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「おかえり。その足音でコノエだって、すぐにわかった」

口元に微笑を浮かべて振り向いた祥軌(ショウキ)だが、すぐに「あれ?」と首を傾げる。
見つめる先のドアには、靴が重いのか・それとも単に歩くのが嫌いなのか、
この部屋まで靴音を鳴らして歩いてきた黒髪の少年・コノエが立っている。

いつも口数の少ないコノエだが、今はなにか言いたげに唇を少し開いている。
話しかけたいが、どうも躊躇している様子だ。

「なんか、あった?」

祥軌がコノエの眼を見ながら小声で聞く。
すると、コノエは胸元で拳を握る。
しかしその手はかすかに震えている。

「変なことを言ってもいい?」
「んー?」
「僕、この年まで知らなかったんだけどさ」
「なにその前置き…それに、この年って。コノエは俺より2つ下の16でしょ」
ガキが何を言い出すんだと祥軌が吹き出したそのとき、コノエの握ってたはずの拳が解かれ、
祥軌の胸倉をつかんだ。

「はっ?」
「正直に答えてよ、『好き』ってさ、セックスがしたいってこと?」
「は。はあ?」
突拍子の無い質問に祥軌は面食らった。
瞬きを数回繰り返し、思考をリセットしようと試みたが、
しかし自分の顔を見上げたまま視線をそらさないコノエの眼が怖くなる。

「なにを言い出すかなー?おぼっちゃまは。ほら、離せって。皺がつくだろう」
「だって、僕、言われたんだよ。『好き』って告られたんだ、それも男にさー!」

とうとう絶叫したコノエに、祥軌は思わずその口を片手で塞いだ。
普段は物を言わない人間が大声を出すと、加減を知らないからとんでもない音量になる。
聞くほうも慣れない波長に肩が震えそうだ。

「…あのさあ、コノエ。落ち着こうか? 順番に話せるなら聞けるけど」
「だって!」
祥軌に抑えられているのに叫ぼうとしたコノエが祥軌の手のひらを舐めた。
瞬時に祥軌は手を離し、不覚にもぞくりと妙な感覚を覚えてしまうが、咳払いをしてうろたえない。

「僕って、男に好かれる? それにセックスをしたくなる感じ?」

「それを俺に聞くわけ?」
祥軌が返答につまっているが、コノエは「わからないから聞いているんだ」と、どんどんかぶせていく。

「コノエは学校側が決めた同居人であって、好意はないし」

「セックスは?」

「コノエに欲情したことがないし、好きでもないし」
正直に答えた祥軌の言葉に、コノエは安心したようで「ふう」と息を吐いた。


「やっぱり、あの人がおかしいんだ。相手にしないでおこう」
1人で納得して祥軌の体から手を離したその手首を、祥軌はぐいとつかんだ。

「コノエおぼっちゃん。俺には話が見えないんだけど?」

「あ、今、言わなかったっけ? 僕、先生に告られたんだよ」
「は?」
「で、抱き締められて、いきなりパンツの中に指を入れられたから驚いた。それだけの話」

「はー?」
驚いて二の句が継げないでいる祥軌を放置し、
コノエは飄々として「アイスコーヒーちょうだい」と冷蔵庫を開けている。
もう、その話題は終わったとでも言いたいのだろう。
普段から話をしない人間は会話を続ける努力をしない。
会話とは必要最低限の用件でしか使わないものだと思い込んでいるようだ。

「飲んでいいけどさ、おぼっちゃん、体は大丈夫?」
祥軌はコノエとは違う。
普通に会話をして、コノエという人間を知りたいとさえ思ってる。

「女の子じゃないんだから指入れられたくらいで妊娠しないし」
「指じゃ女の子でも妊娠しないよ」
コノエのボケぶりに祥軌が呆れていると「そーね、でも僕はへーき」と、
年上の祥軌に遠慮なくタメ口で返してきた。


 2話へ続きます




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