FC2ブログ
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
「お邪魔しまーす。」
勝手知ったる他人の家。
玄関に置かれた大きな鏡をとおり過ぎると、台所に続く廊下。
典型的な日本家屋のつくりらしくて、廊下が長い。
台所に入る手前・右側に、6畳と8畳の和室が繋がっている。
木彫りの龍の欄間が美しい、いわゆるリビングだ。
たいてい・・ここに小町は転がっているんだ・・。
襖を静かに引いてみた。ああ、やっぱり。
クーラーがんがん。いきなり寒い。これは20度以下じゃないの・・?
27度以下を推奨するエコな人達に怒られるよ小町。
「こま・」
あざみを飾った床の間の前で、黒い髪を投げ出すように丸くなって寝てる。
赤いあざみの花と・小町が・・触れてはならないくらい・・綺麗で。

ああ、出会ったときもそうだった。
小学生のころに出会ったんだ。
赤い総絞りの着物を着て、黒いおかっぱ頭。大きな二重の瞳に白い肌。
日本人形だと思ったら、生きていて。
赤い唇の愛らしさに、女の子だと見間違えた。
見間違えたのに・・好きになった。
俺の間違えたままの初恋。・・今も告れないまま、傍にいるんだよね。

そっと歩いて傍に来てみた。
畳に広げている黒い髪。
聞こえてこないほどの静かな寝息。
安心しきっている寝顔。

<本当に、よく寝るなあ・・。>

授業中も寝たりする。いつもあくびをする。
そう・・俺はいつも小町を見てきたんだ。

額の汗が見えた。
外は暑かったからな・・そっと触れてみた。
冷えてる体温。
湿っている額。
・・もっと触ってみたい。寝息が聞きたい・・。
気がつかないうちに。
触れてもいいかな。許されるかな・。

「ひかりくん、そこじゃなくて。こっちよこっち!
冷麦は台所にあるから!あはははは!」


しまった。襖を閉めていなかった・・!!
おばさん・・いつから見ていたんですか?
恥ずかしくて、すぐに振り返れません・・。
スポンサーサイト
[PR]

FC2公認の男性用高額求人サイトが誕生!
稼ぎたい男子はここで仕事を探せ!
Secret

TrackBackURL
→http://oasis19.blog43.fc2.com/tb.php/85-413e5a7c
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。