FC2ブログ
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
小町は全然表情が変わらないのに、俺は顔が赤くなっている、絶対そう。
だって、ものすごく暑いんだ・・。
どうしよう、泣くかもしれない。


「西瓜も好き。」

は?

「もう冷えてるよ。早く帰ろうよ。」

はあああ??
俺と西瓜は同じレベルなのですか!!

「小町!あのさあ!」
「ああ。花火だったね。早く行こう。もう暑くて耐えられない・・。」
小町が、すたすたと歩いて行く。
いくら暑いからって。西瓜が食べたいからって。

ひとの告白をさらりと流すなよ!!

お祭りに押されてここまで来たのに。なんだよ、もう。
俺の純情は、本当に真夏の花火だ。
打ち上げておしまい。そんなのありかよ・・。
自転車を引きずりながら、祭の屋台から離れて小道に入った小町のあとを追う。
ぼうっとしてる割に、こういう細い道はネコのようにすたすた歩くんだ。
この細い道は久しぶり。ずいぶん前に、小町と浴衣を来て歩いたなあ。
この道を抜ければ、さびれた駄菓子屋があるはず。
変わっていなければいいなあ・・。

「ひかり。」
「わっ。・・なんだよ。いきなり振り返るなよ。」
思い出に浸っていた俺は、突然振り返った小町に本気で驚いた。

「初恋は叶ってるよ。」

「は・・?」

細い道の両側にはどんぐりの木が生い茂り。
まぶしいほどの緑色の葉が影を作って。
小町の瞳が、いつもより濃くみえた。
じいいんじいんと鳴く蝉の声。
夏の風物詩に俺は騙されているんじゃないの?


「聞き返しても、二度は言わない。」
え~~!!

「え、ちょっと待ってよ小町!」ここで逃がしたらなにも変わらない!

ごめん、お願い、なんでも言うことを聞くから。もう一回聞かせて!」
謝るのもどうか。とは思う。
でもでも、この機会を生かさないと俺の明日は永遠に来ない。

「なんのことかわかんない。」
ああ。どうしてこんなに早く気が変わるの。
がっくり肩を落とした俺に、

「その顔。初めて会ったときと同じ。なにも変わらないね、ひかり。」
「・・変わらないよ。」
半ばヤケだ。息を吸い込んで、蝉に負けない声を出してみようとした。

ずっと、」

同じ気持だよ。」

小町は俺の片手を掴んで、駄菓子屋に向って歩き出した。
俺は・バランス崩しながら自転車をひきずって。
よくわからない浮遊感があるんだけど。
なんですか、これは。
同じ気持って、なんですか?・・期待してもなあ・・。
でも・・小町。
俺の手を掴んでくれたのは初めてだよね。









スポンサーサイト
FC2公認の男性用高額求人サイトが誕生!
稼ぎたい男子はここで仕事を探せ!
[PR]

Secret

TrackBackURL
→http://oasis19.blog43.fc2.com/tb.php/99-3ed757d7
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。