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2006.06.12 エゴイスト。1
「見目さえ似ていればいい。
美しい器にどんな魔物が住んでいようとかまわない。
18年前の契約書の内容を無効にするつもりでいました。
ええ、最初から。
生まれた子供は私がいただこうと決めていました。」
10畳ほどのリビングで男が淡々と話しています。
その声に嗚咽して泣く喪服の女性とひとり分の柩。
「泣かないでください実央さん。
美しいあなたがそんなに泣くのはいたいたしくてやりきれない。」
男は女性にハンカチを差し出します。
それを横から若い男子が払いのけました。
「樫木先生。俺はあなたを許さない。」
「ほう。私のように18年も恨み続けますか?いいでしょう。
 やってみたらいい。どうせ実輔は戻らないんだし。」
「戻らないって・。あなたのせいなのに。反省も後悔もないのですか。」
若い男子は握りこぶしを震わせます。
ああ。この世は復讐は許されません。ひとを恨む事も良しとしません。
ならばこの怒り・憎しみ、一体どこで処分したら許されますか。
ああ、神様。
願わくば彼を帰してくださいませーーーーーーーーーーーー




1年前のお話です。
苔の生えた自然石の並ぶ庭園を眺めながら黒い髪の女性が微笑みました。
「こころが落ち着きます。樫木先生いかがでしょう。」
「そうですね・・。」
樫木先生。と呼ばれたのはショートカットの黒い髪の長身の男性です。
フレームのクリアな眼鏡をかけて、チャコールグレイのスーツを着ています。年は30代でしょう。
「私はあまり古風なものを拝見したことがなくて。雅なものとは縁遠い生活でしたから。感激ですよ。芽衣子様。」
「そうでしたか。教師生活も今年の春で丁度5年でしたね。ずっとお忙しい生活でしたものね・・。そろそろ・・考えてはくださいませんか?・・私のことも。」
総絞りの赤い着物を着た、お人形のような女性。
どう見てもまだ10代ですが。
「芽衣子様は本当に私のようなかけだしの教師でよろしいのですか。その若さ・お美しさからしたら・・。私なぞ・・。」
「いいえ。樫木先生。あなたでなければ。」
にっこりと微笑む大人びた女性は、庭にひとりで下りていきました。
その後姿を見ながら

   すべては計画どおりにすすめなければならない。
   これはまだ、その初歩だ。
   芽衣子様の家に入り込むこと。信用も得た。
   恋愛感情も多少はあるだろう。利用するだけだ。


   すべては実輔を手に入れるため。

「樫木先生。紫陽花がこんなにきれいです。手折って飾りましょう。」
男にどす黒い計画があるとも知らない女性は明るい声で呼びかけます。
「芽衣子様。私が。」
男は足早に近寄ると。ぱきっと紫陽花を折りました。
「まあ・・。ためらわないのですね。男らしい。」
「美しいものはためらわずに自分のものにしたいだけですよ。」

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