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2006.07.10 エゴイスト。5
樫木先生は準備を始めました。
実輔がどこに住んでいるのかも情報なんて金をだせば買えるのですから、どんな防衛手段も恨み続けた男の前では砂の壁でした。
吹けば飛ぶような、もろい壁。
それにすがって生きてきた家族のことなど省みようとはしません。
なぜなら、自分の復讐が生きるすべて。
自分のプライドを傷つけたものへの復讐は、樫木先生の生きるすべて。
ひとへの恨みや復讐で生きるなんて、こんな悲しいことはありません。
しかし樫木先生は充実した表情でした。
いよいよ、この手に全てをからめとる日が来たことを感じていたのです。

夏の訪れを待つ7月のはじめ。
樫木先生は芽衣子さまの軽自動車を借りて、数キロ離れた・とある町へ急ぎます。
同じようなデザインが何軒も続く住宅街と、ちいさな公園。派出所が設けられていないのは治安を守る住民の協力体制の現れでしょうか。
眠ったように静かなちいさな町でした。
そのちいさな町には不釣合いなくらいな大型書店がありました。
駐車場が100台完備で、パチンコ屋さんかと見紛う立派なつくりです。
樫木先生はこの書店の、空車が目立つ駐車場に止めました。
「・・17時か。」
さて。現れますか。
探偵の調査を読んだ限りでは、会いたいひとは連日、18時頃まではこの書店で立ち読みをしているらしいのですが。
こつこつ・・革靴の音がアスファルトに響きます。
初夏の蒸した風が肌にまとわりつきます。
書店の自動ドアの前に立ったとき・・・鳥肌がたちました。
向こうから歩いてくる少年の顔。

「みお。」

思わず声が出ました。

少年は怪訝そうな顔をして、樫木先生とすれ違いました。
でも・・すぐに振り返りました。

「どちらさまですか?俺の名前を呼んだでしょう。・・実輔って。」
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