自分を守ろうとした姿が残像のように脳裏に貼り付いている。

「お願いしまーす」
「は?」
 杏樹が見上げると、側に麻人が立っていた。
「なんか『こんな時間に申請書を持ってくるな』と言いたげな顔ー」
「わかっているなら、もっと早くに持ってこいよ」
 「はあ」とため息をつきながら申請書を受け取ると杏樹は目を丸くした。
そこには<俺の後についてきて>としか書かれていないのだ。
どういう意味なのか、杏樹にはさっぱりわからない。
「じゃあ、お願いしまーす」
 麻人が部署を出て行くので、慌てて申請書を持って追いかけると麻人はトイレに入っていく。
1度も振り返らずに、だ。

「麻人!」
 杏樹がトイレの中で追いつくと、ようやく麻人が振り返った。
「これ、どういうつもりだよ?」
「5分だけ俺に時間をくれよ」
「…なんの用事だ?」
 杏樹はこの忙しい時間に呼ばれたことに怒りすら感じていた。
「5分で済ます」
「はっ?」
 麻人は杏樹を抱き締めるとすぐに右手をスラックスの中に忍ばせた。
そして尻の丸みを撫でると下着の上から秘部に指で刺激を与える。
「わっ!止めろ!」
「止められないんだ、じっとしていろよ」
 杏樹は麻人の胸に顔を埋めて刺激に耐えた。
声も出さないように口を閉じているので、呼吸が苦しく足が震えてくる。

「いい子だ、もうたまんない」
 
 麻人は片手で抱き締めていた杏樹と体を離すと、後ろ向きに立たせてベルトを緩めた。
個室のドアに寄りかかり、肩を震わせる杏樹のスラックスを脱がせると下着も下ろしてしまう。
「ちょっと尻を突き出して」
「嫌だっ!ここは会社だぞ、誰かに見られたら」
「こんな忙しい時間に、誰もトイレなんかに来ないよ」
 麻人は微笑を浮かべているが杏樹にはそれが見えない。
強引に秘部に指を2本挿入すると中で暴れた。
「ぐっ!う、うううん!」
「なあ杏樹、俺と付き合おうよ」
「嫌だ!」
「こんなによくしてやるのに」
 そして麻人は指を抜くと、すでに勃起した茎を挿入する。
ぐいぐいと茎を進ませながら「だいぶ慣れてきた?」などと聞く。
「慣れるもんかっ…い、痛い、くううっ…」
 個室のドアに手を貼り付けてよがってしまう杏樹に「具合がいいんだよなー」と麻人は笑う。
「俺から離れられないようにしたい」
「…わがままな奴っ、だ」
 麻人は杏樹の腰をつかむとぐぐっと突き上げ、そして抜き差しを始めた。
「やっ、嫌だ!もう離して!」
「嫌だね。まだ3分しかたっていないし」
「…麻人!」

 これでは性欲を解消するためだけの関係だ。
やはり麻人には杏樹に対する愛情はなかった。
ただセックスに溺れたいだけなのだ、それなら昨日のコンビニの店長と変わらない。

「んっ!…ぐぐうっ…」
 麻人が獣のような声を上げて静止した。
そして杏樹の中から茎を抜くと、それをしまいながらトイレットペーパーを取り出して杏樹の秘部を拭う。
「中に出してごめん」
「…襲ってごめんの間違いだろう?」
 杏樹は身支度を整えて、濡れたトイレットペーパーを便器に入れるとレバーを上げて流した。
「こんなことは2度とするな」
「あれ、気持ちよくなかった?」
「ふざけるな」
 杏樹は麻人の頬を思い切り叩くと、トイレから出て行った。
何ごともなかったかのように業務に戻るが、皆は帰り支度を始めている。
そしてまもなく終業のチャイムが流れた。
 これで杏樹の残業は決定だ。
冗談じゃないとばかりに急いで業務を片付けるが、不在のときに置いていったと思われる申請書が5枚もあった。
 しかも部長はすでに仕事を終えて「お先に」と出て行くではないか。
「…麻人とはもう関わらない」
 そんな独り言をつぶやきながら、杏樹は業務をこなした。

 ようやく仕事を終えた頃は18時をまわっていた。
慌ててロッカーに駆け込み携帯を取り出すと凱にかけてみるが、また出てくれない。
「あ、バイトの時間か」
 杏樹は急いで会社を出ると、コンビニに向かった。

4話に続きます
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