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ちりん・・。
縁側の風鈴が鳴った。
夕焼けの空はオレンジ色。まるで光に包まれているようだ。
長いこと、夕焼けの空を見ていなかったな。
「どこかで火事?」
「・・違うよ。夕焼けだよ。」
「ふうん・・。こんな色だったんだね。」
「縁側で見たりしないのか?」
「・・見ないね。ほんと、久しぶり・。」
「いつぐらいから見ていないんだろう。」

「昔、ひかりと一緒に花火をしたくらいから・・。見ていないな。」

小町が夕焼けの空を見上げながら呟いた。

「それってだいぶ前じゃない?」
下手したら5.6年は・・。
「そうだね。最近は花火もしない。」
オレンジ色の光が小町を優しい表情に見せる。
ああ、こんなに温かな雰囲気になっていてくれたら。

「花火やりたい。」

「買ってくるよ!」
思わず立ち上がった。
「俺も行く。」
「え。」
「一緒に行こう。」
「あ。・・うん。」

夕焼けのオレンジ色が、だんだん濃い灰色の雲に覆われていく。
そんな空だけど、わくわくしてしまうのは何故だろう。
小町と出かけるのも久しぶり。
そこのコンビニまでだけど、すごく嬉しい。
「ひかり。商店街のさびれた駄菓子やさんに行こうよ。
あそこなら花火ばら売りしてるから。」
「あ。ああ!そうだね、そうそう。昔、よく買いに行ったね。」
・・・でも自転車か。
汗かくなあ・・ま、いいか。

ちゃっかり小町を後ろに乗せて、商店街へ向う。
「あ、いけない。今日はお祭りだよ。」
この近道も、歩く人で埋め尽くされているかもしれない。
迂回するか?
「そうなんだ。じゃあ、見て行こうよ。」
行けってか。
「すすめないかもよ。」

「見たい。」

「はい・・。」



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