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樫木先生に連れられて教室に入ってきた実輔は、クラス全員の注目を集めていました。
「今日からこのクラスになる転校生だ。藤井実輔。」
名前を言われて一礼します。
「みほ?」
クラスの一人が思わず聞き返します。
「そう。覚えやすいだろう。」
樫木先生は少しも笑わずに流しました。

自分を欺くためにつけられた女の子のような名前。
だがこれも利用できる。藤井がどんなに悔しがろうとも、
お前たちがやってきたことがいかに無意味か思い知らせてくれる。

              「俺の名前に似てる。」
              瑞穂が呟きました。
              「橋本。名前が似ていても
              頭の出来は天地の差だ。」

       「・・顔もじゃねえ?」
       教室はざわつき始めました。

「・・くだらない。」
実輔がぼそっと独り言を言いました。
隣の樫木先生にしか聞こえないはずと思いましたが、ずっと実輔から目を離せないでいた明が。
唇の動きを読みました。


             「なんだあいつ・・?」

             このクラスも学校も好きじゃない。
             だけど転校早々の奴に、
             そこまで言われたくも無い。
             生意気な奴が来た。

      明がそれでも目を離せないのは何故でしょう。
実輔も視線に気がつきました。
「・・・先生。あのひとは誰です?」
「・日比野。あいつも頭がいい。」
「そうですか。じゃあ、敵かライバルかのどちらかですね。」
実輔は明をじっと見ました。
「友人なんていらないからな、実輔。」
樫木先生が騒ぎ続ける教室を眺めながら言いました。

「先生。うるさいですよ、こいつら。」
「静かにさせてみるか?」
「反感買うのはまずいでしょう。
俺が今から始めることに対して、疑問をもたれては困ります。」
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