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広げた両手分の大きなガラスのお皿に、冷麦がど~んと・・ある。
「一袋以上を一気に茹でました?」
「そうそう。よくわかるわね~。余っていたから一袋半茹でたらね、
これが湯で零すのよ。多過ぎて!!面白いでしょう!」
おもしろくなーい。
多すぎー。
「小町は起きないの?」
「さあ・・。」
おばさん、あなた見ていたくせに。
触っても起きませんでしたよ。起こすつもりは毛頭ないけど・・。
「いただきます。」
一口食べて、気がついた。
「おばさん・・これまだ芯が。」
「アルデンテにしておいたのよ。のびるといけないからね。どうどう?食べやすいでしょう~のびていないから!」
「硬いですよ。すごい腰。」
「あははは!面白いねえ、ひかりくん。」
笑うところか?

「ひかりくん。晩御飯は何がいい?」
「・・は?俺、すぐ帰りますから。」
「あら~~!残念!折角、小町を預かってもらおうと思ったのに。」

「え?預かる??」
なんだろう、この胸の高まりは?

「小町は何も言わなかった?おばさんたちね、夕方から実家の畑仕事の手伝いに行くのよ。小町は昔からそういうの苦手でね、
はっきり言って足手まといなのよ~。
小町が今日からひとりでお留守番だから、
<寂しいなら ひかりくんに泊まってもらいなさい>
そうメールしておいたのにね。」

なんですって!!

「あ、え、ほんとですか?」
心臓がばくばくフル活動。血液をがんがん送り出してるよ・・。
血圧が急上昇、今・顔が赤いかも・・うれしすぎ。
「泊まってもいいんですか。」
「おばさんはそのほうが安心なんだけどねえ。
小町ひとりでは鍵もしないで寝そうでさ。
強盗にでも入られたら・・お金ならともかく、小町に不測の事態が起きたら困るわ・・ああ見えても、秋田家の跡取り息子だからねえ・・。」

そう!おばさん、俺もいつも心配なんですよ。
ひとりで出歩かないように、いつもいつも俺はボディガードしているんです。
あんなに可愛い小町がひとりでふらふら街を歩いたりして・・変なひとに声をかけられたり・いたずらされたりしたら困ります!
学校も一人では行かせない。帰りも一緒。
俺の考えは間違っていなかった。
おばさんも同じだ、よし、俺は正しい。

「小町がいいって言ったらだけどね。
あの子は本当に何を考えているのかよくわからないからねえ。
あはははは。」

そこを説得してください!まじで!!
お願い、おばさんの力でなんとかして。

「冷麦伸びてない?」
がたん。と音がした。
寝ぼけているのか、腕を・うううんと伸ばして、小町が起きてきた。
「硬いよ。」
「またか。」
アルデンテは秋田家の献立にあるのかな。別に驚いた様子はない。
「小町、あのさ。」
「・・なに。」
「ひとりでお留守番するのか?」
俺の前にちょこんと座って、お箸を持つ前に「いただきます」と一礼。
「・・母さん。晩御飯なに?」
おいおいおいおいスルーかい!
「何がいいの?作ってから行くからね。」
「作らなくていいよ。自分でやる。」
「あらま!」
おばさんが驚いてる。俺も驚いたけど。
自分で作るなんて意外すぎ。

「ひかりは何でもいいんでしょう?」
今・・なんて?
「・・え?」
「嫌いなものはないでしょ?・・適当に作る。」

「泊まっていいの??」

「断る気だったの?」
ちらっと見られ・・いえ、睨まれた。
「まさか!」




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