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コノエは汗と精液で濡れた自分の茂みを片手で覆い隠しながら「あの」と顔を上げた。

「僕には、祥軌サンしか見えないんだ」

入学して初めて出会った在校生は祥軌だ、
そして人見知りの激しい自分を受け入れてくれたのも祥軌だとコノエは続ける。

「いつも見守ってくれてた。いい距離を作ってくれた、だから近寄りたくなったんだ」
惚れさせようとして、そうしたわけではないのだがと祥軌は思う。

「好きに、なったんだ。…祥軌サンだけをいつも受け入れていたいんだ」

コノエの指の間からは白い精液がにじんでいた。
拭いてやろうと祥軌がテイッシュを取ろうとすると首を振り「恥かしい」と言う。

セックスをしていたときの大胆な誘いは消えている。
やはり初めてだったのだ。
セックスがなんたるかを知ったあとの羞恥心がコノエの精神を襲っているのだろう。

大胆に尻を突き出したこと。
乳首を揉まれて悶えたこと。
すべてがコノエにはたまらない出来事に違いない。

だが、祥軌はほおっておけないのだ。

「お尻だけ拭いてそこだけ残すのもおかしいから」

祥軌はコノエの股間に腕を差込み、タオルで丁寧に拭いた。
茂みも丹念に拭くと「く…」とコノエの唇から小さな喘ぎ声が漏れた。
「もっと…下をこすってほしい」
「いいの?」
「ウン」

タオル越しにコノエの男根をこすると「強く・して」とせがむ。

「わかった」
祥軌はタオルを放り、指で扱き始める。
すると待ちかねたようにコノエはその腕にしがみついた。
息を弾ませ、腰を上下に振って歓迎する。

「あっ…。祥軌サン、祥軌サン!」
「コノエ、こうでいい?」
ぐいぐいと強めに握って扱いているせいか、コノエは歓喜の声を上げていた。

「うんっ、いい!祥軌サン、…好き、好きッ」
悶えながらの告白も鼻にかかる甘い声だ。
「コノエ…いく?」

「…まだ離さないで、やだっ、もっと…アッ・く・ゥウウン!」

コノエの男根からピュッと精液が漏れる。
祥軌の指を粘り気のあるそれが濡らした。

「せっかく拭いたのになあ…」
祥軌は苦笑しながらその指でコノエの睾丸を揉んだ。
「あ、ぐ…」
ビクンと体を揺らすコノエに、祥軌は欲情しそうだ。
「可愛いよ」
「えっ…」
コノエは頬を赤くしたまま「好きってことだよね…?」と自信なさげに聞いた。

「僕を受け入れてくれるよね」
「好きじゃなきゃ抱かないし」
「そっかー」


嬉しそうに満面の微笑を祥軌に見せると「祥軌サンといると自分が変わっていく気がしてる」と満足げだ。

「そう? どんな風に?」
「人のことを考えられる真人間」
「は…」

祥軌はコノエ自身が『今のままではいけない』と、自身の成長を遂げようともがいていると知った。

しかし、自分といて変わるものだろうかと不安がよぎる。

祥軌はコノエを可愛いと思っている。
だからこそ甘やかしてしまいそうだし、
コノエの性格からしたら周りをかえりみずに自分しか見なさそうだ。



「僕を変えて?」
コノエは真剣なまなざしを向けた。
しかし声は甘さを帯びている。
1度のセックスでこんなに色気を帯びるのかと、祥軌は驚いた。

「そうだね」
自分の体に身を預けようとするコノエの髪をやさしく撫でる。
それを「ゥウン」とくすぐったそうに受け入れる姿態もなまめかしい。

「フォローしてあげるから、コノエが望むように少しずつ変わろうか?」
「うん」

コノエは祥軌の指をちゅっと舐める。
まだ色気づいているようだ。

ちゃんと話を聞いているのか?と祥軌は不安だが、
それを払拭するようにコノエは胸にしがみついてきた。

「祥軌サン。出会えてよかった」

「ん」






翌朝は今までとなんの変化はなかった。

セックスをしたからといって、祥軌はコノエを独占しようとしないし、
コノエもしがみつこうとしなかった。

「コーヒーもらうね」

いつもとまったく同じ姿だ。
コノエは冷蔵庫から缶コーヒーを取り出して飲んでいる。

しかし夕方は違った。
コノエはショップのコーヒーを買ってきて、祥軌に1つ渡した。

「俺に気を使わなくてもいいよ」

「祥軌サンに、世の中にはもっと美味しいコーヒーがあると教えたかった」

憎まれ口を叩きながらも、人懐っこそうな笑顔は初めて見せたのだ。


祥軌は「そんな顔をみんなに見せるのはどーかな?」と笑顔を返した。

夕方の日差しが眩しい。
コノエは「そう?」と口角を上げて部屋のカーテンを閉めた。



おわり

読んでくださってありがとうございました

拍手とメッセージをありがとうございます


橘さま

いつもありがとうございます、お声をいただけて嬉しいです。
『橘』も『杏』も好きな字なので「おおお…」と感激しました。
柊から橘を…とおっしゃられて、もう頭を下げてばかりです。

前から読んでくださってありがとうございます、
数年ぶりになにか(エロだけど)書こうと思い立ち、
声をかけていただけたことに嬉しくて、胸がいっぱいなのです。
こんな乱暴な日本語を使う愚か者にやさしい言葉を…
世の中にはやさしい人がいてくれるのだ、
もっとがんばらなくちゃと思います。

再開されたら教えていただけると幸いです、よろしくお願いします。
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