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「どこの自宅まで帰っていたの?」
小町が冷ややかな目で見ている。
いいんです。家に入れてくれただけでも。
呆れられたけど、俺を見下すその顔も可愛いから得した気分だ。

「暑くなかった?」
え。心配してくれてるの?
「うん。暑かったよ。」
「西瓜があるよ。」
・・そんなに西瓜を食べさせたいのかよ。
「小町が食べたいなら切ろうか?」
「いらない。」
なんなんだよ。会話する気あるのかよ。
まあ、いつものことだけどさあ。
本当に小町は話をしないから。
いつも必要最低限のことだけ口にだす。
もっと話がしたいんだけど。
もっと・・近付いて欲しいし。
もっと。


「お風呂入ってきたんだ?」
え、
どうしてわかるんだろう。
「うん、汗かいたからさ。」
「そうだね。汗の匂いがしない。」
「あ。そう・・?」
なんだろう。こんなことでもどきどきしてくる。
さっき願ったことが早くも通じたからかな。
え、こころを読まれた?
「いつものひかりの匂いじゃないから。」
「え・。」
あ、今日はボディソープが新しいのに変わっていたんだ。
<爽快なミントの・・・>とか書いてあった。
それに・・シャンプーもリンスも実は違う。
いつものが切れていて、仕方なく母さんの使う「椿」を拝借した。
さすが資生堂。ものすごく香りが残ってる。

「なんか可愛い。」
「はあ?」
小町に言われたくないよ!!
「なに言ってるの?俺のどこが。」
「あの変なひともそういえば。ひかり狙いだもんねえ。」

「あの変な。・・宮御先輩かよ。もうその名前は聞きたくない。」
「なんで。」
「さっきまで家にいたんだ・。」
「ふうん。」
え。また、それだけかよ。

「仲がいいんだ。知らなかった。」
「え。いや、そんなことはないよ?」
「別にいいんじゃない。」
「は?」
「俺は関係ないから。」
あのさあ。
もっとお互い近寄ろうよ。
って言うのか、もっと・・・俺に興味を持ってくださいよ。

出会ってもう何年なの。なのにいつまでも、俺には興味無しなこの態度。
・・少しでも近付きたいんだけどなあ。
お付き合いがしたいとかじゃないけど。

もうすこし・・近寄りたいんです。




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